極私的デンデケデケデケ

音楽との出会いからバンド活動を辞め、社会人になるまでをつづっております

シンク・オア・スイム

2019-07-21 14:05:39 | Weblog
2019年7月18日 新宿ピカデリーで「シンク・オア・スイム」(フランス作品)を観てきた。

とてもいい映画だった。紹介してくれたFB友達に感謝。


さえないおっさんのシンクロナイズドスイミングなんて、面白いかな、と思ったが
脚本、キャスティング、演出が秀逸。つまりは監督がいい。

台詞が多くて、字幕でついていけないくらいだが、フランス語がわかれば、もっと
面白いだろうな。


こういう映画を観ると「フランスという国は実に大人だ」と感じる。映画に出てくる
子どもにさえ「大人らしさ」を感じる。タバコは平気にどこでも吸っている。タバコ
どころか、市民プールの休憩室では大麻まで吸っている。全然問題なし。

出てくる人々は主人公をはじめとして、全員が何か問題を抱えたポンコツ野郎ばかりだ。
ポンコツで問題を抱えるが、せこくはない。また周りも彼らを排除はしない。社会的に
共有されていく。そこにはフランスが持つ、余裕と詩情がある。やっぱり大人だ。


映画の内容は、ポンコツおじさん達がシンクロをするんだけど、コーチまでもがポンコツ
(こじらせ系女子)なので途中からスパルタ鬼コーチ(コーチのシンクロの元パートナー)
に代わる。鬼コーチの厳しい練習を重ね、世界大会に出て、優勝する話です。

「世界大会優勝の感動物語」ではない。優勝してハッピーで問題のいくつかは解決、という
シーンもあるが、それは「おまけ」のエピソード。映画でも最後の方であっさり流れる程度。

そもそも、腹の出たおっさんズが世界大会に出られるはずもなく、普通ならば
国内予選敗退だろうが、(他の国の選手はしっかり水泳体型のしまった身体だった)
そんな不粋なことを言ってはいけない。映画なんだから。


私も小学校PTAでバドミントンをやっていて、土曜日の練習の後は必ず飲み会になる。
そこで、同じメンバーで同じような話をする。子どもはとうの昔に小学校を卒業したが、
もう長いことそんなことをしている。ポンコツおやじがスポーツをして、練習後グダグダする
という点では映画と同じだ。

先日は区の大会に出場して銀メダルをもらうことができた。

映画では金メダルを持って帰宅した主人公を迎えた妻が子供たちに
「あなたたちはどこかに行ってなさい」(脚本ではもっと気の利いたセリフ、「もう
しばらく帰ってこなくていいから、〇〇してもいいから、どこかへ行って」みたいだったが
正確に思い出せない。もう1回観ようかな)と言い、熱い抱擁となる。

いいシーンで「がんばってよかったね」と観客は思い、とするとやはり「優勝は必要」か。


私の場合は 「家族無視 → 犬にご報告」だったわけだが。










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第25回参議院議員通常選挙

2019-07-16 16:45:20 | Weblog
2019年7月21日は第25回参議院議員通常選挙の投票日であるが、まったく盛り上がっていない。
盛り上がっていない→投票率が下がる→与党有利、ということになる。


今春高校を卒業し就職した18歳の息子は「俺の友達で投票に行く奴なんてひとリ
もいない」と
言っている。普段から「安部はムカつく」と言っているのに、「では野党に入れてやれ」と
単純に思わないようだ。「誰に入れていいか、わからんから」だ、そうである。

現在の暮らしに不満を感じたり、それを口に出す人は多いのに、「では投票で」とはならない。
不思議な国だ。

私も若い頃はあまり興味がなかった。だが、投票はしてきた。

歳を取るにつれて、選挙に興味を持つようになった。それは、前の会社で取引先の社長が
地元の区議会選挙や市議会選挙に立候補したり、与党の政党の支持母体を営業として
担当したりして、選挙を直接肌で感じたことも影響しているが、やはり、選挙はなんていうか

「人の業」とでもいうか、それを感じるからだ。

このブログでも書いているが、泡沫候補はなぜ立候補するのか。その人々の主張はなんなのか。
立候補するタレント、有名人は何を思うのか。政見放送、当落を含め、とても興味深い。


