極私的デンデケデケデケ

音楽との出会いからバンド活動を辞め、社会人になるまでをつづっております

ポールマッカートニーとディズニーランド

2013-11-23 08:39:12 | Weblog
2013年11月21日にポールマッカートニーのコンサートに行った。

今回も友人の西村から「チケット買ってやるから、一緒に行くか?」と
聞かれ「じゃ、行くか」となったわけで、毎度のパターンだ。

チケット代金は16500円。これで2階席の後ろの方なんだから随分と高い。

2013年現在ポールは71歳で、巷の評判は絶賛の嵐だ。東京ドームは満席。
日本人はこんなにもポールマッカートニーが好きだったのか、と呆れるほどに
会場は盛り上がり、皆がヘイジュードや、オブラディオブラダを合唱
するのだった。

ポールの来日公演は中止になった1回目を除いて、これで3度目だそうだ。
私は2回目になる。前もこれまた西村といっしょだった。

「前回は11年前か」と言うと、「ちがう、20年前だ」と西村。
よく覚えている。西村は11年前はひとりで観たそうだ。

20年前と言えば、1993年。私はなぜか感動とともに、「怒り」を感じた
ことをよく覚えている。それは「おまえ(達)のせいで、俺はこうなって
しまった」という気持ちだ。ビートルズに出会わなかったら、
違う人生があったように思ったのだ。
実にひとりよがりで、自意識過剰な、阿呆な「いいがかり」である。


20年経って観るポールはまったく変っていなかった。私は怒りも感動も
あまり感じなかった。世界一たくさんのヒット曲を持つ人のコンサートは
悪いはずがない。キングのコンサートである。

入り口で光るサイリウムが配られる。「ネタバレでごめんなさい。
アンコールでイエスタディを演奏しますので、点灯してください。
ポールさんには内緒の演出です。」と紙に書いてある。

完璧だ。すべてが台本どおり。完璧にパッケージされた、文字通りの「ツアー」だ。

西村も「後3曲で本編終了」とか、アンコールは何曲やるんだ?という
私の問いに、「3曲、2回。イエスタディは2回目の1曲目」と詳しい。

誰もが幸せになれる。誰も傷つかない。

「ディズニーランドみたいだな」と私が言うと、「うまいことを言う」と
西村がめずらしく褒めた。


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雪が滲む

2013-11-08 22:46:35 | Weblog
実家は認知症の母がひとりで暮らしている。介護と言うわけでもないが
私もよく帰省して、母と過ごすことが多くなっている。

実家は一戸建てで、以前はピアノもあった。
私はピアノが置いてある妹の部屋で、若い頃は大声を出して唄った。
父や母や妹がいてもおかまいなし。
家族に怒られたこともなかった。若い私は飽きるまで歌を唄っていた。

青柳が営む「village」で2本もギターを買ってしまい、それまで実家に置いていた
ガットギターを含めアコギが3本もある結果になってしまった。

そんなわけで、昔のようにはいかないが、家で唄う機会が増えている。



寒いシーズンがやってきます。



雪が滲む


 あんなにもさよならを
 簡単に言えたのに

 はじめから不真面目な
 ふたりだったはずなのに

 新しい恋人は
 僕だけを見てくれる

 なのにこの胸の奥の
 淋しさはなんだろう

 雪の中に見えない愛が
 深く僕に滲む

 君は何処にいるのだろうと
 もがく指に滲む

 陽はまだ昇らない
 降りしきる雪が
 届かぬ夢をひとつ
 また作り終えた


 あの時もこんな風に
 冬の街の空は
 別れにはお似合いの
 雪が降っていたね

 雪の中に叫び続ける
 声が遠く滲む

 雪の中に見えなくなった
 愛が深く滲む
 
 陽はまだ昇らない
 降りしきる雪が
 届かぬ夢をひとつ
 また作り終えた






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village4

2013-11-04 22:31:20 | Weblog
また青柳の店に行ってしまった。これでは「足繁く通っている」と言える。
相変わらず客はなく、店主は暇そうだった。

コーヒー飲むか、インスタントだけど、と言うので、いただくことにする。

電気ポットで沸かした湯の、普通のネスカフェだが、不思議と美味い。バンド時代も
よく青柳のアパートでコーヒーを飲んだ。その時も不思議と美味いと感じた。
なぜだろう。

ギターは相変わらず売れない。先日はおばさんらしき人と来店した女学生に
エピフォンのセミアコを30000円で売ったが、なんと3000円10回払いの分割だと言う。
クレジットも契約していないので、おばさんらしき人に保証人になってもらい、
電話番号や住所を確認しただけの「口約束クレジット」らしいが、そんなにお人よしで
いいのかな、と人事ながら心配になるのだった。

昔話や現在のおもしろくないことや、くだらないことをダラダラと話し、約束した
イバニーズを買って帰る。「佐藤ばかりに買ってもらって悪いな」と言うが、
池谷をはじめとして、友人たちも、少しは買ってやればいいのだ。

帰り際、「相変わらず、お客はいないな」と言うと、「きょうはお前が来て、ひとりは
来たことになる。ま、こんなもんだ」と明るい。月、火が休みだから、その日に
親戚がやっている「掃除や」みたいなとこでアルバイトをはじめたそうだ。気分転換に
ちょうどいい、らしい。

発売当時、40000円だったイバニーズのエレアコ中古をこれまた よく弾きもしないで
買ってしまった。
実家で弾いてみると、前回買った キャッツアイと比べても、音が非常にショボい。

エレアコなこと、弦も古いこと、40000円定価のことを差し引いても、ガッカリする
音色だ。

また買って後悔するはめになってしまった。

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