極私的デンデケデケデケ

音楽との出会いからバンド活動を辞め、社会人になるまでをつづっております

休業手当

2020-09-23 11:34:07 | Weblog
私は現在 中小企業に勤めている。

今回の新型コロナのため、4月5月6月は勤務先は休業となり、自宅待機となった。
その間は法律に従い休業手当が支給された。
休業手当は平均賃金の60%以上だが、会社は70%支給とした。

生まれて初めて休業手当をもらった。

この休業手当であるが、2019年12月~2020年2月の3カ月分の支給額を
① 休日を含めた日数で割り(31日+31日+29日 91日)
② その日額を 出勤日(5月は全休だったので24日で計算)で掛ける。
③ ②の額の70%である。

法律の知識がないので、もしかしたら間違っているかもしれないが、
「日額を出すときは休日を含み、手当額は出勤日だけで計算する」のである。

つまり、割る数よりも掛ける数が少ないのであるから、支給額の70%ではない。

もっと単純な例を出せば、

「ひと月30日中、20日出勤して30万の給料の人が60%の休業手当をもらう場合は」
「30万÷30日×20×0.6=12万」

30万に対して12万、40%の実質支給となる。

私の場合は仮に30万としたら、(30万が3カ月で90万で計算開始)
90万÷91日×24日×0.7= 166,153円

30万に対して166千円、約55%となる。

働いた日数に対する給料なのだから、日額を計算する時も働いた日数に
してもらいたいものだが、1949年の政府通達に基づいた計算方法らしく、
以来ずっとそのままということだ。

「では法律に基づいたものでもないのか」と文句も言いたくなる。

ちなみに、今回のコロナ特別措置で国は「雇用調整助成金は中小の場合100%まで
出す」ことになったので、勤務先は休業手当を30%プラスで訂正した。

それでも日額計算は変わらないので、実質は約79%だから8割弱である。




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モデル撮影会 4

2020-09-08 11:03:13 | Weblog
雑誌CAPA主催のモデル撮影会にどうして参加することになったのか。
ここの記憶が定かでない。

カメラの師匠、池谷とふたりで参加予定だった。どちらが参加しようと言い出したのか、
ふたりで盛り上がって行こうとなったのか、池谷に誘われたのか、私が誘ったのか、
覚えていない。モデル撮影会に嫌悪感があった私から誘うことはないように思うが、
当時は写真狂だったわけで、調子こいていたのかもしれない。

はじめてのモデル撮影会だが、池谷がいるからいいか、と思っていた。

しかし、撮影会には私ひとりで参加することになった。池谷がどういう理由で
不参加だったのか、これも記憶が定かでない。もともと申し込みすらしていないのかも
しれない。

ともかく、私は単独でモデル撮影会に参加した。現地で知り合いになった人もなく、
はじめからおわりまで、一言も会話をしないで帰ってきた。

モデル撮影会は読者対象で、参加費用は無料か、有料だったとしてもとても安いもの
だったように思う。モデルはテレビに出ているようなタレントも含み数十人は
いたように思う。(全員女性)よみうりランドEASTに集合し、モデル紹介、その他
スケジュール、注意事項などの説明があり、あとは自由に撮ってよいとなった。

参加人数はとても多かったように思う。EASTの客席がかなり埋まっていた。
おそるべき人数のカメラ小僧たちが美女を目掛けて殺到したのである。

モデルさんたちはステージで紹介された後、よみうりランド内に散り、いろいろな
場所で撮影をすることができた。人気モデルには多くのカメラ小僧が集まっていた。

友達もいない初体験の私はどうしていいかわからず、おどおどするばかりである。

天気はピーカンでもなく、雨でもなく、曇りで撮影には好都合、季節は9月か
10月でちょっと暑いくらいだった。

それでも、せっかくよみうりランドまで来たのだからと、なるべく人気のない
カメラ小僧が少ないモデルさんを選んで、控えめに、それでもそこそこの枚数は
撮影した。「目線くださーーーーい」とは言えなかった。撮影した写真のすべては
私のカメラ方向を見つめてはいない。


