タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

ベン・ローモンド登山

2020年05月19日 | 山歩きから
自粛生活が続くから、と言うわけではないのですが、ときどき「山のグレーチング」をネットで見ながら

かつて自分たちが歩いた山の想い出を楽しんでいます。

その話題は後日として、そのようなことをしながら、唐突にニュージーランドのことを思い出しました。

私たちの山グループの創立10周年記念事業として、ニュージーランドのルートバントラックを歩いたのですが、その足慣らしのために「ベン・ローモンド山」1748メートルに登ったのです。

その結論から言うと、足慣らしのために登った山が一番きつかった、と言うのがタカ長たちの共通した認識になったのです。

あの山は、日本の山のグレーチングに当てはめたら、体力度はどの程度になるのでしょうか?

    

ベン・ローモンド山はクイーンズタウンの裏山と言えるような山です。

ワカティブ湖に面したクイーンズタウンまで、、、、

    

クライストチャーチから、マウントクックを見ながらフライト。

向こうの大きな山がマウントクックです。天気も良くて楽しいフライトでした。

そして翌日は現地ガイドに案内されての登山でした。

町からケーブルカーで高度をかせぎ、ベン・ローモンドトラックを登り、ベン・ローモンド山に登りました。

    

    

    

その時の画像ですが、細かな記憶は無くなっています。

しかし、標高は低くても、森林限界を抜けた山を歩くような雰囲気があり、、、

    

休憩の時はガイドさん(右端)と楽しい時間を過ごしました。

このガイドさんだけではないのでしょうが、彼らの自然保護意識は強くて、登山ルートから外れることは厳しく止められました。

ルートが小さな掘割道のようになっていて、そこは表土が流されて石ころゴロゴロ、とても歩き難くなっているところがありました。

かなりの距離がありましたが、そのような所でもルートを外れて、傍の土の上を歩くことは認められませんでした。

そのようにして人が歩く幅が広くなると、荒れた道が広がり、それが自然破壊につながる、と言う考えなのです。

タカ長をふくめ、日本ではそのような歩き方をしないので、階段道をさけて、そのそばを歩き、道が広がっていくと言うことはよく見ています。

そのようなことが許されないのがニュージーランドの山、と言うことで強く印象に残っています。

    

せっかく登ったベン・ローモンド山の山頂の写真はこれと、ガイドさんにシャッターを押してもらった1枚があるだけです。

山頂は風が強くて、全員がしかめっ面、人さまに見せる写真ではありません。

    

眼下にはワカティブ湖。360度の大展望でした。

    

    

    

このようにして写真を見ると、体力度が5とか6とか言うような雰囲気はありません。

私たちがバテたと言うようなこともありません。

本番のルートバントラックが思いのほか易しかったので、足慣らしのために登ったベン・ローモンド山がきつく思われたのかも分かりません。

いずれにしても、私たちには最高の山旅でした。

    

この先、行くことのないニュージーランドの山ですが、自然が豊かで、水がきれいで、、、、、

もし、タカ長がお金持ちだったら、日本が冬の時期はニュージーランドで過ごしたいと思ったものです。

    

その日の夕陽です。

このあとマウントクックの麓の、フッカー谷をトレッキングしました。

いま思えば、本当に夢のような山旅、それが10周年記念登山でした。

その後は軍資金が切れて、20周年記念登山は出来ていません。残念。