サブタイトルに「フリーターでもなく失業者でもなく」とあります。
Not in Education, Employment, or Training の略で
教育を受けていない、働いていない、働く訓練をしていない人たちの
ことを指しています。
もうこの言葉は新聞等でたくさん使われたので聞いたことがあるかと思います。
わたしも言葉は知っていましたが
それではニートと呼ばれる人たちはどんな人なのか
というと、具体的な人物像をイメージすることができませんでした。
わたしは以前、大学の就職支援の仕事をしていたことがあり
大学生の就職活動のアドバイスなどをしていました。
しかし実際に相談にくる学生たちはもちろんニートではないし
もしかすると学生時代に就職活動もせず
そのまま卒業していった人たちのなかに
ニートはいたのかもしれません。
そう思うと、積極的に大学の窓口に来ている学生だけを
相手にしてきただけで、ニート予備軍の相当数を
見過ごしてきてしまったのではないか、と思ったりします。
しかし、この本ではいかにニートをなくしていくかを
効果が少しでもあれば実行していくべきだと言っています。
たとえば14歳の仕事体験。
14歳というおとなでもこどもでもない時期に
地域社会の中で働く体験をさせている兵庫県と富山県の
例を取材しています。
いままで知りませんでしたが、中学では1日~2日の職場体験(見学)は
ほとんどの学校でしているそうですが
上の2件は1週間(5日間)の体験を実施しているそうです。
それは、子どもたちが学校の勉強をするだけでなく
地域社会のおとなたちと一緒に仕事をするなかで
子どもたちに確かな経験を植えつけることになるといっています。
こういった場を少しでも多くの14歳に経験させてみたいですね。
できれば、もっといろいろな仕事の場を提供してあげられると
選択肢が広がってくるのでしょうね。