極私的デンデケデケデケ

音楽との出会いからバンド活動を辞め、社会人になるまでをつづっております

午後のロードショー と ゼロ・グラビティ

2021-01-30 04:41:53 | Weblog
平日の暇な時は、テレビ東京の「午後のロードショー」を見る。

テレビ東京が「東京12チャンネル」といっていた昔から、ずっと昼の時間帯は
「午後ロー」をやっていた。放送時間は2時間。CMを除けば大体100分位だから
2時間以上の作品は大幅にカットされる。また、いつの頃からか、性的なシーンは
ぼかしが入ったり、カットされるようになった。午後ローに限らないが、現在の
地上波テレビ(私はNHK以外の有料放送を契約していないので、他のメディアの
状況はわかりません)に女性の裸が出ることはなくなった。昔はホームドラマでも
出ていたのだが。時代の流れですね。

90分位の作品は、冒頭に放送ラインナップの紹介があったり、CM明けに前にちょっと
戻って放送されたりする。ほとんどノーカット。繰り返しシーン付きとなる。
途中で「これまでのあらすじ」が入ることもある。

何年も見ていると、(また、これやってるよ)ということも多いし、(録画して
まだ見ていないのに、また放送された)などという作品も多くある。

2021年1月のラインナップは「1月だから頑張った」作品構成になっていて、
それなりにおもしろかった。

サンドラ・ブロック主演の2013年作品「ゼロ・グラビティ」が2021年1月26日に
放送された。91分の作品だから、「繰り返しシーン付き」だ。

この作品はアカデミー監督賞を受賞。ノミネートならば、主演女優賞ほか多数。

映画は荒唐無稽であっていい。アメリカに映倫的な組織があるのかどうかも
知らないが、その基準に適合していれば、どんなお話も自由だ。

特にアメリカ映画は、どんなに激しいカーチェイスがあっても、主人公が運転
する車は大体最後まで走っている。マーベル作品のような超人的な登場人物が
出てもよい。映画は自由です。

だが、「ゼロ・グラビティ」のサンドラ・ブロックは、「いくらなんでもお前
それは無理があるだろう」と、ずっと思ってしまった。サンドラ・ブロックが
「実は宇宙空間でも自由に動ける超人でした」という設定ならば、無理がない
のだが、設定では「宇宙に不慣れな(ミッションに初めて参加した)医療技師」
である。ごく普通の人間だ。

映画のクライマックスでは大気圏に突入寸前(無人で落下している状態?)
の中国の宇宙船「天空」にサンドラは消化器の噴射を利用して、追いつき、
外から乗り込み(ここまで、スペースシャトル、ソユーズ、を経てきている)
着陸船までたどり着いて、無事地球に戻ってくるのだが、ここまでくると
もう逆に拍手喝采だ。

落下傘が開いて、着陸(着水)したのは、カエルが泳いでいる、岸までわずかの
ちょうどよい水面。ドアを開くと水がドバっと入ってきて、溺れそうに
なるが、「天空」に追いつくようなサンドラに水なんか屁のようなものだ。


なんだ、結局楽しんでいるではないか。


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テレビ東京 CINEMA STREET 午後のロードショー:テレビ東京

テレビ東京「午後のロードショー」公式ホームページ:月曜~金曜午後1時35分放送!

テレビ東京

 


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大統領と新潮

2021-01-21 11:53:06 | Weblog
2021年1月20日、アメリカの第46代大統領にジョー・バイデンが就任した。
日本時間21日午前2時頃の就任式をテレビで見ていたが、暴動もなくやれやれである。

4年前にトランプが大統領になった時はとても嫌な気分になったが、個人的にはトランプ
がもう一期やるよりはいいかなと思う。なんの根拠もないですが。

しかし、日本の右寄りな方々の「トランプ再選支持」のうねりは凄かった。やっとこれで
沈黙されるのかなあ。

前述の通り、世界情勢の情報も知識もまるで持ち合わせていないが、それでもオバマが
大統領になった時は「少しは世界がよくなるかな?」と思った。だが、そんなに世界は
よくはならなかった。バイデンさんにがんばってもらいたいです。

バイデンは若い頃、妻と幼子を自動車事故で失い、2015年には46歳の息子を癌で失った。
また、誤解を恐れずにいえば、1月6日には5人の命が失われた。悲しみの多い人である。

私は筒井康隆が好きだが、筒井も昨年、51歳のひとり息子を癌で失っている。

今月号の「新潮」に息子の話「川のほとり」が掲載されている。
数ページの掌編なので、立ち読みでもアッという間に読めます。

感動しました。




新潮 2021年2月号 | 新潮社

新潮社

 
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クロスロード人生のとき 沢木耕太郎

2021-01-17 05:48:43 | Weblog
若い頃「深夜特急」で衝撃を受けた私は沢木耕太郎が好きである。
何作か著作を読んだ。

「深夜特急」みたいな旅をしたい、といつも思っている。

種田山頭火のような国内放浪の旅にもあこがれるが、世界放浪の方がスケールが
でかい。それに今は、(2021年1月現在はコロナの為に移動は困難だが)そのような
旅も「深夜特急」の1970年代に比べて、より手軽になっている気がする。やったこと
がないので、わからないが。

