梅之芝居日記

歌舞伎俳優の修行をはじめてから15年がたちました。
日々の舞台の記録、お芝居ばなし等、お楽しみ下さい。

夏にむけて…

2009年06月06日 | 芝居
今日から藤間の御宗家のお稽古です。
すでに今夏の<合同公演>にむけて、『双面』のお稽古が始まっております。平成16年のときは法界坊と野分姫の霊を勉強させて頂きましたが、今回は渡し守おしず。眉なしのお役ですので、やや周りの役より年かさなのでしょうが、落ち着きとか婀っぽさとかいうものを、今の私が出せるかどうかとても不安です。平成9年9月歌舞伎座での、亡くなられた紀伊国屋(宗十郎)さんのおしずが、古風で厚みがあって本当に素晴らしかったので、どこまでできるかわかりませんが、あの舞台の面影をイメージしながら演じてみたく思っておりますが、ご指導いただく勘祖先生の教えを大切に、基本をきっちり勉強させて頂きます!

前回松若丸で共演した、同期の蝶之介さんが今度の法界坊。こういうのは面白いことですネ。松若丸は18期の京純君、お組は16期の一蝶君。若手ばかりになりましたが、いつも一座している仲間です。みんなで協力して、いい舞台を作りたいです!