極私的デンデケデケデケ

音楽との出会いからバンド活動を辞め、社会人になるまでをつづっております

一発のない一発屋 6

2024-02-26 17:15:49 | Weblog
佐久間正英が「ほぼひとり」でアレンジと演奏をした、

「若狭の子守唄」
「愛・いまひとたびの」は、作曲コンペだった。

「愛・いまひとたびの」は、しっかりとしたデモテープをそれぞれ作ったので
よく覚えている。このブログでも以前に細かく書いている。

むらさき 4
むらさき 7

ブログにも書いているが、私はがんばって作った。デモテープにも力を入れた。
メロディも覚えている。だが、デモテープ、MTRテープどちらも紛失。非常に残念である。
残っていたら、サウンドクラウドに入れたいくらいに思っている。

そんな「力作」ではあったが、私のメロディは不採用。ボツ。闇から闇へ葬り去られたのである。

で、しばらく忘れていたが、「若狭の子守唄」も作曲コンペだった。

だが、「愛・いまひとたびの」のようにしっかりとしたデモテープを作るのではなく
(だって、こもりうた だから)キーボードでメロディを録音した程度の簡単なテープ
もしくは譜面での提出だったように思う。作ったメロディもすっかり忘れてしまった。

結果は全員不採用。

佐久間さんとは別の東映サイドの音楽監督が和風音楽の専門家に依頼して曲をつけたのである。


つづく




夢籠 Yumegomori
 Villageチャンネルより



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一発のない一発屋 5 

2024-02-25 09:10:01 | Weblog
佐久間さんはライナーノーツにあるように、キーボード、スティック、シーケンサー等々を
スタジオに持ち込んでいる。

スティックとは、チャップマンスティックのことで、佐久間さんはベースとして使っていた。
ライナーノーツも「スティックベース」との表記になっている。

チャップマン・スティック - Wikipedia

 


スティックのことをよく知らなかったので、とても印象強く残っている。

レコーディングが深夜に及ぶと、佐久間さんはスティックを弾きながら
「夜明けのスティック」と意味不明なギャグを飛ばしていた。

シーケンサーはマック(ソフトはパフォーマー)だったか、それ以前だったか記憶がない。

私は池谷が作った「夢籠」「やくそく」は、ベースとして参加しているかもしれないが
曲を聞いてもエレキベースの音ではない。レコーディングでは弾いていないと思う。

「若狭の子守唄」「愛・いまひとたびの」は

佐久間さんが「ほぼほぼひとり」でアレンジと演奏をしている。

青柳はボーカルとして全ての曲で歌っているし、私以外のメンバーはそれなりに
からんでいるかもしれないが、「佐久間正英の楽曲」と言ってさしつかえないと思う。

佐久間さんは亡くなる直前までサウンドクラウド上にGoodnight musicを発表していた。
(おやすみミュージックとして、毎日のように新曲をUP)

言うまでもないが、佐久間さんは多くのバンドやユニットで演奏しているし、ソロアルバムも多く
製作している。その作品のひとつとしてこの2曲を加えてほしいと思う。


つづく






[1986] はる - 愛・いまひとたびの


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一発のない一発屋 4

2024-02-24 17:39:32 | Weblog
2024年2月現在話題のTBSドラマ「不適切にもほどがある!」は1986年と
2024年のタイムトラベルドラマだが、「むらさき」のレコーディングは1986年。
1986年から2024年と、奇しくもドラマと同じタイムサイクルで私は「むらさき」を
思い出しているのである。


アルバムの為に新曲を5曲レコーディングした。

繰り返しになるが、以下の通りである。

「夢籠」        作詞 池谷      作曲 池谷
「やくそく」      作詞 池谷      作曲 池谷
「観桜の舞」      作詞 はる・鈴木則文 作曲 はる
「愛・いまひとたびの」 作詞 鈴木則文・青柳 作曲 青柳・安斎
「若狭の子守唄」    作詞 鈴木則文    作曲 中本哲

