会員のカネコです。
本日、渋沢栄一の肖像が描かれた新1万円札が発行されました。
東京タワーではこれを記念して東京商工会議所 主催による「渋沢栄一 新札発行記念ライトアップ」が行われました。
日没頃から栄一ゆかりの「藍玉」をモチーフとした藍色にライトアップされました。
本日、渋沢栄一の肖像が描かれた新1万円札が発行されました。
東京タワーではこれを記念して東京商工会議所 主催による「渋沢栄一 新札発行記念ライトアップ」が行われました。
日没頃から栄一ゆかりの「藍玉」をモチーフとした藍色にライトアップされました。
15:00からは東京タワー正面玄関前で、東京商工会議所で渋沢デザインペットボトル水の無料配布が行われていたので、仕事の移動途中に立ち寄りました。
平成31年(2019)4月に新紙幣発行の発表があり、令和への改元をはさみ、9月に2021年NHK大河ドラマ「青天を衝け」の発表がありました。この年、にわかに渋沢栄一への関心が高まったことを鮮明に覚えています。
大河ドラマ「青天を衝け」は栄一の自伝『雨夜譚』のエピソードがふんだんに使われており、栄一周辺の人物も丁寧に描かれていて、私個人としてはとても楽しめたドラマでした。
小学生の頃に「独眼竜政宗」や「太平記」などを毎週日曜日が来るのを待ちわびていた感覚を久々に思い出したものです。
当会では平成30年(2018)に『探墓巡礼~箱館戦争関係人物を歩く~谷中編』を刊行し、その中で渋沢栄一の項を私が担当しました。
渋沢栄一については、かねがね業績に対する知名度が低いと思っており、私は平成23年(2011)に開催した「第4回巡墓会 谷中霊園巡墓会(前篇)」で栄一を取り上げました。
その流れで『探墓巡礼~箱館戦争関係人物を歩く~谷中編』での執筆となり、令和4年(2022)には渋沢とその周辺人物をテーマとした「第16回巡墓会 谷中霊園巡墓会~渋沢栄一とその周辺~」を開催しました。
こうしてみると、渋沢栄一を取り巻く環境はここ数年の間に大きく変化し、感慨深いものがあります。
私が渋沢に強い関心を抱いたのは佐野眞一著『渋沢家三代』(文春新書)でした。刊行は平成10年(1998)でしたが、購入したのは平成17年(2005)頃だったかと思います。
当時はよく近所のブックオフで歴史系の新書を雑多に買っており、何となく手に取って買ったのですが、読み始めるとどんどんとその世界に引き込まれました。
『渋沢家三代』というタイトルの通り、実業家としての栄一というより、栄一・篤二・敬三三代にわたる家族の物語であり、さらに尾高家や東の家などの親族の描写も詳しく、栄一だけではなく一族の人たちにも魅力を感じました。
平成23年(2011)の巡墓会の前年に初めて血洗島へ行き、渋沢栄一記念館・中の家・渋沢家墓所・尾高家・尾高家墓所などを巡り、大変感銘を受けたものです。
令和3年(2021)の大河ドラマ「青天を衝け」にあわせて、栄一の周辺人物を調べ直し、この作業は今も続いていますが、交流関係は政治・経済・教育・福祉と幅広い分野に及び、関係する地域も北海道から九州に及んでおり、栄一の活動範囲の幅広さにいつも圧倒されています。
『青天を衝け』最終回の「大河紀行」では、曾孫の渋沢雅英氏が「スケールの大きなね、守備範囲の広い、信じられないような活動家でしたよね。」と語っていましたが、正にこの言葉に栄一の生涯が凝縮されていると思います。
今回の新1万円札の発行を機にさらに栄一の業績が広く知られることを願うとともに、私も引き続き、栄一とその同志たちの掘り起こし作業を続けたいと思います。
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