たかしの啄木歌碑礼賛(続)

啄木歌碑およびぶらぶら旅

倶知安の啄木歌碑

2014年11月01日 | 啄木歌碑
JR函館本線の倶知安駅前広場に平成6年8月に建立された啄木歌碑があります。、啄木が明治40年9月に函館から小樽に向かう列車で倶知安を通過した。この時の印象を詠った歌を建立したものです。






真夜中の
倶知安驛に
下りゆきし
女の鬢(びん)の
古き痍(きず)あと
啄木





石川啄木が函館から小樽へ向かう列車で、真夜中の倶知安駅を通ったのは、明治四十年(1907)九月十四日の午前一時過ぎである。
 啄木はこの時の印象を短歌に詠んで、歌集「一握の砂」(明治四十三年十二月)に収めた。
鬢(頭の左右側面の髪)に古い痍あとのある女は、実景であったか、それとも真夜中の倶知安駅のイメージにふさわしいものとして、あるいは職を求めて旅するみずからの心象として、創り出したものであったかは、定かではない。
 当時の倶知安村は、開墾が始って十五年たったばかりであった。駅前通りはようやく開通したものの、電灯はともっていなかった。 この夜駅を降りた人たちの見上げた空に、王者の象徴・農耕の星として親しまれてきたすばるが輝くまでには、まだすこしの間があった




倶知安駅


倶知安までは小樽からJR函館本線で1時間半ほどかかりますが、座席の前に倶知安の方がおり、話を聞きながら行きましたので、あっという間に着きました。


盛岡も寒くなったり暖かくなったりで、大変です。30日の朝は寒く岩手山も雪で覆われました。


駅前の旭橋から見た岩手山(2014.10.30)