この5曲、私はベースをほとんど弾いていない。

38年前なので記憶があやしいし、この文章を読んで当時を知るバンドメンバーから
「そりゃちがう」と言われれば、訂正する。曲それぞれの状況は以下の通りである。

① 弾いた気がする 
 「観桜の舞」

② 弾いたか弾かなかったかの記憶もない
 「やくそく」「夢籠」

③ ぜったいに弾いてない
 「愛・いまひとたびの」「若狭の子守唄」


「観桜の舞」は鈴木監督の詩(散文?)をベースに我々のセッションで曲を仕上げた。
だから弾いている気がする。曲を聴いてみてもエレキベースの音に聴こえる。
佐久間さんはエレベをレコーディングでは弾かなかったので、エレキベースの音
ならば私ということになる。

佐久間正英さんはこのアルバムで、かなりの部分「演奏」している。

アルバムのライナーノーツにも

「ADDITIONAL PLAYER
KEYBOARDS STICKBASS PROGRAMIG
MASAHIDE SAKUMA」  とある。


つづく


[1986] はる - 観桜の舞














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一発のない一発屋 3

2024-02-18 16:39:48 | Weblog
収録曲は8曲である。

A面
むらさき(EXTENDED VERSION)
夢籠(ゆめごもり)
観桜の舞(かんざくらのまい)
愛・いまひとたびの

B面
ゆうげん
やくそく
若狭の子守唄
四万六千日(しまんろくせんにち)

( )はアルバム表記のまま

「はる」の「完全オリジナルアルバム」ではなく映画の「イメージアルバム」なので
「映画と関連するあれこれ」が加わっている。

平たく言えば
「映画のための曲を入れてね。演奏は大体やってもらうよ。」である。

アルバム製作前に「はる」として曲が完成して演奏していたのは、
「むらさき」と「ゆうげん」だけである。「四万六千日」は歌詞は現代風だったが、
映画に合わせて和風に変更した。

「四万六千日」を加えても「前から演奏していた曲」は3曲であり、残りの5曲はアルバム
制作時に新たに作られた曲である。

「夢籠」        作詞 池谷      作曲 池谷
「やくそく」      作詞 池谷      作曲 池谷
「観桜の舞」      作詞 はる・鈴木則文 作曲 はる
「愛・いまひとたびの」 作詞 鈴木則文・青柳 作曲 青柳・安斎
「若狭の子守唄」    作詞 鈴木則文    作曲 中本哲

以上5曲の編曲はすべて はる・佐久間正英 となっている。

鈴木則文は「大奥十八景」の監督である。

長年「大奥十八景」について書き散らかしてきて、「若狭の子守唄」は
昔から歌われてきた子守唄と思うようになっていたが、この曲は映画の為に
作られた曲である。

中本哲は映画やドラマの和風音楽の監修や作曲の(もしかしたら演奏も)プロである。


つづく



TBS「水戸黄門大学」/うずまさ通信:仕事人ファイル
中本哲さんのインタビュー
水戸黄門 第43部のHPから。2011年頃?



[1986] はる - ゆうげん








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一発のない一発屋 2

2024-02-18 10:39:16 | Weblog
アルバム「むらさき」は1986年4月4日から5月7日の期間にレコーディングされた。

プロデューサーは佐久間正英である。

レコーディングエンジニアはマイケル・ジマリングとスズキタケオとライナーノーツに
記載がある。ドイツ人のマイケルは佐久間さんの仕事仲間で楽しい人だった。スズキさんの
記憶が残念ながらないのだが、「スズキタケオ レコーディングエンジニア」と検索しても
年齢的にかなりお若い人しか出てこない。ワーナーパイオニアのスタッフだったのだろうか。

このレコードがどうして生まれたか、というと時系列的には

①「むらさき」がコンテストでグランプリとなり
② レコード会社からレコード化の話が来て
③ 東映映画「大奥十八景」のイメージアルバムにするという話になり
④ プロデューサーは佐久間さんで、となり
⑤ レコードが完成した

となる。

コンテストはこれもこのブログで散々書き散らかしているが、自動車メーカーの
マツダが冠スポンサーとなって大学生が主体となって運営されたM.C.S.F.である。
M.C.S.F.とは マツダ・カレッジサウンド・フェスティバル の略。

「大奥十八景」のプロデューサーが「むらさき」を気に入ったのか、レコード会社の
ディレクターが持ち込んだ話かは、今となってはわからないが、とにかく
「イメージアルバム」の話がまとまったのである。

