タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

山の事故は無くしたい

2009年07月19日 | 山歩きから
山は晴れないものです

 北海道大雪山系の事故を見て、あらためて自分たちの夏山を振り返ってみました。

 私たちが山に行くのは山の中で3泊程度、短期間の山になります。それでも晴れた日は少ないですね。

    山は晴れないなぁと言うのが実感です。

 山は晴れないのだから、雨を嫌っていては山登りは出来ないのです。山は雨天決行のスポーツと言うことができます。

 だからこそ行くか戻るか、この決断が大切になるのです。ツアー登山の場合は金をもらっての山旅だから本当の意味の決断が出来ないのではないかと私は危惧しているのです。

 その判断をする現場のガイド(旅行社側)の責任は重大ですが、参加者の側にまったく責任が無いのか、と言われると私は首を傾げます。参加者は金を払ってしまえばその山に登ったような気になっているのではないかと言う思いが払拭できないからです。

 どんなに大金を積んでも金を払えば登頂が確約されるツアーなんてこの世に存在しないはずです。

 私のアルバムの写真です。



 北アルプスを代表する山、槍ヶ岳です。きれいに晴れました。しかし、登りは雨でした。雨の中を登って初めて雨上がりの山を見ることが出来ます。



 後立山連峰の種池小屋近くの稜線です。稜線は晴れましたが、空はスッキリ晴れていません。
 この翌日は天気が悪く、鹿島槍ヶ岳に登る予定をキャンセルして早々に下山しました。



 千畳敷カールから見る宝剣岳の朝です。文字通りの晴ですが、、、、



 この日、木曽駒が岳に着く前に三の沢岳に雲がかかってきました。このようなチョッとした雲の動きを無視しては安全に山を歩くことは出来ません。

 このときも次の日は雨になりました。



 北アルプスとは標高が1000m以上低い四国の剣山から見るジローキュウです。

 このときも次の日は雷雨になりました。

 このように山は晴れないものなのです。その中を登るのですから、事前の予定、行程どおりにことが運ぶことはないのです。安全に歩くためには大小いろいろな変更をして行くことが大切なのです。

 ツアー登山の場合はその変更がやりにくい状況で山行きが進行しているのではないか?

 そこに今回の事故の根があるように感じています。

 健康のために山を歩いて事故を起こしたのでは何のための山か、と言うことになります。

 一にも二にも安全、三、四がなくて五も安全。このことを肝に銘じて今年も夏山を目指します。


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