探墓巡礼顕彰会-墓碑調査・研究プロジェクト-

「探墓巡礼顕彰会」の公式ブログです。巡墓会企画の告知など活動報告をしています。

多磨霊園巡墓会(前編)開催しました

2013-01-13 20:03:29 | イベント
会員のカネコです。
遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。今年も当会へのご支援どうぞよろしくお願いいたします。

昨日は幹事メンバーにて新年会を行い、昨年の活動総括と今後の活動方針について話し合いました。今年の巡墓会の場所・日程等については後日詳細決定次第お知らせいたします。

今年の初投稿としてまずは11月日(日)に開催した多磨霊園巡墓会(前編)のご報告をいたします。

今回は初の23区外での開催となりましたが、講師陣含め37名という巡墓会最多の参加者数となりました。ご参加頂いた皆様には厚く御礼申し上げます。

「墓マイラー」の名付け親であるカジポン・マルコ・残月さんは5回連続の参加となります。古写真研究家森重和雄先生、丹南藩家老のご子孫杉浦さん、『坂の上の雲』関係人物の掃苔家真野さん等や、今回初の参加となった新選組隊士の掃苔家久保和也さん、『静岡戦国武将墓巡り』の著者岩堀さん、長崎小曽根家のご子孫小曽根克秀さんなど、様々な研究者・同好者の方々が集まりました。

岩堀さんのご著書については下記をご覧下さい。
静岡戦国武将墓巡り

12:30より多磨霊園正門にて受付を開始し、13:00に多磨霊園正門にて開会式を行った後、以下の人物の墓所を巡りました。

山本五十六 連合艦隊司令長官・元帥・海軍大将 (カトケン)
東郷平八郎 元帥・海軍大将・侯爵 (クロサカ)
小野圭次郎 新選組隊士娘婿、売れっ子英語教材執筆者 (カトケン)
高橋是清 首相・大蔵大臣・子爵 (カネコ)
齋藤 實 首相・内大臣・子爵 (カネコ)
筑波藤麿 臣籍降下華族・侯爵・靖国神社宮司 (クロサカ)
西郷従道 元帥・海軍大将・侯爵・隆盛弟 (釣先生)
川路太郎 幕臣川路聖謨嫡孫、幕府英国留学生 (カトケン)
三島由紀夫 作家・劇作家 (カトケン)
初鹿野河内守信興 旗本・北町奉行 (釣先生)
内田良平 黒龍会結成者、西南記伝編纂 (カトケン)
箕作阮甫/麟祥 洋学者/男爵 (カネコ)
荒井郁之助 海軍奉行・初代中央気象台所長 (クロサカ)
河田景與 鳥取藩士・子爵 (クロサカ)
川村純義 海軍大将・伯爵 (カネコ)
大久保一翁 若年寄・会計総裁・東京府知事 (釣先生)
徳富蘇峰 思想家・歴史家・評論家 (カトケン)
阿部正外 陸奥棚倉藩主・子爵 (クロサカ)
近藤基樹 男爵・海軍造船中将・攻玉社2代目社長 (カネコ)



当日は偶然にも三島由紀夫の命日でした。当初は予定していませんでしたが、下見会の際に急遽解説することを決め、当日はカトケンさんが様々なエピソードを交え解説しました。

私が解説した高橋是清については別域にある高橋是清の家族の墓所も紹介しました。、この墓所は管理費が払われていないようで無縁改葬通知の立て札が立っていました。23年11月16日から1年の猶予期間が過ぎていましたので、いつ改葬されてもおかしくない状態です。この墓所内ある墓碑には是清本人の法名も刻まれています。歴史上の著名人と言えども、子孫の管理が無ければ改葬されてしまうという現実を紹介しました。

徳富蘇峰の墓所ではカトケンさんにより詩吟が披露されました。さらに徳富蘇峰記念館の学芸員和田さんによるお話も聞けました。奇しくも和田さんは11月末日で退職するということで、長い学芸員生活の最後に蘇峰の墓前で感慨深くそのその想いを語られました。私たちもその想いに深い感動を覚えました。
徳富蘇峰記念館では現在、新島八重の手紙が公開されているとのことです。

徳富蘇峰記念館

今回も予定時間を30分オーバーし、周囲が暗くなった16:30に予定人物全ての紹介を終えました。後半の人物の解説が短くなったのは残念でしたが、機会があれば補足解説をする機会を作りたいと思っています。

解散後は武蔵境駅前の居酒屋にて懇親会が行われ15名の方々にご参加頂きました。
まだまだ課題が多い巡墓会ですが、問題点を改善して今年も開催して行きたいと思っております。