極私的デンデケデケデケ

音楽との出会いからバンド活動を辞め、社会人になるまでをつづっております

ビッキーズ

2016-08-29 10:26:31 | Weblog
2016年8月27日、本所吾妻橋の「吾妻橋フェスト2016」で、今年もビッキーズを観る。

池谷(ギター、ボーカル)
池谷の息子(ドラム、ボーカル)
ゴメスさん(ベース、シンセ) の3人からなる、ロックカバー中心のバンドだ。

この8月の吾妻橋フェス出演も、もう何年も続いている。大抵は土日で、仕事が休みならば
行っている。去年も行った。

池谷の息子は現在高校1年生だが、このバンドは2008年に結成したので、当時ドラマーは
小学校2年、8歳くらいだったわけで、息子の成長とともにバンドは歩んできたのである。

私が把握している活動としては、結成当時の頃は故郷浜松の10月開催「やらまいかフェス」
によく参加していた。その後、ヤマハ主催のファミリーバンド企画とか、単発の「企画もの」
に出て、ここ数年は「吾妻橋フェスト」が定番となっているようだ。

こう書くとビッキーズを結成当時から追いかけている熱狂的ファンのようだが、実は私は
2008年の「やらまいかフェス」ではベースを弾いており、言わば「結成メンバー」なのである。
そんなご縁もあって、都合がつけば、ライブ会場に足を運んでいるのである。

世界に私ほどビッキーズの演奏を見てきた人間はいないとは思うが、「息子さんが大きく
なったなあ」という、ごく当たり前の感想のほかに、いつも思うことがある。

それは「練習が足りない」ということだ。池谷は友人なので敢えて言うが、演奏は
いつもガタガタである。それは、各人の演奏レベルの問題ではなく、おそらくは
「リハーサル回数が圧倒的に不足している」からだと思う。

事前の練習スタジオでの音合わせは1、2回ではないだろうか。それは私が参加した
2008年もそうだった。

だが、私は(もう少し練習しろ)とも思わない。本人達も楽しそうだし、お客も
楽しそうだった。音楽はそれでいい。池谷は超多忙人間なので、そもそも入念な
リハーサルなど、参加しているすべてのバンドで、できてはいないのだろう。


今年は、予定開始時間が早まってしまって、開始予定10分前に会場に到着したが、
すでに始まっていた。

聴けた演奏は

くるり 「ばらの花」
小阪忠 「機関車」
パフィ 「アジアの純真」 だった。池谷の趣味がよく出ている。

「アジアの純真」は 2008年当時もやっていた、このバンドのテーマ曲的ナンバーだが
アレンジを変えてしまったため、いつもより余計にガタガタになっていた。

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床屋

2016-08-09 20:15:21 | Weblog
今住んでいる土地に暮らして13年になる。引越しを繰り返してきた人生にしては、
13年は長い。暇なので、父母の年表を作ってみた。私は19歳で故郷を離れ
それ以来、故郷で暮らしてはいない。父が家を建て、私がそこで暮らしたのは
たった8年だった。青少年時代の大半を過ごしたように思うが、
それは10年にも満たないのである。

私の一番下の息子は2016年現在高校1年生で、この地に移ってきた時はまだ2歳だった。
この地で幼稚園、小中学校を過ごした。散髪は地元の床屋さんでお願いしている。

1000円床屋も近くにあり、それを利用した事もあったし、最近の若者は男でも
美容室で調髪しているのは知っているが、その床屋は親父さんとその息子の二人
でやっているいかにも「ずっと昔からある地元の床屋」といった風情で、あまり
流行っているわけでもなく、店主たちの朴訥とした人柄が私がお気に入りで
小さい息子を連れて、父子いっしょにやってもらっていたのだ。

息子も小学校高学年になると、ひとりでも行くようになり、親や学校の先生以外の
「他人の大人」と触れ合うことを、いつからか楽しむようにもなってきている。

この「親や先生や親戚以外の大人との接触」というのは、実は子供の成長にとって
とても重要ではないかと思う。


その床屋には「子供のお客にはお菓子をあげる」という決まりがあるようだった。
息子はいつも、袋に入った「駄菓子詰め合わせ」をもらってくる。

いつまで続くのかなーと思った。

お菓子は当然のことながら、私には渡されない。

息子が中学に入っても「お菓子プレゼント」は続いた。
「もう、こんなの食べないよー」と言いながらも、年上の姉達を含め、子供たちは
喜んでいるようだった。

息子が高校に入って、初めての床屋の帰り、また息子はお菓子をもらってきた。
当然の事だが、床屋のご主人たちは息子の歳、学年はわかっている。

高校へ入っても、もらえるのか、いいなあ、と思った。

ある時、床屋のご主人(息子さんの方)に聞いてみた。

「基本的に子供の頃から来ていただいているお客様には『いりません』と言われるまで
お菓子は渡します。成人を過ぎても、もらってくれる人はいますよ」とのことだった。

すごい、このシステム。びっくりした。

「永久にお菓子をもらえる権利」を得ているのである。

その「権利」は、私にはないが、息子にはある。実にうらやましい。






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