探墓巡礼顕彰会-墓碑調査・研究プロジェクト-

「探墓巡礼顕彰会」の公式ブログです。巡墓会企画の告知など活動報告をしています。

本駒込吉祥寺巡墓会 巡墓人物発表

2013-10-24 23:02:18 | イベント
11月10日(日)に開催する本駒込吉祥寺巡墓会の巡墓対象人物が決まりましたので、お知らせいたします。

赤松則良 幕臣、海軍中将 (加藤)
林洞海 幕府奥医師、佐藤泰然娘婿 (金子)
安場保和 男爵、東北・北海道開発と近代化を実施 (黒坂)
榎本武揚 幕臣、蝦夷共和国総裁、子爵 (加藤)
佐藤進 男爵、陸軍軍医総監、順天堂医院院長 (金子)
二宮尊徳(金次郎) 農政家・思想家 (金子)
鹿島守之助 鹿島建設会長、外交史研究家、参議院議員 (加藤)
大沢基寿 高家旗本、堀江藩知事、「万石事件」の当事者、華族 (黒坂)
丹羽長守 旗本、北町奉行、中町奉行、二本松藩主丹羽高寛の祖父 (金子)
甲斐庄正親 旗本、南町奉行、お七を裁く (金子)
甲斐庄楠音 旗本、日本画家、風俗考証家 (黒坂)
前田利昭 七日市藩知事、大名、子爵 (黒坂)
溝口直正 幕末の越後新発田藩主・伯爵 (金子)
鳥居甲斐守忠耀 旗本、南町奉行 (加藤)
川田甕江 備中松山藩士、山田方谷門人 (加藤・黒坂)
板倉勝静 備中松山藩主、老中 (加藤)

■開催要項

★日時 平成25年11月10日(日)雨天決行
曹洞宗吉祥寺(東京都文京区本駒込3-19-17)
12:30より受付
13:00(現地出発)~16:00くらい(現地解散)
★集合場所:地下鉄南北線本駒込駅改札前



★講師:探墓巡礼顕彰会幹事
★榎本武揚・赤松良則・安場保和など幕末・維新に活躍した人物や、二宮尊徳、鹿島守之助、町奉行鳥居耀蔵などの著名人のお墓をご紹介します。
★参加費用:1,500円(資料代含む)
(定員30名・参加費は当日受付にて)
★解散後、希望者で懇親会を行います。
(3,000円/場所:四谷春廼舎)
※寺院での開催となりますので、本堂へ参拝の後、墓地巡拝となります。墓碑解説の前に合掌をお願いいたします。
※寺院内のトイレは使用できませんので、駅構内や近くのコンビニをお使い頂きます。
※墓地内移動中は檀家様の墓参の妨げとならいようお気を付け下さい。
※墓域内への立ち入りができない墓所もありますので、その場合は塀外・柵外からの拝観となりますのでご了承下さい。
※一部足下が悪い場所がありますのでお気を付け下さい。
※ゴミ等はお持ち帰り下さい。
※体調が悪くなった場合は幹事にお申し出下さい。
※震災によって傾いたり、倒壊した墓碑や石灯籠がありますので、近寄らないで下さい。
※大きな地震が起きた際は、墓碑や石灯籠が倒壊する恐れがありますので、速やかに離れて下さい。
※急な天候の変化によって中止する場合がありますのでご了承下さい。
※雨天の場合は足下が悪くなるため、歩きやすい靴でお越し下さい。
※その他詳細等は決まり次第、探墓巡礼顕彰会ブログ上にて発表致します。

本駒込吉祥寺巡墓会 参加申込フォーム
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東軍慰霊祭in静岡ご報告2

2013-10-12 10:29:41 | 会合報告
会員のカトケンです。

翌29日(日)は、朝8時から静岡駅北口の竹千代青年像前に集合。歴史研究家の佐野明生先生に専属講師をお願いし、静岡市葵区、清水区、駿河区の幕末維新ゆかりの地をめぐりました。

徳川慶喜謹慎の地、宝台院を皮切りに徒歩にて慶喜屋敷跡である浮月楼、西郷・山岡会見之地碑、宝泰寺の壮士の墓、これは品川を脱出した榎本艦隊の輸送船美加保丸の乗組員を供養したものです。

そこから貸切バスに乗り、臨済寺に行きました。東軍招魂碑に加え、箱館戦争榎本政権の会計奉行添役永峰弥吉(同時、高橋)の墓を見学しました。

普段本堂の拝観は許されませんが、事前にお願いに上がっていたおかげでしょうか、竹千代勉強の間や茶室「無想庵」まで見せていただき、庭とお寺の茅葺き屋根を含む市内の景色を見下ろせる予想外の大サービスとなりました。お寺の方に心より感謝します。

