探墓巡礼顕彰会-墓碑調査・研究プロジェクト-

「探墓巡礼顕彰会」の公式ブログです。巡墓会企画の告知など活動報告をしています。

講義の応援とちょっとお知らせ

2019-05-27 20:53:34 | イベント
会員のカトケンです。
友人が新選組の講義の中でゲスト講師として彰義隊の話をするというので、横浜まで足を運んだ。

戦闘に至るまでの政治状況や人物模様、古地図を使った両軍兵士の動きや現在の場所などさながら実況中継のようで、武器の性能や訓練度合いなどにも触れ、研究の成熟度がいかんなく披瀝された。まさに目から鱗であった。

東軍は援軍を待てば勝算があったこと、西軍は一日で決着をつけたことが勝利を導いたことと総括されたのはなかなか衝撃的で、両軍の戦略と戦術をよく吟味され、すっと頭に入ってくる解説であった。

また、知られざる幹部の墓も紹介された。それが同姓同名の墓が同じ墓地にあるため、長く知られずにいたようで、墓を探すためのヒントとしても大いに参考になった。

自分自身を振り返って、箱館戦争について各戦いやそれを取り巻く状況を果たしてこれだけよどみなく説明できるだろうか。列伝は『探墓巡礼』で書いてみたものの、日にちを追った経過や現地の地理などに自分はとても疎いと言わざるを得ない。

2度現地に足を運んだことはあるが、未踏の激戦地や記録と現地との辻褄など戦闘に即した痕跡をたどってみたくなった。やはり、机で歴史を紐解くだけでは何も分からない。現場を踏む必要性を痛感させられた。

さて、歳三忌でもご紹介がありましたように、6月15日(土)13時から史誠会様の例会[青山霊園に眠る新選組隊士の墓参と聖徳記念絵画館見学]にて都内青山霊園に墓のある新選組にいた御陵衛士や会津藩士などを案内させていただくことになりました。ソロ活動を始動します。

もちろん、箱館戦争の群像も紹介する予定です。改めて調べてみると知らなかったことや意外な人物とのつながりが分かり、学びながら準備を進めているところです。

集合場所は東京メトロ千代田線 乃木坂駅 青山霊園方面改札。参加費は会員1,500円、非会員1,800円、絵画館入館料は別途。入会金・年会費不要。17時JR信濃町駅解散予定になります。

もしご参加を希望される方がおられましたら、史誠会様まで直接お申込みをお願いいたします。氏名・携帯番号を次のアドレスへお送りください。

shiseikai@extra.ocn.ne.jp

ご参加お待ちしております。
(写真は篠原泰之進墓碑)



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『探墓巡礼』対面販売のご報告

2019-05-16 22:40:21 | イベント
会員のカトケンです。

11,12日と古写真研究家森重和雄様のご紹介で高幡不動にて露店にブースを設け、『探墓巡礼』を対面販売させていただきました。

おかげさまでネットで半年間に売れた冊数の半分が2日で売れました。

カネコ会員のツイッターによる支援を受けて、知らない方はもちろんのこと、顔見知りの方々までほとんどの方が押しつけがましいサインを受け入れくださったことに、否ご購入いただいたことに感謝申し上げます。

サインも[令和]と書くと「おっ」と歓声をあげられる方もおり、楽しく売らせていただきました。

歴史好きな方は大概立ち止まってくださるので、呼び寄せて「ご覧ください」とおすすめするとだいたいの方は話を聞いてくれ、そこでこの本の特徴を手短にお話するとほとんどの方が購入してくださいました。

うれしかったのは「[谷中編]ってことは他にもあるの?」と聞かれたことです。「この本が初めてなんですよ。続編を出すかは未定です。」と回答。

これは森重様が本を作るときにシリーズになったら良いよねとつけてくださったのですが、そのようなニーズを計ることができる良い機会になったのではないかと思っています。

貴重な機会を提供してくださった峯岸様、快く2日間販売に立ってくださった版元の杉崎様に改めて感謝申し上げます。購入者のみならず、お話だけでも聞いてくださった方、顔を出してくれた皆様、本当にありがとうございました。

お手伝いくださった杉浦様、前田様、ありがとうございました!

