探墓巡礼顕彰会-墓碑調査・研究プロジェクト-

「探墓巡礼顕彰会」の公式ブログです。巡墓会企画の告知など活動報告をしています。

流星忌の宣伝に京都へ。山南忌で説明①

2018-03-21 23:51:05 | 会員の調査報告
会員のカトケンです。

3/11前日京都入り。二条駅で降りて三条会商店街を行き、通り沿いの妙泉寺へ。

ここには長崎海軍伝習生筆頭 永持亨次郎の墓がある(=写真)。



矢田堀景蔵、勝麟太郎と同じ艦長要員で当時、勘定格徒目付。

永持は、のちに安藤対馬守信正が送った遣欧使節(いわゆる竹内使節)組頭 柴田日向守剛中の実弟である。柴田は永持の養子五郎次を家来の名目で欧州へ随行させた。

これがのちの永持明徳で、沼津兵学校で仏語を教え陸軍砲兵中佐となる。養父たる亨次郎は長崎修行後、長崎奉行支配吟味役から組頭としてかの地に残った。

しかし安政4年(1857)小石川柳町に兄弟で並んで住んでいることが同年尾張屋清七版『江戸切絵図』で確認できる。

場所は、以前このブログで紹介した小川笙船(幕末は良以)の住まいのあった場所と堀織部正利熙の菩提寺源覚寺の間。西側で兄の名を貞太郎と記す。

永持は外国奉行支配組頭を経て、元治元年(1864)5月京都警衛を命ぜられ、禁門の変2日後目付介となったが、この年10月1日没した。(1864・10・31)

墓碑正面には
「元治元甲子年/至心院殿廣譽正穀明義居士/十月朔日」
左面には
「俗名/永持亨次郎平穀明」とあった。

今回、『探墓巡礼~箱館戦争関係人物を歩く~谷中編』準備のため、掲載人物の履歴を調べると長崎海軍伝習生が複数いることから、京都にある伝習生の墓を訪ねたかった。

永持が慶応4年(1868)まで生きていたらどのような行動をとっていたか。静岡に移住したか、それとも箱館まで行っただろうか。

ともあれ、この寺は入口の看板によると、浄土宗 法性山 専求院と号し、百万遍知恩寺の末寺で、織田信長の家臣の妻 涌岳妙泉善女が開基という(天正10年=1582)。天明8年(1788)正月の大火で類焼、文化13年(1816)再建。

隣の公園で母親と子供たちがたくさん遊んでいた。そこに面する大宮通を南下。四条大宮の1本北側錦小路辺りにあったという見廻組与頭 佐々木只三郎の寓居跡付近を散策。

ブックファーストで毎年買う「京都手帖」を入手。流星忌のチラシが届く旧前川邸に向かった。

翌日の山南忌でチラシが全員にいくよう配布物の中に1つ1つ入れる。ハンドメイド作家のシシヤ宮本さんや天然理心流門下の若人たちと約300部を用意。

その前に壬生寺へ行き主催者の会場準備を手伝った。天然理心流門人たちの稽古を聞きながらの作業は爽快だった。

夕方、宿に向かい大出さんや釣先生らと会食。釣先生はいつものように『新選組再掘記』以来の立ち回り先、河原町六角東入る「くいしんぼ」に寄ってから帰還。昔話に花が咲いたーーつづく

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★流星忌・ガイドブック『探墓巡礼 谷中編~箱館戦争関係人物を歩く~』の告知チラシを公開しています。

流星忌・ガイドブック『探墓巡礼 谷中編~箱館戦争関係人物を歩く~』の告知チラシが出来ました

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流星忌・ガイドブック『探墓巡礼 谷中編~箱館戦争関係人物を歩く~』の告知チラシが出来ました

2018-03-13 20:06:30 | 会合報告
会員のカネコです。

先日、当会会員カトケンさんより告知がありましたが、11月17日(土)開催の「流星忌-箱館戦争関係者慰霊祭in谷中-」と当会幹事3名執筆によるガイドブック『探墓巡礼 谷中編~箱館戦争関係人物を歩く~』出版のご案内チラシが出来ました。





※最新のチラシデータに差し替えをしました(3月31日追記)

3月11日(日)の第12回山南忌ではカトケンさんより流星忌とガイドブックの案内をいたしました。今後も各種イベントにてご案内する予定ですので、よろしくお願いいたします。
ガイドブックの購入フォームも今後開設いたしますので、随時最新情報を更新いたします。
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今年の活動と本の初出版のお知らせ

2018-03-04 22:35:16 | イベント
会員のカトケンです。長のごぶさたをいたしました。

当会の活動も来年で10年の節目を迎えます。

カネコ会員からも予告があったように大変ありがたいお話をいただき、当会メンバーであるカネコ、クロサカ、カトケンの3人共著で本を出すことになりました。

版元は、杉崎忠博様が代表を務める出版舎「風狂童子」より、また菊竹祐二様のデザイン協力を得ています。

そのため、この春は執筆に専念し、秋にあるイベントの一環として巡墓会を行い、それと同時に本を出版します。ともに古写真研究家森重和雄様のプロデュースによるものです。

内容は東京谷中にある歴史上の人物のお墓のガイドブックです。今までの本にない独創性を入れつつ、どなたでも利用しやすいものにします。

時代は幕末、対象人物は箱館戦争と幕府方の関係者です。今年、箱館戦争の開始から150年、品川を脱走し北海道へわたって翌年まで戦い続けた群像を中心として取り上げます。

さらに、東京谷中にある榎本武揚たちに縁のあった人、戊辰戦争の東軍や幕府方で欠くべからざる人、敗北を背負ってその後の時代を生き抜いた人も載せています。

今秋に行うイベントは、11月に谷中の一乗寺にて開催。「箱館戦争関係者慰霊祭 in 谷中」と銘打ち、榎本武揚のご子孫による講演と法要を15時から予定。略称「流星忌」です。

その前に2時間余り、当会が日暮里から一乗寺までを歩いて本に載っている人物の一部を解説します。それが今年唯一の巡墓会となります。

本とイベントの詳細はこのブログにアップされるチラシをご覧いただきたいと思います。

当会は平成21年(2009)から都内の寺院や霊園にある墓を解説する巡墓会を継続して開催。春と秋の年2回を原則として、平成29年(2017)まで15回行ってきました。

地道にコツコツやって来たこと、その都度メンバーの思い入れを吹き込んできたことが陽の目を見たのだと確信していますが、それも巡墓会に来てくださる様々な方々の激励があったからこそと思っています。

毎度恒例の打ち上げでも皆様と親交を深め、いつも応援をいただいてきました。

何よりも立ち上げからご指導いただいている歴史作家釣洋一先生には、いつも我々の行き届かないお話や資料提供してくださり、鬼に金棒を得たように心強く感じてきました。

このような数限りないご支援を今までいただいてきたことは、感謝してもしきれないと一同感じているところです。

当会はこれからも皆様に喜んでいただけるものをつくっていくべく、これを新たなスタートとしてより一層気を引き締めて参りますので、今度ともお導き・お引き立てよろしくお願いいたします。

先ほど書きましたように詳細はチラシをご覧いただき、本の注文は版元に直接申し込むほか、このブログでも申し込みができるよう準備を進めていますので、今しばらくお待ちいただきたいと思います。






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