臨済寺滞在が長くなったおかげで、昼前の梅蔭寺をあきらめ、次の鉄舟寺へ。清水までしばらく移動中、佐野先生による次郎長の解説が到着まで続きました。梅蔭寺に寄れないためにサービスしてくださいました。

あとから、訪問先を省略するのはやってはいけないこととアドバイスを受け、案内する難しさを痛感しましたが。

鉄舟寺では宝物館を見学、鉄舟の墓と銅像を拝みましたが、印象的だったのは、送電線従事者の殉難碑があったことです。瓦解(維新)に直接関係はないものの、危険を伴う仕事に従事する人が多くいる町ならではの新たな発見ができました。

さて、お昼は巴川沿いのなすび総本店で海鮮盛りに舌鼓を打ちました。富士山世界遺産登録にあやかって、氷を富士山に見立てたものでした。由比名物の桜えびは、何度食べても飽きません。昼間っからお酒が入り場もなごみます。

私は佐野先生といろいろとお話させていただいた中で、これを期にぜひ情報交換していきましょうとあたたかいお言葉をかけていただきました。

先生の寺院に関する造詣の深さ、時代を限定しない歴史の知識に加え、落ち着いた語り口と張りのある声がよく通り、お墓を案内させていただいている私には学ばせていただくこと湯水のごとしでした。

午後は次郎長ゆかりの船宿末廣(復元)に寄り、巴川を少し下って壮士の墓。これが咸臨丸殉難者を葬った山岡鉄舟書による墓碑です。次郎長が賊軍でも仏になれば皆同じと遺体を引き上げた美談となっていますが、

実は漁師たちにとっていつまでも死体の浮かぶ海にしておけない事情から次郎長へ頼み込んだという経緯が語られ、衝撃的ながら、海とともに生きる町の必死さを思わずにはいられませんでした。

続いて興津の清見寺をたっぷり堪能、2階から駿河湾が一望でき、咸臨丸殉難碑に刻まれた榎本武揚の言葉が福沢諭吉の『痩我慢之説』を生むことになった説明も十分していただきました。

さらに徒歩で行ける距離にある坐漁荘を見学。近年になって、西園寺公望の別荘を復元したものです。

今度は清水区のほぼ海岸沿いにある萬象寺で、最後の西国郡代窪田治部右衛門鎮勝、泉太郎鎮章父子の墓をお参り。

明治になり鎮勝は本姓蒲池に復し、克斎と号しますが、この家は熊本の名族で松田聖子もその一族であることからお参りにきたとの話題で盛り上がりました。

この鎮勝は川路聖謨や永峰弥吉と従兄弟に当たることをかつて明治維新史談会に属されていて、今回名古屋からいらした成木さんという方が昼食時に系譜資料を渡してくださいました。

私は出発時に蓮永寺にある湊信八郎信任と伊庭八郎との関係資料もいただき、今まで知らなかった系譜が拡がりをみせ大変勉強になりました。心より感謝申し上げます。

さて、最後の訪問先はかつての照久寺、現在は最初の訪問先宝台院の別院となっているお寺を訪ねました。ここは徳川四天王と言われた榊原照政のおい照久が久能山東照宮を護るため、旗本交代寄合として代々その職を全うした一族を葬った場所です。

お寺さんから資料をご準備いただき参加者一同も大喜び、佐野先生の解説に続き、今回実行委員の一人で静岡での集客力に貢献していただいた石川たか子さんのご先祖、正確には姻戚である小花和重太郎の名が刻まれた「旧幕府歩兵隊殉難者慰霊碑」
を見学。

石川さんがかつて慶喜の大河の年に作成した資料を配ってくださいました。故前田匡一郎先生が用意され、またこの時小花和重太郎の弟トミーこと米田桂次郎について釣先生が講演された縁がここでも実を結びました。

静岡とのつながりを実感できたこの上ない旅となりました。私はこの碑に新選組に属した矢田賢之助の名前を見出だし、少しお話しさせていただきました。


日光や今市で戦死した方々のこの慰霊碑は、依然として誰がいつ建立したのか謎のままですが、戊辰役ゆかりの碑として今後も注目すべきものと思います。

静岡駅までのバス中、皆さんが笑顔でこの旅を終えることができたことは何よりも嬉しいことでした。

土曜の慰霊祭からツアーの引率を務めてくださった影山さん、本当にありがとうございました。

そして、このようなふるさとをアピールする機会をくださった大出元社長、何よりも静岡開催を大出さんに進言し、実現のきっかけを作ってくださった釣洋一先生、本当にありがとうございました!