街は静かである。選挙カーもあまり走っていない。

この広い東京選挙区で立候補しているのは20人。東京全土で20人。たまに走っている選挙カーは
比例区の候補だったりする。静かだなあ。統一地方選や衆議院選はもっと細かい選挙区なので
にぎやかだ。


全国の選挙区はざっと眺める程度でわからないが、東京選挙区、比例区は、今回もなかなか面白い。

東京選挙区は変わった候補、わけあり候補がたくさんいる。ツワモノぞろいだ。

公共放送に反対する党やある宗教団体の党の候補者もいる。事実を書けば、先日の統一地方選では
これらの党の候補者は全国各地で複数当選している。

比例区も興味深い党、候補者が多い。

候補者はすべて当選したい、と思っている。(比例区候補のなかにはそうでない人もいるかもしれないが)

「私は国会議員になりたいんです」という欲望を恥ずかし気もなく発信している。

その、ある意味「裸にされた人々」を投票権を持つ国民が「アンタは当選、アンタは落選」と
決定するわけで、こんなに残酷で面白いイベントは、そうはないと思うんだがなあ。


それにしても、選挙公報、比例区の立憲民主 枝野代表の写真は「笑い過ぎだ」と思う。

比例区選挙公報











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東京2020オリンピックの闇

2019-07-13 08:21:37 | Weblog
2020年の東京オリンピックには反対です。趣味のバドミントンはちょっと見たいけれど
そんなわけでチケット購入も抽選に応募しませんでした。

だが、聖火ランナーはなりたいと思った。

反対しておいて聖火ランナーはやりたいと、やはりその程度の底の浅い人間である。

目立ちたいだけ。 不謹慎動画を流す輩と基本的には変わらない。


聖火ランナーは「基本的には」誰でも応募できるのです。

スポンサーの会社で4社(コカ・コーラ、トヨタ、日本生命、NTT)それと各地方自治体。
自治体の複数応募はできないので、ひとり5口まで応募できる。

これまで、コカ・コーラとトヨタに応募してみた。

本日、東京都で応募してみた。応募フォームに入力していて、手が止まった。

それは「第三者の推薦がないと応募できない」からだ。


私を推薦する第三者(個人法人)なんて、どこにもいない。友人知人に「なってよ」と頼めば
「じゃ、推薦してやるよ」なんて人もいるかもしれないが、そんなことは恥ずかしくて
言えない。

「聖火ランナーは1万人」といっても、その内9500人位は、「それなりの人」だろう。
本当の一般人は500人もいないのではないか。でも夢くらい見させてもらいたい。

だが、推薦人が必要。(コカ・コーラ、トヨタ は そんなことはない)


まったく、この国は、、と思って、ネットを調べると、東京都は
「家族・友人など親しい関係の方でも結構です。」となっていた。

家族でもいいの? 家族を第三者といえるのか、は議論が分かれるところだろうが、
家族でいいのならば、勝手に書いてしまえ。

女房に本当に話せば、「絶対に嫌」と必ず言われるので、黙って入力してしまった。
(子ども達とは会話不成立)

推薦文も入力が必要だが、そこは「本人の希望です」と、本当らしくしておいた。


これがばれたら、また嫌われそうだ。


だが、本当に言いたいことは、この「推薦がなければ、応募できない」という役所の姿勢。
「自薦他薦を問わず」でいいじゃないか。


東京都聖火リレーランナー募集Q&A


コメント (2)
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サード

2019-07-12 12:47:46 | Weblog
平日に休みになることが多く、午前中はテレビを観たりする。

午前10時30分からやっているDlifeのアメリカ産ドラマを観るが、特に番組表を
チェックするわけでもなく、興味のない作品の場合は、チャンネルをザッピング
して、古い時代劇や古いサスペンスドラマなどを通り過ぎるが、それもまともに
観ることはない。

