2019年7月18日 新宿ピカデリーで「シンク・オア・スイム」(フランス作品)を観てきた。
とてもいい映画だった。紹介してくれたFB友達に感謝。
さえないおっさんのシンクロナイズドスイミングなんて、面白いかな、と思ったが
脚本、キャスティング、演出が秀逸。つまりは監督がいい。
台詞が多くて、字幕でついていけないくらいだが、フランス語がわかれば、もっと
面白いだろうな。
こういう映画を観ると「フランスという国は実に大人だ」と感じる。映画に出てくる
子どもにさえ「大人らしさ」を感じる。タバコは平気にどこでも吸っている。タバコ
どころか、市民プールの休憩室では大麻まで吸っている。全然問題なし。
出てくる人々は主人公をはじめとして、全員が何か問題を抱えたポンコツ野郎ばかりだ。
ポンコツで問題を抱えるが、せこくはない。また周りも彼らを排除はしない。社会的に
共有されていく。そこにはフランスが持つ、余裕と詩情がある。やっぱり大人だ。
映画の内容は、ポンコツおじさん達がシンクロをするんだけど、コーチまでもがポンコツ
(こじらせ系女子)なので途中からスパルタ鬼コーチ(コーチのシンクロの元パートナー)
に代わる。鬼コーチの厳しい練習を重ね、世界大会に出て、優勝する話です。
「世界大会優勝の感動物語」ではない。優勝してハッピーで問題のいくつかは解決、という
シーンもあるが、それは「おまけ」のエピソード。映画でも最後の方であっさり流れる程度。
そもそも、腹の出たおっさんズが世界大会に出られるはずもなく、普通ならば
国内予選敗退だろうが、(他の国の選手はしっかり水泳体型のしまった身体だった)
そんな不粋なことを言ってはいけない。映画なんだから。
私も小学校PTAでバドミントンをやっていて、土曜日の練習の後は必ず飲み会になる。
そこで、同じメンバーで同じような話をする。子どもはとうの昔に小学校を卒業したが、
もう長いことそんなことをしている。ポンコツおやじがスポーツをして、練習後グダグダする
という点では映画と同じだ。
先日は区の大会に出場して銀メダルをもらうことができた。
映画では金メダルを持って帰宅した主人公を迎えた妻が子供たちに
「あなたたちはどこかに行ってなさい」(脚本ではもっと気の利いたセリフ、「もう
しばらく帰ってこなくていいから、〇〇してもいいから、どこかへ行って」みたいだったが
正確に思い出せない。もう1回観ようかな)と言い、熱い抱擁となる。
いいシーンで「がんばってよかったね」と観客は思い、とするとやはり「優勝は必要」か。
私の場合は 「家族無視 → 犬にご報告」だったわけだが。
とてもいい映画だった。紹介してくれたFB友達に感謝。
さえないおっさんのシンクロナイズドスイミングなんて、面白いかな、と思ったが
脚本、キャスティング、演出が秀逸。つまりは監督がいい。
台詞が多くて、字幕でついていけないくらいだが、フランス語がわかれば、もっと
面白いだろうな。
こういう映画を観ると「フランスという国は実に大人だ」と感じる。映画に出てくる
子どもにさえ「大人らしさ」を感じる。タバコは平気にどこでも吸っている。タバコ
どころか、市民プールの休憩室では大麻まで吸っている。全然問題なし。
出てくる人々は主人公をはじめとして、全員が何か問題を抱えたポンコツ野郎ばかりだ。
ポンコツで問題を抱えるが、せこくはない。また周りも彼らを排除はしない。社会的に
共有されていく。そこにはフランスが持つ、余裕と詩情がある。やっぱり大人だ。
映画の内容は、ポンコツおじさん達がシンクロをするんだけど、コーチまでもがポンコツ
(こじらせ系女子)なので途中からスパルタ鬼コーチ(コーチのシンクロの元パートナー)
に代わる。鬼コーチの厳しい練習を重ね、世界大会に出て、優勝する話です。
「世界大会優勝の感動物語」ではない。優勝してハッピーで問題のいくつかは解決、という
シーンもあるが、それは「おまけ」のエピソード。映画でも最後の方であっさり流れる程度。
そもそも、腹の出たおっさんズが世界大会に出られるはずもなく、普通ならば
国内予選敗退だろうが、(他の国の選手はしっかり水泳体型のしまった身体だった)
そんな不粋なことを言ってはいけない。映画なんだから。
私も小学校PTAでバドミントンをやっていて、土曜日の練習の後は必ず飲み会になる。
そこで、同じメンバーで同じような話をする。子どもはとうの昔に小学校を卒業したが、
もう長いことそんなことをしている。ポンコツおやじがスポーツをして、練習後グダグダする
という点では映画と同じだ。
先日は区の大会に出場して銀メダルをもらうことができた。
映画では金メダルを持って帰宅した主人公を迎えた妻が子供たちに
「あなたたちはどこかに行ってなさい」(脚本ではもっと気の利いたセリフ、「もう
しばらく帰ってこなくていいから、〇〇してもいいから、どこかへ行って」みたいだったが
正確に思い出せない。もう1回観ようかな)と言い、熱い抱擁となる。
いいシーンで「がんばってよかったね」と観客は思い、とするとやはり「優勝は必要」か。
私の場合は 「家族無視 → 犬にご報告」だったわけだが。