これから総司忌、東軍慰霊祭もありますが、出来うる限りこの本の良さを説明し[使える本][役立つ本]をアピールしていきます。また、歳三忌の懇親会にて榎本総裁ご夫妻や講演者の植松三十里様とも楽しく歓談でき、良き思い出ができました。これからも諸先輩を見習いながら鍛練を続けていきます。







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探墓巡礼ー高幡不動にてお待ち申し上げ候

2019-05-10 18:50:01 | イベント
会員のカトケンです。

先般、当ブログにてカネコさんから紹介がありましたとおり、来たる5月11日(土)・12日(日)の2日間、「ひの新選組まつり」にてミニブースをお借りして『探墓巡礼 谷中編~箱館戦争関係人物を歩く~』の販売を行います。

場所は高幡不動尊境内の五重塔の横、東北物産展の会場になります。幅60センチくらいのミニブースにて、時間は両日とも10時から16時まで。



11日(土)は版元である出版舎風狂童子代表の杉﨑様が10時より販売ブースにおります。小弟はこの日、先月の勇忌に引き続き[歳三忌]に出席、本の宣伝を行いますので、ブースに入るのは12日(日)のみとなります。

この日は終日おり、著者の一人が手売りする貴重な機会となっております。ぜひお立ち寄りください。

高幡不動には、殉節両雄之碑、土方歳三銅像のほか、奥殿にて土方書簡、井上源三郎脇差、天然理心流中極位目録などが榎本武揚・大鳥圭介書簡などとともに展示されています。







また、周辺商店街では和装の方にアイスクリームの値引きやソフトドリンクの無料サービスを行う店があるそうで(詳しくは5月9日付[読売新聞]多摩版地域欄参照)、これもブースにて書籍の販売を許可してくださった高幡不動参道会副会長峯岸弘行様の取り計らいによります。改めてご厚意に感謝申し上げます。

さらに少し場所が離れますが、土方歳三資料館では土方の佩刀和泉守兼定のほか、島田魁脇差、箱館戦争を記録した[説夢録]なども期間限定で展示。

日野駅に近い佐藤彦五郎新選組資料館では、土方歳三の佩刀越前葵康継や三浦休太郎宛近藤勇書簡がこれまた期間限定展示されています。

日野市立新選組ふるさと歴史館でも特別展[土方歳三ー資料から見たその実像ー]が催され、充実した展示が見られます。流星忌に引き続き、東京で箱館戦争を感じられるこの機会にぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

佐藤彦五郎と妻ノブ(歳三姉)の眠る大昌寺、夫妻の住まいとなっていた日野宿本陣、井上源三郎資料館やその墓のある宝泉寺もおすすめします。

最後に明治になって土方家と榎本武揚家が親戚となるきっかけとなった有山家(内部非公開)の写真を載せます。彦五郎の四男彦吉が有山家養子となり、その息登が佐藤泰然から五代目の婿となって順天堂大学理事長を務めました。『探墓巡礼』22頁の詳細な系図(カネコさんの労作)を参照のこと。



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谷中霊園の改葬危機の墓所

2019-05-08 23:10:33 | 会員の調査報告
会員のカネコです。
先日は青山霊園で改葬危機となっている墓所について書きましたが、谷中霊園でも改葬危機となっている墓所が複数あります。
3月に谷中霊園へ行った際に立札が建てられていた墓所3ヶ所について紹介します。

まず、乙3号6側にある依田薫(子威・聖里)の墓です。





撰文によると但馬出石の出身で、江戸で河田貫堂に学び、維新後は太政官権少史、大主記、左院大掌記、五等議官、七等判事などを歴任しています。
撰文は出石藩主仙石政固によるものです。
この墓碑は佐倉藩士依田学海の墓に隣接しており、同じ依田姓ですので、以前より何か関係があるのではと思っていましたが、撰文を見る限りは関係性は見られません。
撰文によると、依田薫は東叡山下旧林光院塋域に葬るとありましたので、この墓碑は後年、この場所に移動したものと思われますので、偶然依田学海の隣になったか、もしくは同姓の縁によって何らかの関係がありこの場所に移されたものかと思います。
ただ、この墓碑は依田学海の墓に背を向けて建てられていますので、偶然なのかなとも思います。