就職が決まった大学4年生が、数ヶ月世界を放浪する、なんて話がよくあって、友人や
会社の同僚でそのようなことをしていた人がいて、羨ましいと思った。

東京新聞に最近、沢木耕太郎の「クロスロード人生のとき」という寄稿が載った。
調べれば、いろいろな新聞に同時掲載されている。これもなかなか気の利いた文章
だが、その中で、「2019年イギリスに寄ったついでにフィンランドに行った」とある。
また、沢木は1983年にフィンランドヘルシンキで世界陸上の取材をして、そのまま
「なんとなく他の国々を数ヶ月旅行した」そうだ。

羨ましい。

だが、行きと帰りが決まっているジャルパック(死語)のような海外旅行しか
したことがない私が、現地で「なんとなく次はこの国に行ってみるか」なんてことが
できるのだろうか。チケットやら宿泊やらをどうやって手配決定するのか。

行けば行ったでなんとかなるのだろうか。

リンクは毎日新聞で、有料記事になっています。
いいところで文章をぶった切っておる。

沢木耕太郎の人生の岐路とはなんだったのか。

沢木耕太郎の娘は声優だった、と初めて知りました。


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クロスロード:人生のとき 見逃した一番の時 作家・沢木耕太郎さん - 毎日新聞

 人には選択を迫られる時がある。作家の沢木耕太郎さんにとって、最大のクロスロード(岐路)は何だったのか。寄稿してもらった。      ◇  ...

毎日新聞

 

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回転寿司 4

2021-01-03 10:58:04 | Weblog
6000円で9000円(オーバー)の寿司をゲットできた、と不道徳な行動をしている
にもかかわらず、私はほくそ笑んだ。1年の締めにはふさわしいと。

改めて寿司を見てみると、さすがは9000円の寿司、高そうなトロがたくさんあるよう
だった。

帰宅し、女房にご報告。

「おそらく、これは注文したものではないが、諸般の事情を鑑み、、」と私が言い終わら
ない内に「えーーー、なにそれ(怒)」と寿司を奪い取り、

「アーこれ、全然ダメ、子供達が食べられるものがない。アンタって人は、〇△&$!、、」
と、毎度の罵詈雑言。

「しかも、これは3人前。量も全然少ない」
「ウチの子供達は高級なお寿司は嫌いなのよ。庶民的な寿司がいいんだから」
と、まくしたてる。

「もういい、私が交換してくる」と、寿司を持って出ていってしまった。

回転寿司に高級もヘチマもないものだとも思うが、確かに我が家の子供達は(女房も含めて)
高級な寿司を嫌う傾向がある。たとえば、海老は甘エビよりも茹でた普通のエビを好む。
玉子も、私が持ってきた「サトウさん」の寿司は単に「玉子焼き」だけだが、玉子の
寿司が食べたいのだ。

5人の大人が住む家だが、もはや「食べ盛り」でもない。他にも料理はあるのだから、3人前
でもなんとかなりそうだった。私もひとつふたつで十分だ。ああ、中トロ、大トロが
食べたかったな。5人前6000円より3人前9000円だろ、普通。

予想通り、女房はそれから30分以上経って戻ってきた。

こうして、我々は低級なたっぷり5人前6000円の寿司にありつけたのである。

すべては回転寿司屋がいけない。同じ名前で前後で並んだ不幸もある。
だが、私の時点で「差し戻す」チャンスはあった。猛省。



気がかりは「9000円で6000円の5人前の低級寿司」を持ち帰った「サトウさん」である。

我が家のように間違いに気付いて、返品しただろうか。

寿司をテーブルに並べ、「お父さん、一年間お疲れ様でした」なんて言われながら、
夕餉が始まる。3人の家庭である。女房殿とひとり娘は大学生か社会人(と勝手に設定)。

「なんか、おすし、多くない?」
「それに、安っぽくない?」なんて始まって、
「アンタ、これ、頼んだのと違ってない?」なんてことになり、
「アンタって人は、、、⤴(怒)」になっていないだろうか、、、、

「サトウさん」の家に「幸~しあわせ~」は訪れただろうか。


そんなことを思いながら、コロナで荒れた一年は暮れてゆくのであった。

本年もよろしくお願い申し上げます。



おわり









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回転寿司 3

2021-01-02 22:12:15 | Weblog
私は考えた。

彼女が持ってくる寿司は明らかに私の女房が注文した寿司ではない。
私の前の「サトウさん」が注文した寿司だ。

「それは違うだろう」と言うことは簡単だ。だが、それを言えば、
「すみません、すぐに造り直しますので、お待ちください」となる。
そして、私はまた待たされることになる。

実は午後5時45分位にオートレースの年内総決算「スーパースター王座決定戦」
があるので、それをテレビで観たいのだ。だから、すぐに帰りたいのだ。

こうも考えた。「サトウさん」の寿司(まさに今、私に渡されようとしている寿司)
は、9000円オーバーである。女房が注文したのは6000円。3000円の開きがある。

