極私的デンデケデケデケ

音楽との出会いからバンド活動を辞め、社会人になるまでをつづっております

高校3年 20

2004-11-30 22:51:56 | Weblog
このシーンの撮影は模擬試験の前日で、私は「午前3時に映画を撮っている場合か」と言って参加を断った。渥美と西村からひどい奴だと非難され、これは「ポルノ映画観に行くんだって-事件」と並び、今でも非難される。

タイトル文字や出演者は三井が手描きで描いた。赤い紙に白い文字の見事なレタリングである。ポリスの音楽と旧浜松駅風景がよくマッチしていて、このあたりまでは勢いを感じる。

立教大学の名門映画サークルSPPの上映会でもこの映画は上映された。

「この先はどうなるんだろう、もはや高校生のレベルではない」と、その後映像業界で活躍する面々を「冒頭部だけは」うならせたそうだ。

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高校3年 19

2004-11-29 23:25:14 | Weblog
映画はラストを除き、まったくの「ハードボイルド」である。クソ真面目に作っている。

冒頭の池谷演じる村川が午前4時に西武百貨店の前で狙撃される。ゲイリーピーコックの渋いベースソロをバックに、地下道を主人公が歩いている。地下道の階段を昇りライフルを構えたところに、鼻歌を唄いながら村川が歩いてくる。背広に帽子という珍妙な出立ちだ。

帽子は当時流行っていたアポロキャップだ。

銃声一発(西部警察から録音)、「ゔっ」と言って村川は死ぬ。

ビルの電飾時計が4:03から4:04 になったところでタイトルロール

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高校3年 18

2004-11-28 21:06:40 | Weblog
台詞は少ないが音楽はふんだんに使われている。

ゲイリーピーコックに始まり、ポリス、ジョンコルトレーン、フリートウッドマック、ピーターグリーン、レッドツェッペリン、スペシャルズなどである。当時よく聴いていた音楽の嗜好がわかる。おおげさにいうなら「アメリカングラフィティ」のようである。

主人公が撫養興業に乗り込むために家を出ていくシーンはレッドツェッペリン「アキレス最後の戦い」が流れる。まさに「最後の戦い」である。当然 台詞はない。

市川狙撃シーンは松菱百貨店の屋上で同時録音したが、偶然にシックが流れていた。

ダサいバンドでなくてよかった。
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高校3年 17

2004-11-27 16:52:58 | Weblog
映画のタイトルは「死ぬのは奴らだ 3501」である。

007みたいじゃないか、と思ったが、特に反対もしなかった。3501とは脚本、監督の渥美の学籍番号である。
35HRの1番ということだ。50音順である。

「恋人を奪われて復讐に燃える」というのはよくある話で理解できるが、
「復讐のため、ガリ勉し、大学に進学して、自らライフルを製造する」というのは荒唐無稽だ。

登場人物のほとんどはサングラスをかけている。


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高校3年 16

2004-11-26 22:59:21 | Weblog
台詞は少ない。サイレント映画か、と思う程だ。

「暴力団に麻薬を打たれたのよ、もうだめだわ、薬がないと、いてもたってもいられないの」

というヒロイン弘美の台詞、実は、これだけである。

弘美が登場するのは、高校時代の楽しい思い出(回想シーンだから台詞無し)、上記の告白破局シーン(唯一の台詞)、ヤクザの情婦になって長谷部と道を歩くシーン(「引き」の撮影なので台詞なし)、の3回だけである。

「肉マン女優」江間さんの台詞の方が実は多かった。と、いっても2回。

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高校3年 15

2004-11-25 22:47:18 | Weblog
主人公アキモトを西村が、長谷部安春を私が演じた。私は3番目に殺される。

その他、最初に殺される幹部を池谷がやり、渥美も長谷部との取り引き中に巻き添えで殺される密売人を演じている。組長を柔道部の吉沢がやり、雅之も大学キャンパスで語るクラスメイト役で登場する。青柳も「楽しかった高校時代」の「楽しい仲間達」でダンスを披露する。

池谷は午前4時に西武百貨店の前を歩いている時狙撃され、仰向けにひっくり返って死ぬが、暗くてよく見えない。断末魔の叫びは私がアフレコした。

2番目に松菱百貨店の屋上で狙撃される市川は痙攣しながら死ぬ。なかなかの演技である。
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高校3年 14

2004-11-24 23:31:14 | Weblog
映画のあらすじ 

暴力団「撫養興業」の幹部が次々と暗殺される。おびえる撫養組長。暗殺者は撫養興業に恋人を奪われた主人公アキモトだった。高校時代、将来を誓いあったアキモトとヒロイン弘美の仲は撫養興業によって強引に引き裂かれた。弘美は言う。

「暴力団に麻薬を打たれたのよ、もうだめだわ、薬がないと、いてもたってもいられないの」

弘美は撫養興業幹部、長谷部安春の情婦に堕ちてゆくのであった。

恋人を奪われた高校生アキモトは その後勉学に燃える。大学に入って工学を学び、ライフル製造技術を身につけるためだ。自ら設計したライフルが火を吹く。次々と続く「殺し」。弘美を奪った男、長谷部を葬ったアキモトは撫養興業に単身乗り込んだ。組長との一対一の死闘がはじまる。

と、こんな感じだ。
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高校3年 13

2004-11-23 20:10:01 | Weblog
女性出演者がなんとか決まった。クラスメイト役にはその後「肉マン女優」とよばれた、ギター部副部長の江間さん、ヒロイン役には同じクラスの笠原さんが出演してくれることになった。しかし、笠原さんは「ヤクザの情婦」を演ずるにはまったく反対の極にいるような人(田舎のまじめな女学生風)だった。撮影の時は少しはケバくしてくれるか、と期待したが、「すっぴんにブラウス」でくるような人だった。

しかし、最大の難関である女優が決定し、撮影に突入する。

主人公は、西村である。

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高校3年 12

2004-11-22 23:13:44 | Weblog
文化祭で上映する8ミリ映画の脚本は4月時点で出来上がっていたが、予算とキャスティングに苦労する。

フィルム代と現像代が足りず、有人達にカンパしてもらった。カメラは借り物だった気がする。編集機は渥美が買ったか。なんとか金銭的には行けそうになったが、女優がいない。

西村演ずる大学生の主人公のクラスメイト役と「高校時代の主人公の恋人で、ヤクザに麻薬を打たれ、麻薬中毒になって、高校を退学して、ヤクザの情婦になる」ヒロイン役の計ふたりの女性がどうしても必要だった。

クラスメイト役はまだしも、ヒロイン役は今考えても、誰もやらないだろうと思う。

とにかく、断られ続けた。
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高校3年 11

2004-11-21 08:56:54 | Weblog
いずみたくの「劇団フォーリーズ」、「おれたちは天使じゃない」公演の時だったと思う。

主演は有島一郎だった。その演劇の前に、なぜか青柳のひとりパフォーマンスがあった。
それは「同じ台詞で喜怒哀楽を表現する」ものだった。台詞とは「長久命の長助」みたいな台詞だったように思う。

「喜び、怒り、哀しみ、楽しさ」を彼なりに、たったひとりで表現した。

、、、、とてもつまらなかった。

だが、全校生徒を前に、その「とてもつまらないもの」を演じる度胸はたいしたものだと思った。

青柳は高校卒業後、演劇の世界へと進むことになる。
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