会員のカネコです。
6月14日は祐天寺・長泉院・和田堀廟へ調査へ行きました。
東横線の祐天寺駅から歩いて10分程度で祐天寺に着きます。
まず山門入って横に長州藩主毛利家の墓が2基並んでいます。毛利家は明治維新の際に神道に改宗し、都内の墓所の整理を行っています。その際に残された旧石です。
墓地は境内左側に路地を挟み2ヶ所あります。
著名人の墓は境内からすぐ横の墓域に集中しています。
大正天皇生母柳原愛子の墓が歴代住持墓のある墓地中央になります。隣接して実家の柳原伯爵家の墓があり、そのななめ後ろには土佐藩主山内家の夫人墓があります。その後ろ側には土佐藩士の墓が点在しています。
その他には渋沢栄一の従兄で実業家の渋沢喜作(成一郎)、生実藩主森川家、公家の堤家、大奥関係者とみられる格式のある江戸期の女性墓などがあります。
長泉院は祐天寺からさらに歩いて15分程度の所にあります。ここには七卿落ちの一人東久世通禧の墓があります。この墓地には儒学者松崎慊堂、漢学者渡辺樵山の墓もあります。
杉並区にある和田堀廟は築地本願寺の墓地で、ここにも著名人の墓が数多くあります。
入って真っ直ぐ行くと五摂家九條家の分家(九條武子で有名)の自然石の墓があります。
さらにその並びに大日本帝国憲法の起草に関わった伊東巳代治の墓があります。
九條分家手前から右の高台に登ると本家の九條道実の墓があります。京都の九條家の墓石と同型の小型の宝篋印塔です。
その他、この和田堀廟には首相佐藤栄作、小説家樋口一葉、海音寺潮五郎(写真)、作曲家古賀政男、音楽家服部良一、実業家辻嘉六、蘭方医土生玄碵(シーボルト事件に連座)等の墓があります。
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