こっちでいいじゃないか。3000円の得じゃないか、と。

二人の女性店員は、間違ったことを認識しながらも、(このまま渡してしまえ)
と決断した。店長がいるかどうか知らないが、間違ったことを伝え、てんてこまい
の板場に急遽造り直してもらうのも、厳しそうだ。店内はごったがえしている、、
そのような状況下で出した結論であろう。


「サトウさん」が注文した、9000円オーバーの寿司を持ってきた女性店員にこう聞いた。

「これ、大丈夫ですか?」

これも実に中途半端な問いかけだ。

「これ、注文したものですか?」と、正しく聞いたわけではない。
「大丈夫」という、実に「逃げ道のある」問いだ。私の「小ずるい性格」が
よく出ている。

「大丈夫」といえば、「品質的に大丈夫か?」と聞いたとも取れる。
当日に造っているのだから、大丈夫もクソもない。


覚悟を決めた女性は強い。

店員は胸を張って、私を直視し、笑顔と共に「はい、大丈夫です」と
9000円オーバーの寿司を私に手渡した。


つづく




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回転寿司 2

2021-01-02 18:59:51 | Weblog
私の前の「サトウさん」の会計となった。当然にして私はすぐ後ろにいたため、
「サトウさん」の会計が見るなくして見てしまう。レジは大きく金額が表示
されるので、目をつぶっていない限り見える。「サトウさん」の金額は9000円
以上だった。

「サトウさん」は金額を払うと、寿司を受け取り、店を出ていった。

私の番になった。金額は6000円位だった。正確には6480円(税込み)。
(安っす)と思った。5人前、ひとり税抜き1200円。

金を払い、カウンター横から若い女性店員が寿司を持ってきた。

受け取ろうとすると、店員の顔色が変わった。「あ、ちょっと、お待ちください」と
彼女はそのままレジのところに戻り、私に背を向け、レジ係となにやら
ヒソヒソと話を始めた。

私と「サトウさん」の寿司を間違えてしまったのだ。
「サトウさん」に私の寿司を渡してしまったのだ。

私のイヤな予感は見事に的中した。

「サトウさん」の寿司も私の寿司も大皿で、白い半透明の袋に入っている。
伝票と寿司が離れてしまうのだから、伝票の半券をつけているとか、ナンバリング
しているとか、なんらかの間違い防止がされていても不思議はないのだが、
そのような対策はなされていないようだった。メモのようなものに、カタカナで
名前が書かれているだけである。

しかし、次の展開はちょっと予想に反した。

彼女はその寿司をそのまま、持ってきたのである。

9000円以上の寿司を。


つづく


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回転寿司 1

2021-01-02 10:32:24 | Weblog
新年明けましておめでとうございます。

前にも書いたが私が現在住んでいる賃貸マンションの1階にはチェーンの回転寿司屋が入って
いる。
我が家は5人家族で、3人の子供達は皆成人している。
大晦日は1階の回転寿司屋で持ち帰りの寿司を買ってきて家で食べる、というのが恒例と
なっている。持ち帰るのも1階に降りるだけなので、サンダル履きで行ける。

2020年の大晦日、私が受け取りに行った。時刻は午後5時20分。

注文は女房がした。私は何を頼んだのか、まったく知らないで金だけ持たされた。
受け取りの指定時刻は午後5時。

店に入ると、大混雑。どうして年末年始に寿司を食べるのか、と自分のことは棚に上げて
思った。店はコロナの関係もあるのか、すでに「店内飲食」は止めていて、すべて
「持ち帰りオンリー」の態勢となっていた。

レジ前に行列があったので、並ぶ。10人位は並んでいた。

どれくらい混雑していたか、というと、「5時30分受け取りの人は並ぶことすらできない」
状態だった。5時20分ならば、「5時30分約束の気の早い人」は来店する。その「5時30分組」
は「5時00分組」の列に並ぶこともできず、別のスペースで待機、となっていた。

10人位の行列だが、来店する人、ウーバーイーツの配達人、出前館の配達人、など、すった
もんだしているので、なかなかレジも進まない。

私の前の人は、私ぐらいの中年男性。この人も奥さんから「取ってこい」と言われて来てん
だろうな、と思った。

店員は並んでいる順に名前などを確認して、すしと伝票を持ってきていた。私の番となり、
店員がすしと伝票をもってきた。一応寿司を確認(何を頼んだかわからないので、確認も
できないのだが)して、伝票だけを渡されて、すしは一旦レジ横のカウンターへ。

寿司は大皿である。前の人も同じような大皿だった。

どうして、寿司を一旦レジ横のカウンターに戻すシステムになっているのか。

お客に寿司を持たせたまま、会計に進ませるのが失礼と考えたのか、「持ち逃げ」の防止策
なのか、それは知らないが、とにかく私も前の人も、伝票だけを持たされて列に並んでいた。

伝票は注文書というか大きなサイズで上部に大きくカタカナで名前が書かれいた。

私の前に並んでいる人の名前が見えた。

前の人は「サトウさん」だった。

イヤな予感がした。



つづく




写真と本文は関係ございません

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