改めて静岡の歴史はまだまだ掘り起こす余地があり、今後も様々なきっかけを通じて発信していく必要を痛感しました。

ご協力いただいた皆さん、全国からご参加くださった皆さんに感謝申し上げますとともに、これを期にぜひ静岡をごひいきのほど、よろしくお願い申し上げます。
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東軍慰霊祭in静岡のご報告1

2013-10-07 23:15:38 | イベント
会員のカトケンです。

9月28、29日の2日にわたり静岡市にて催された第21回戊辰役東軍殉難者慰霊祭は、無事終了しました。

慰霊祭には約90名の方々が参列、蓮永寺の開かずの間とも言える本堂において、松村貫首読経のもと厳かな雰囲気で執り行われました。

天井の高い同寺の本堂は、質朴でどっしりとした柱に支えられ、窓が全開されていてとても開放的。暑い日でしたが、ときより心地よい風が入ってきました。

慰霊祭は、中島三郎助子孫中島恒英氏の祭文奉読に始まり、その姿は翌日の静岡新聞に写真入りで報じられました。

不肖私も、前日の特訓と師匠臨席のもと、山岡鉄舟「壮士の墓」を吟じ、中島様の祭文が咸臨丸事件と壮士の墓に触れていたことと揆を一にすることができました。

メインイベントである樋口雄彦先生のご講演は、駿府に移住した幕臣の書簡に咸臨丸の事件が取り上げられていることや、戦さ帰りの幕臣たちが仇敵の藩に「御貸人(おかしびと)」となって明治初年から教師や技術者として活躍していたことが紹介され、旧幕の人たちが新しい時代に必要とされたことがわかりました。

明治初年の静岡藩は戦争参加者にも寛容で、家を取り潰しにせず待遇したとのお話は、なかなか一般書には出てこない内容であり、大変感激しました。質問にも積極的に答えてくださり、一から手紙を書いてお願いした甲斐がありました。

蓮永寺の貫首からは幕末三舟の書が本堂に行く間の部屋に飾られていることが紹介され、皆さん食い入るように見ていました。

また、こちらで用意したプログラムに同寺士族墓地の地図と名簿をつけ、ご案内させていただきました。

夜は場所を変えて懇親会、東嘉会さんの木遣りがいきなり始まるオープニングで皆さんを驚かせ、同会会長より新門辰五郎ゆかりの木遣りの紹介を経て、自慢の喉が披露されました。

こちらも約70名の方が集まり、静岡からシズオカ文化グラブ、東京からは天然理心流館主と門人、遠くは江差から近くは神奈川から見えた開陽丸子孫の会、遠くは青森から新選組研究家の方など参加者を積極的に紹介させていただきました。

懇親会後、有志にて駅近傍の居酒屋で2次会、歴史談義に花が咲き、盛況のうちに第一日目が終わりました。ーつづくー
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本駒込吉祥寺巡墓会のお知らせ

2013-10-06 22:04:50 | イベント
先日告知しました、第9回目となる巡墓会の開催地が文京区本駒込にある曹洞宗吉祥寺に決まりました。
本日、吉祥寺様へご挨拶して許可を頂きました。
以下開催要項となります。

■開催要項

★日時 平成25年11月10日(日)雨天決行
曹洞宗吉祥寺(東京都文京区本駒込3-19-17)
12:30より受付
13:00(現地出発)~16:00くらい(現地解散)
★集合場所:地下鉄南北線本駒込駅改札前



★講師:探墓巡礼顕彰会幹事
★榎本武揚・赤松良則・安場保和など幕末・維新に活躍した人物や、二宮尊徳、鹿島守之助、町奉行鳥居耀蔵などの著名人のお墓をご紹介します。
★参加費用:1,500円(資料代含む)
(定員30名・参加費は当日受付にて)
★解散後、希望者で懇親会を行います。
(3,000円/場所:四谷荒木町春廼舎)

※寺院での開催となりますので、本堂へ参拝の後、墓地巡拝となります。墓碑解説の前に合掌をお願いいたします。
※寺院内のトイレは使用できませんので、駅構内や近くのコンビニをお使い頂きます。
※墓地内移動中は檀家様の墓参の妨げとならいようお気を付け下さい。
※墓域内への立ち入りができない墓所もありますので、その場合は塀外・柵外からの拝観となりますのでご了承下さい。
※一部足下が悪い場所がありますのでお気を付け下さい。
※ゴミ等はお持ち帰り下さい。
※体調が悪くなった場合は幹事にお申し出下さい。
※震災によって傾いたり、倒壊した墓碑や石灯籠がありますので、近寄らないで下さい。
※大きな地震が起きた際は、墓碑や石灯籠が倒壊する恐れがありますので、速やかに離れて下さい。
※急な天候の変化によって中止する場合がありますのでご了承下さい。
※雨天の場合は足下が悪くなるため、歩きやすい靴でお越し下さい。
※その他詳細等は決まり次第、探墓巡礼顕彰会ブログ上にて発表致します。

参加申込は専用参加申込フォームよりお申込下さい。

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