タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

今日の観察~9月30日

2010年09月30日 | タカの渡り観察
山のカケスが困ってる



 今朝のタカ長観察地からの風景です。

 画面の中央にある高い木が通称「止まり木」です。今日もモズ、ヒヨドリ、カケスなどが止まっていました。

 そのカケスの姿が今シーズンやけに目立ちます。この画像の右から左に向けて飛ぶことが多いのですが、タカの渡りのように飛ぶ方向は一定していません。
 この風景の中を飛ぶカケスを撮りたかったのですが、タカ長の機材とウデでは所詮無理な相談ですね。

 昨日タカ長観察地を訪れたトリハカセによると、今年は山のどんぐりが不作でカケスもエサを求めて飛び回っていると言うことでした。春からの異常気象で不作と言うより凶作と言っても良い状態のようです。

 そのためエサを求めて移動しているのです。そのためカケスの姿が目立つのです。観察地の前ばかりでなく、背後の山を見ていても、山抜けに飛ぶカケスの姿をよく目にしました。彼らは必至の思いで飛び回っている(渡っている?)のです。

 異常気象といえば高山のハイマツの実も少なくて、それをエサにしているホシガラスが低山に下りてきているそうです。ホシガラスと言えば高山の鳥として認識していますが、そのホシガラスを県内の1200m級の山で見て驚いたことがあります。トリハカセの話ではそのうちタカ長観察地でも記録できるかも分からない、と言うことでした。

 ホシガラスと言えば、ネットで見た「コマドリの森から」と言うホームページに、北九州市の風師山で撮影されたホシガラスが紹介されていました。高山の鳥がエサを求めて九州まで渡って行っているのかも分かりません。

 今年の異常気象では山の木の実にも大きな影響が出ているようですね。冬になるとエサを求めて熊が人里に現われる、と言うようなことが起こるかもわかりません。

 あるブログを見ていたら「ハチクマの幼鳥が少ないのでは?」と言う問題提起をされていました。タカ長観察地では今シーズン頭の上で帆翔するハチクマが少ないのでハッキリしたことは言えないのですが、私たちはまだ決定的な幼鳥を見ていません。

 山に蜂が多い、と誰かから聞いたこともあるので、今年はハチクマの繁殖率が高かったのではないかと期待していたのですが、本当のところはどうなのでしょうか?気になるところです。

 ハチクマの渡り最終盤は幼鳥探しに集中したいと思っています。

今日の観察結果

  9月30日    弱雨のち曇

    観察者     タカ長 ジューヤク トビ吉 カメ吉 ひげじい コリ吉
    観察時間    8:00~17:00

       ハチクマ            1
       ノスリ              1
       ツミ        西向き   1

  以上のように暇なので双眼鏡を肩からはずし遊んでいます。



  双眼鏡を逆さに見てもハチクマが見えるわけがありませんね。この中にハチクマの帆翔が見えるようだと良いのですが、、、、、。



  双眼鏡に写ったタカ長の自画像です。ミレーの帽子を被ったチョッといい男???

  背後にタカ長の愛車、その上に見える尾根がハチクマの飛去方向です。

  明日はせめて二桁の渡りを見たいものです。

関門地区の情報

観察地     下関市火の山

   観察者     アル長 シンちゃん
   観察時間    8:00~16:00

      ハチクマ          16
      サシバ            1
      ノスリ            3
      ツミ             3
      ハイタカSP          8

         以上のうち東向きハイタカ属合計 6

   東向きのハイタカ属の渡りが活発になってきているようです。タカ長観察地ではまだ1羽しか確認していませんが、これからは注意しないといけませんね。

   宇部市の霜降山ではハチクマ45と言うメールが入りました。この観察地はシーズントータルの2000羽超えが微妙な段階になっているようです。

 

最新の画像もっと見る

コメントを投稿