「サウンドトラック」ではない「イメージアルバム」。

イメージアルバムとサウンドトラックの違い

シングルカット曲だけを「大奥十八景の主題歌」として、残りの曲はすべてバンドオリジナル曲
だったら普通のアルバムになるが、このアルバムは「イメージアルバム」だから少々違ってくる。

どのように違ってくるのか。

つづく


[1986] はる - 四万六千日














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一発のない一発屋 1

2024-02-15 08:40:55 | Weblog
普通は1曲の大ヒットを持つアーチスト、一時期の大ブレイクがあった芸人などを指す
「一発屋」。1986年に発売された「むらさき」は大ヒットしなかったが、私には
これしか「世に出たもの」がないので、「一発のない一発屋」である。

もうこのブログを長いこと続けているが、この曲に関することは色々と書いている。
読まれる方は「もういいかげんにしてくれよ」と思われるかもしれない。本当に
申し訳ございません。

1986年から38年も経ったが、昨年の今井千香子さんによるカバーとか、なにかと
その時その時で「お伝えしなければならない」と私が感じる出来事があり、書いてきた。

このgoo blogには「このブログ内の検索」という機能が(PC版では)あり、「はる」
とか「むらさき」とか「はる むらさき」とか入れてみると、出るわ出るわ、自分でも
忘れているものまで出てくる。ホント申し訳ございません。

と、長々と言い訳を書いてしまったが、それでも今回「はる むらさき」について
書いているのはyaoiboi92という人が2024年2月12日にアルバム全曲をYoutubeで
アップロードしたからである。

本人プロフィール欄にはこうある。
Uploads are for promotional purposes only. No copyright
infringement intended.Channel is not monetized.
「アップロードは宣伝目的のみに使用されます。 著作権侵害を
目的としたものではありません。チャンネルは収益化されていません。 」




[1986] はる - やくそく



ありがたい話である。きれいな音のスタジオ録音をYoutubeを通していつでもどこでも
聴けるなんて最高だ。

現在のバドミントン仲間などでバンド時代のことが話題になると必ず私がアップロード
したNHKの番組をご案内していたが、テレビ番組の演奏でしかもビデオ録画したもの
だから、音質がどうこういうレベルではなかった。

はる_むらさき

正確にはこの動画は私がアップロードしたものではありませんが、内容はほぼ同じです。
こちらの動画の方がやや画質がよいのでご案内します。



多くの人が「令和版、今井千香子むらさき」の方が良いと言うが、それは
「いい音のオリジナルを聴いてないから」なのかもしれない。

また、「むらさき」だけでなく、アルバム全曲である。

今回のUPを聴いて、またもや「お伝えしなければならないこと」を思い出し
一部は重複する部分もあるかと思いますが、このレコードについて書いていきます。

つづく


















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エレキベースのない人生 2

2024-02-13 16:44:38 | Weblog
つづきの予定はなかったが、続けてしまいます。

私はフレットレスベースのネックを1本持っている。
1986年以降に池谷の紹介で浜松の楽器職人さんに頼んで作ってもらったのだ。
値段は10万円位だったと思う。

これにボディをつけてベースとして完成させたいと思っている。

私にはもちろん楽器製作の知識も技術もない。だから、このネックが一般的なフェンダータイプの
プレシジョンベースやジャズベースにそのまま合うのかどうかもまったくわからない。
だから、私が自らボディを製作するのは最後の手段である。

このネックのボディ作製として下記のとおり考えてみた

① ネックを作製してくれた職人さんに連絡してみる
② ①がだめならばボディを作製してくれる工房や個人をさがす
③ ②がだめならば、自分で作製する しかない

①のネックを作製してくれた職人さんは池谷を通じて連絡をしてみた。
結果は「現在は楽器製作をしていない」との回答であった。

②は、まず浜松は鴨江でトール・ヤングという気のいい店主が営む「VILLAGE」を通じて
やってくれそうな浜松近郊の楽器職人はいないか聞いてみた。
結果は「やってくれそうな職人がひとりいたが、脳梗塞になってしまいダメだ」との回答で
あった。

