極私的デンデケデケデケ

音楽との出会いからバンド活動を辞め、社会人になるまでをつづっております

歩きスマホとポケモンGo

2016-07-23 08:16:54 | Weblog
2016年7月22日に日本でもポケモンGoが配信された。

私はスマホを持っていないし、このようなゲームに興味がないのでやることはないだろうが、
このゲームは「スマホを見ながら歩く」ことが必須条件であり、歩きスマホ人口を爆発的に
増加させる悪魔のアプリであると考えている。

歩きスマホは危険だ。このアプリでなくても、歩きスマホをする人はたくさんいた。
信号待ちをしていて、信号が変わっても、スマホを見ている人はすぐには歩き出さない。
しばらくしてあわてて歩き出す、ということがよくある。すでに信号は点滅していたりする。
とても危ない。

しかし、これまではアプリの内容はSNSであったり、動画であったり、ゲームであったりと
「歩く事とはまったく違う世界」だったので、意識の中では「歩く事と分離」されていた。

ポケモンGoは「歩く事」が分離されない。

外国で先行配信されたニュース映像などから、私はこのアプリは終始カメラモードで
行われるものだと勝手に思っていた。カメラモードならば、実際の風景が画面に見えて
いるわけで、少しは安全かな、と思っていた。しかし、カメラモードになるのはポケモンを
発見し、捕獲する場面になってからで、それまでのポケモンを探していく場面は
擬人化されたゲーム画面(マップ画面)の中で行われる。このマップはグーグルマップ
を基本としているので、道は正しく表示される。画面の中には基本はターゲットとなる
ポケモンと本人だけが存在し(スポットやその他のアイテムもあるが)、実際の他人や
障害物や走っている車などは出ていない。あたかも誰もいない道をひとりで歩いているか
のような錯覚を覚える状態になる。「歩く事」が分離されず、イコールになる。

歩きスマホは危険なのに、より歩きスマホに没頭するようにできているこのアプリを
7月23日現在、テレビも多くのメディアも「喜ばしい事」のように報じている。

テレビ番組ではレポーターが実際に歩きスマホをして、プレイするところを紹介
していたりする。危険な歩きスマホを番組で推奨していいのだろうか。
任天堂や関連企業の株価が上がって景気がよくなる、などと言う。麻生副総理は
「引きこもりが外に出てきた。精神科医でもできなかったことができている。」
と手放しで褒めた。

どこのメディアも否定的な論調を展開していない。

日本政府は送信開始の前に異例の「注意文書」を発表し、「もう、『注意してね』と
言ったから、責任は取らないよ」と言っている。役所の頭のいい人たちはこの
アプリの危険度を十分に知り、防御線を張った。

私はポケモンGoに反対する。
コメント (2)
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