梅之芝居日記

歌舞伎俳優の修行をはじめてから15年がたちました。
日々の舞台の記録、お芝居ばなし等、お楽しみ下さい。

化粧道具話・スポンジ

2010年02月07日 | 芝居
今月、新しい化粧スポンジをおろしました。(左)
化粧の回数にもよりますが、2、3ヶ月するとこのように…。(右)
まっさらのより、少々ボロボロになってきたくらいが、白粉のツキとか手に馴染む感じがよかったりするのですけど、あんまりひどくなると、薄くハサミで削ぎ切りにして“復活”させます(右のも2回くらい蘇らせたかな)。
しかし、それにもいつしか限界が訪れます。

涙をのんで(?)、顔用から手足用に“降格”します。

…スポンジは写真のような丸タイプと、四角のタイプがございます。
スポンジのない頃は、牡丹刷毛を叩き込むことで、白粉を肌に定着させていたそうです。今でもお使いになっている方もいらっしゃるそうです。