家に帰り、フィルムを現像して焼き付けをした。モデル撮影会は写真コンテストも
兼ねている企画だったので、1枚を応募してみた。

佳作か次点かになり、CAPAに掲載され、コダックフィルム詰め合わせの賞品を
もらった。写真コンテストに応募したのは初めてだが、入賞してとても嬉しかった。

応募にはコメントが必須だったので、「暗い表情の女性だった」と書いたが、
コメントは、いかにもカメラ小僧のコメントのように明るい文章に改ざんされて
いた。



おわり






入賞写真

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モデル撮影会 3

2020-09-03 16:50:46 | Weblog
街を歩いていると、モデルを撮影しているところを見かけることがある。

プロとアマチュアの違いは、カメラを持っている人がひとりか複数かで判別できる。
プロの場合は(仕事としての写真を撮っている時は)数名のスタッフがいる場合が多い。
レフ板を持っている人やメイク係や衣装係などいろいろ。アラーキーなんかは一対一で
撮ったりもしているんだろうけど。

レフ板係やスタッフらしき人がいても、撮影者が複数いればそれは職業写真家ではない
人たちの「モデル撮影会」である。

写真にハマっている時、私は「モデル撮影会」に参加したことはなかった。どうも
あの「わちゃわちゃした雰囲気」が嫌いだった。差別的な意味を込めて「カメラ小僧」
という。私も当然にして「カメラ小僧」ではあったが、「あいつら(モデル撮影会に
参加する人たち)とは違う」と思っていた。「カメラ小僧」≒「おたく」みたいな
感覚もあった。

「目線くださーーい」とか「いいねー、その表情」とか(これくらいしか思いつかないが)
などとモデルさんに言って、なるべくいい写真を撮ろうとするこの姿を「さもしい」と
感じていた。


私の写真のスタイルとは、ひと言でいえば「無断撮影」である。

では、「盗み撮り」か? と言われそうだが、隠れて撮っているのとは違う。堂々と
カメラを構えて撮る。だが、「写真を撮っていいですか」と事前に確認はしない。

理由は

 ① 事前承諾をもらうと、その時点から対象者は意識してしまうから、それは「自然」
   ではない。
 ② 知らない人に「撮っていいですか」と言ったら、おそらく断られる。
 ③ そもそも声をかける勇気がない。

①については、たしか木村伊兵衛もそんなことを言っていたように思うが、②③が
ほんとの理由だ。意気地がない。

その結果、「後ろの風景を撮影している様に見せかけて、撮る」などという技術を
身に付けた。これは「だまし撮り」なわけで、「盗み撮り」に近い。

私の方がよっぽど「さもし」かった。


つづく


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ぶあいそうな手紙

2020-09-01 15:20:09 | Weblog
2020年9月1日にシネスイッチ銀座で「ぶあいそうな手紙」を観た。
とても良い映画だった。毎度ご紹介してくれる、FB友達に感謝だ。

手書きの手紙を随分ともらっていない。LINEやメールは日々しているが、やはり
重みが違う。書く大変さと届くまでの時間が手紙を重くさせている。書く、投函する、
といった作業は現代においてはとても勇気と覚悟がいることだ。だから丁寧な手紙を
いただくと恐縮するのである。

私は以前筆記具メーカーに勤めていた。シネスイッチからの帰り道、京橋駅を利用したら、
その会社の企業広告が大きく掲示されていた。

「ペンは、即レスより強い説。」とコピーがある。

この広告、なんか、軽い。

この会社の広告はハッパフミフミの昔から、ずーーーっと電通が請け負っている。
電通の担当者と担当部門の社員は、この映画を観なさい。手紙の重さを知りなさい。

話が横道に逸れてしまったが、この映画での手紙は「恋文」であるから、さらに重い。
思いが重い。(今回ふざけすぎ?)

毎度のネタバレで申し訳ないが、昔の友人の奥さんからその友人が亡くなったとの手紙が
届き、「お返事ください」となって、手紙のやりとりがあって、実はその奥さんのことが
好きで、(奥さんも主人公のことが好き)(主人公は78歳で、妻に先立たれた独居老人)
最後に会いに行くんだけど、途中から、おこがましくも自分に重ねてしまった。


私が好きだった人のご主人が亡くなり、私の女房も亡くなって、映画と同じように
ならないかなーーと思った。好きだった人(竹本さんだけど)のご主人は私の中学の
同級生だから、関係性は似ている。だが、私はデートもしたことがないし、もし
ご主人が亡くなっても、私に手紙が来ることは絶対にない。だから成立しない。
女房もピンピンしているし、酒ばかり飲んでいる私が一番早く死にそうだ。

そんなにうまくはいかないのが人生である。


映画に戻るが、最後の最後で出てくる奥さん(ルシア)がとてもすてきな女優さんで
よかった。これからお幸せに、と心から思いました。








コメント (4)
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