たまびと日記

『何でも載せちゃうガラクタブログ』

滄浪泉園(そうろうせんえん)

2012-04-14 | 小平市 小金井市 東久留米市
犬養毅氏が名付けたという庭園が小金井市に残されています。

元は別荘として建てられた大きな茅葺きの家があり、庭園も現在の3倍はあったそうですが、今は小さくなった庭園が緑地保全地区として保護されています。

所在地  東京都小金井市貫井南町3-2-28
中央線  『武蔵小金井』 駅下車徒歩15分
休園日  毎週火曜日




背の高い雑木に囲まれ、周りが住宅街とは思えないアプローチ。
この先の左手に 水琴窟(すいきんくつ) があるのですが、入り口で管理の男性に 「竹筒が用意してありますから、それを使って音色を楽しんでみてください」 と言われました。


上の笹から常時水が流れ落ちるようになっているので、竹筒を使わなくても琴の音は聞こえてきます。

しかし竹筒はどこに立てればいいのでしょう・・・・・
しばし悩んでやっと分かりました。
私が指している竹筒の下に水瓶が埋め込んであり、その中に落ちる水滴の音を聴くということなのですね。
カラリンコロリン  いい音でしたよ。
  

あっという間にひとまわりできるお庭ですが、ベンチもありますからゆっくり語り合ってもいいですね。
私は語り合う人もなく、あっという間にひとまわりしてきました。


下の写真はベンチから見た風景です。


カルガモが1羽いましたが、時にはカワセミも飛来するそうです。


ここも先日訪問した 『殿ヶ谷戸庭園』 と同じく、多摩川の河岸段丘に造られているので園内に高低差があり、国分寺崖線下から地下水が湧出しています。


園内にある 『馬頭尊』 には 文化 の文字が刻まれていました。
  

反対側には 『武州多麻郡貫井村』 の文字。
江戸時代のこのあたりは、こういう地名だったということが分かります。 


2体のお地蔵様がありましたが、どちらも江戸時代から市内にまつられていたもののようです。
  

ここには貴重な野草もあるそうですが、この時咲いていたのは二輪草だけでした。
白いこぶしの花が春風に揺れていました。