タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

赤いテープ

2019年07月14日 | 山歩きから
今朝は女房殿とコインランドリーに行きました。

ハッキリしない天気が続くと、コインダンドリーが繁盛するようです。これって当たり前かぁ、、、、。

    

一昨日、髭男爵さんと裏山を歩きながら、色々なことを話しました。

そのひとつがテープのことです。わが裏山でも誰かがテープを巻いていますが、その数は許容できる程度でしょうか?

山によっては邪魔になるくらいの、、、、テープの暴力と言いたいくらいの、、、、たくさんのテープを見ることがあります。

そのようなことを話しながら、4月に登った古処山のことを思い出していました。

秋月側から登りましたが、ここは紅葉谷への分岐点です。登るときには考えていませんでしたが、ひょんなことからここに下りてくることになりました。

    

4月に紹介したことですが、古処山に着いたとき、一足遅れて一人の登山者が登ってきました。

山頂に着いたその人はすぐに着替え始めたので、簡単な挨拶しか出来ませんでした。そのあたりことは紹介しているので省略しますが、、、、

あれから3ヶ月たっても、登山道に巻かれたテープのことを話題にすると、あの登山者のことが思い出されるのです。

秋月側に下山するのなら紅葉谷コースが良い、と勧めてくださったのはその人です。タカ長たちとは反対側に下りるその人が、私たちを分岐点までリードしながら、、、

尾根からの下り口に小さなプレート付けているとか、要所要所に赤いテープを巻いている、ということを説明されました。

ここが尾根から紅葉谷への分岐点です。その人の話の通り、青いプレートが見えます。

    

ここから最初の写真の分岐点まで下りてゆくのですが、どこを見ても紅葉というイメージのコースではありませんでした。

紅葉と言いたいようななだらかな地形です。その中にかすかなふみ跡が見えました。

タカ長には見えますが、タカカノのような目の悪い登山者には見えないのではないか、と思わせるふみ跡です。

    

    

そのためタカカノにルートの指示をしました。

そこを下りて、5メートル先から左に折れて、と言うような指示をしながらルートを目で追ってゆくと、タカ長の目でギリギリ見える距離に赤いテープがありました。

下の写真に見えるようなテープです。

    

しばらく歩いてタカカノを止め、ルートを探します。

その時一番大事にしていたのは自分自身の目です。テープを探しながら歩いたわけではありません。

自分に見えるふみ跡を指示しながら、その先に赤いテープを見つけて、自分の判断が間違っていないことを証明してくれたのがあの赤いテープです。

そのように、テープに助けられながら歩きつつ、あの登山者はすごい人だなぁ、と思ったものです。

必要最小限、本当に必要なところに小さくテープを巻く。たったそれだけのことですが、並の登山者では出来ないことだと思ったのです。

    

自分の目を信じ、赤いテープに助けられ、合流点に近い尾根まで下りてきました。

その尾根を下りてゆくとトラロープが見えてきました。その登山者が設置したトラロープです。

歩こうと思えばどこでも歩けそうなところを下りて、最後はピンポイントのトラロープを見つけました。

そのトラロープに助けられて沢床に下り、小さな流れを渡って最初の写真のプレートのところで、元のルートに帰ることが出来ました。

そのような下山が、何の不安もなく出来たのは、言うまでもないことですが、あの赤いテープがあったからです。

そのような経験をしてみると、あの登山者と山の話をしたい思いがつのって来るのですが、、、、

残念ながらその人の名前も何も聞いていないのです。本当に残念です。

多すぎるテープに辟易としたり、、、、

何も考えないで(?)テープを追って登ったら、目的の山とは違う山に登ってしまって遭難騒ぎを起こしたパーティーがいたり、、、、

そのようなことを見聞するにつけ、あそこにあのようなテープを巻いたのはす、ごい登山者だとタカ長には思えるのです。

たかが一つの赤いテープですが、それを責任もって巻くことは、軽々には出来ないことだと思うのです。











    

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2 コメント

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higeさんへ (タカ長)
2019-07-15 16:41:40
おっしゃる通りです。
テープを巻くことはある種の責任が生じる行為だと思っています。
だから、その意味も分からないで巻いてはいけない、と思っています。

わが裏山ではルートがハッキリしていたのは椿尾根と自然歩道くらいでした。
その他のコースは大なり小なり荒れていました。
そこにルートを拓くときは、歩くところを一定にするために、荷造りに使うビニール紐を
狭い間隔で巻いて、踏み跡が出来てくるにしたがって紐を解いていました。
そのようにして踏み跡をつくり、そのあと必要最小限のテープを巻くようにした、というような記憶があります。

古処山の場合、あそこが茂ったことはないはずですから、どのような思いでテーピングテープされたのか、本当に聞いてみたかったです。

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赤いテープ (hige)
2019-07-15 09:36:07
この間の山歩きで、このお話聞きましたね。画像付きのこの投稿で、実感として理解ができました。
赤いテープには、どれだけ助けられたことか。でも、多すぎたり、意味のないテープに惑わされたりすることも多いです。中には間違えて巻いて、回収されていないものらしいものまであったりします。
皆の役に立つ、適切なテーピングを心掛けたいものです。
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