次に乙4号1側にある遠山規方の墓です。





秋田藩の出身で、戊辰戦争は西軍方として戦い「秋田遊撃隊戦記稿」を著しています。維新後は西南戦争、日清・日露戦争に出征しています。

もう一つはこの遠山規方の近くにある高橋家の墓で、どのような家であるか不明ですが、側面に祖先式部、二代左衛門次郎にはじまり十一代までの名が刻まれています。





式部という名からはもともと武家であった家のように思われます。
十一代の金四郎という人物は、明治から大正期の出版関係者に高橋金四郎という同姓同名の人物がおり、その人物であるかも知れません。
隣には笠付きの江戸期の墓碑もあり、由緒のある家のように思われました。

この日は谷中霊園の一部しか見ておりませんので、他にも立札が建っている墓所があるかも知れません。
これは何度も書いていますが、これらの無縁墓所はご縁者が現れない限り改葬される可能性が高く、我々は推移を見守る他ありません。
ただ、青山霊園の伊丹男爵家や多磨霊園の高橋是清家(個人墓ではない方)のように立札が建てられた後、立札が無くなり、現存している墓所もありますので、これらの無縁改葬告知された墓所が残されることを願っています。
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青山霊園の改葬危機の墓所

2019-05-06 18:15:20 | 会員の調査報告
会員のカネコです。
改元を挟んだ10連休も本日で最終日です。
私はいろいろと雑務があり、あっという間の10日間でした。
ただ、平成から令和の代替わりの儀式を生中継でゆっくり見ることができ、皇室関連の番組も見れ、歴史に関わる者として、今動いている歴史を感じ、思いを巡らせることができたのは大きな収穫であったように思います。

さて、先日4月29日(月・祝)に国立公文書館や新井白石の墓所へ行ったことを書きましたが、さらにその後、青山霊園で1時間強ほど調査をしてきました。
以前調査したものの再確認が主でしたが、ライフワークである二本松出身者の人物の墓所を新たに1件見つけられたのが収穫でした。

霊園内を歩いていて気になったのが、無縁改葬告知の札です。以前も染井霊園の無縁改葬のことを書きましたが(撤去危機になっている江戸幕府最後の大老酒井忠績の墓)、青山霊園でも無縁改葬告知の札が複数立っていました。



これは会津藩士で西南戦争時に陸軍中尉兼権大警部として出征した入江惟一郎の墓です。この墓の向かいにも入江家の墓数基がありますが、ここにも立札が立っていました。

当会会員の黒坂さんより以前情報を頂いたいた土佐藩出身の片岡男爵家と公家に堀河子爵家の墓所も見てきましたが、片岡男爵家は期限付きの立札、堀河子爵家は期限不記載の立札となっていました。







尚、堀河子爵家は岩倉具視の実家となります。



あと、これは無縁改葬ではなく、ご縁者による「墓じまい」となりますが、岡崎藩士で箱館戦争にも参戦し、後に丸善社長を務めた小柳津要人の墓が改葬され、林董と同じ立体埋葬施設に納められていました。



これは平成21年(2009)に撮影した小柳津要人の墓です。

以前も書きましたが、著名人の墓所とはいえ、ご子孫の祭祀の場である以上、ご子孫の事情によって墓所が変化することは仕方のないことだと思います。
平成31年の間でも日本人の生活様式、価値観は大きく変化していきました。
所謂「墓じまい」という言葉も最近聞かれるようになった言葉です。
令和の時代もまたそういった変化は続いていくと思います。
私個人の考えでは生活様式、価値観が変わっていくことは決して悪いことではなく、我々もそのような変化に柔軟に対応して、より良い社会になるべきだと思います。
その中で、歴史や伝統というものとどう向き合い、それに対して何ができるか?令和の時代を迎え、そのようなことを引き続き考えて行きたいと思っています。
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