トール・ヤングは「東京ならたくさん工房や職人がいるから見つかるんじゃない?」と言った。
また、「自分でやるのもいいよね。愛着沸くよ」と明るく言った。

自分ではできないのである。

自宅の素人リフォームと楽器製作は「天と地ほど違う」と思う。楽器にはちゃんと音が出るか、
その音が良い音か、弾きやすいか、など楽器ならではの要素が当然にして入る。
「多少問題があるが、まあ住むには問題ない」みたいなエンドはないのである。

東京でさがしてみた。

おそらくは「手作りギター」を売り物にしている工房はやってくれないか、目が飛び出る程の
金額を言われると思ったので、ネット検索をして、比較的良心的と思われる、
修理専門だが、オーダーメイドもやってますよ、という工房に問い合わせてみた。

私の予算としては10万である。これでもネックと合わせれば20万である。十分に高級ベースだ。

しかしその工房も回答も厳しいものだった。

「どんなに安くやったとしても25万~30万はかかります。他を当たってください」

他にいないか。ネット検索をするとyoutubeでギターやベースの製作の動画をUPしている人
がいた。専門業者ではないが、しっかりとした技術がある。この方にも聞いてみよう。

しかし、やはり回答は厳しかった。

「現在、工房がなくオーダーにお答えできません。他を当たってみてください」

このままいくと③になりそうである。

つづく のか?










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エレキベースのない人生

2024-02-11 21:57:22 | Weblog
イケベベースコレクションに委託販売をお願いした私のWalは買い手が付いて
売れた。売れなかったらどうしようと思ったが、それは杞憂であった。
販売金額はイケベにまかせたが、短期間で売れたので、(もっと高い値でも売れたのでは?)
と、毎度の俗物根性が沸いてくる。

ちなみに私が修理代金を払い、委託販売の手続きをした時に店内にあったフレットレス改造の
Walはまだ(2024年2月11日現在)売れていない様である。イケベのネットショップでまだ
出てくる。

Wal Mk1 4st Fretless Modify (Wenge Facings) '94 【USED】 |イケベ楽器店

高校の時に池谷に誘われて、バンドでベースを弾くことになった。

はじめはクラシックギター部の先輩のベースを借りて練習に参加していた。
その内、フェルナンデスのプレシジョンベースを谷島屋楽器店で購入した。
ボディは白でネック(指板)はメイプルだった。
値段は5~6万だったと思う。アルバイトで稼いだお金で買った。

そのベースは売却(誰かに売ったか、楽器屋に売ったか記憶あいまい)して
バイク購入資金の一部となった。

大学に入って、池谷と青柳とまたバンドをすることになり、今度はトーカイの
ジャズベースを買った。これも4~5万だった。ボディはメタリックレッド、
ネックはローズウッドだった。

これでしばらくやっていたが、もう一本欲しくなって、フェンダージャパンの
ジャズベースを買った。7~8万だったか。ボディはサンバースト、ネックは
ローズウッドだった。

この2本でしばらくやっていた。

大学を卒業して、プロとして活動するタイミングでWalを買った。

これまでの2本もそのまま所持していたが、トーカイのジャズベはフレットを
すべて取り除き、フレットレスに改造してしまった。
フェンダージャパンもボディの塗装をすべてはがして、無垢の状態にしてしまった。

今となってはどうしてそのような行動をしたのか、記憶がないが、とにかく
その頃はそうしたかったのだろう。

改造した結果、愛着がなくなってしまったのか、その場の「ノリ」なのか、
トーカイは当時のガールフレンドに、フェンダージャパンはアルバイトの後輩に
プレゼントしてしまった。

それからはずっとWalだけが私のベースギターだった。

高校で池谷にバンド加入を進められて、フェルナンデスの白のプレべを買ってから
ずっと私はエレキベースを所持していた。40年以上である。

Walの次なる「嫁ぎ先」が決まって、安堵する半面、「ベースがない生活」がなんとなく
「物足りなく」感じるのも事実である。Youtubeなどで上手な人達の演奏を見ていると、
いいなあ、と思う。

やっぱりベースを買うか、作るかしようかな。




販売価格 税込み1,683,000円
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