が、時々そんな中に、「ああ、この役者、昔はよく出てたな、今どうしているだろう」
と思うことがある。

先日、BS日テレで里見浩太郎の「闇を斬る!大江戸犯科帳」に吉田次昭が出ていた。

懐かしい、と思ったが、すぐに俳優名が出てこず、ネットで調べた。

吉田次昭 2019年7月現在64歳。まだまだ活動できる年齢だが、ウキペディアでは
2001年以降の出演データがない。

代表作は東陽一監督、永島敏行、森下愛子の「サード」である。

そうか、「サード」に出ていたんだなあ。


「サード」は1980年代、池袋の文芸地下かどこかの名画座で観ている。

これもウキペディアで調べると、脚本は寺山修司。

主役格の同級生のもうひとり(テニス部)は志方亜紀子。志方の情報は吉田よりも
少なかった。志方は薬師丸ひろ子「Wの悲劇」に出ている。薬師丸のライバル(もうひとり
は高木美保)で妊娠発覚で劇団を退団してしまう役だった。

そのように調べていくと、懐かしくなり、もう一度観たくなった。


ツタヤを利用したこともなく、動画配信サービスも契約していないのだが、ネットで探れば
無料動画はある。便利な時代になりました。


20年以上ぶりに「サード」を観た。

映画の大半は少年院でのシーンなのだが、やはりこの映画の肝は主人公達4人が行う
「女子高生売春」だ。

峰岸徹はカッコいい。永島敏行は、当時、ぶっきらぼうな演技だな、と思ったが
結局、現在でも永島はぶっきらぼうな演技をしている。


ユーチューブには予告編が正式にアップされています。




「サード」 Third (1978) 予告編 Trailer


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区民バドミントン大会

2019-07-03 08:58:58 | Weblog
2019年6月30日に 江東区 区民バドミントン大会に初級の部で出場し
準優勝してしまった。

前にも書いたが、趣味でバドミントンを始めて10年くらいにはなる。

「10年もやっていて、初級かよ」と言われるかもしれないが、私のレベルでは
「初級」でのエントリーになってしまうのである。

東京都江東区の市民バドミントンについて説明する。

学生は別として、ちょっとやる気のある人はバドミントンクラブや同好会に入部したり
江東区バドミントン協会に個人登録をしたりする。

登録は個人のレベルに合わせて5段階ある。強い順に1部から4部、さらに1部の上の
トップリーグ的なレベルとして「一般」というランクがある。

一般、1部、2部、3部、4部 の順である。

4部は基本、どんな人でも登録できる。だが、年会費を払ってまで登録するような
人々なので、やはり「それなりにやる気がある人」だ。

年間を通して、いろいろなバドミントンの大会があるが、「登録者限定」の大会も多い。

登録者の多くは、年数回開催される「昇級大会」で昇級(昇部)を目指す。
昇級大会で優勝しないと昇部はできない。「それなり」どころか「真剣に」やっている人が
多いのである。私は登録していない。健康バドミントンだから。


今回の区民大会の参加資格は協会登録に関係なく江東区の在住在勤者であればよく、
私も出場することができた。私のパートナーは同い年の4部登録の方。

区民大会の区分は 1部(江東区登録の一般と1部)2部(同じく2部と3部)
初級(同じく4部と初心者)と3つに分けられているので(シニアの部もあるが)
私は初級で出るというわけなのだ。


ここまで、くどくどと「初級=初心者というわけではない」と書いてしまった。


決勝まで4試合したが、その内の2回は奇しくも、豊洲に本社がある某大手システム系会社の
バドミントン同好会のメンバーで皆若かった。若さに圧倒された。

また、決勝の相手はジャンピングスマッシュをするような人達でほんとうに
「アンタ、いくらなんでも初級じゃないでしょ」と突っ込みたくなったが、そこは
親睦大会ですから。


ともあれ、組合せにも恵まれ、準優勝という結果となった。大きな賞状と銀メダルを
いただいた。「メダルをもらう」なんてことは、生涯で記憶がない。いたく感動した。


その後、いっしょに大会に参加したお仲間たちと打ち上げをして大いに盛り上がり
意気揚々と家に帰ると、冷たい家族が待っている。

準優勝を報告するも

「は? それが?  何か?」 的なリアクション。まさに氷の世界。

(実際には私に対しての発言はなく、ただ無視をされるだけなので
 このように私が感じるだけなのだが)



家族に祝ってもらえない、寂しい中年男にたったひとり、いや一匹だけは
祝ってくれました。







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