二日も続けて行くなんて

昨日、初めて上がった「夢ケ丘展望台」
最後の急坂がキツく、眺めは良いのだが、もう上がりたくないと思った。
あまりの辛さに、夢にまで出てくるから「夢ケ丘」だと自分なりに解釈。

娘に、遊歩道には水芭蕉が満開で、展望台の眺めも良いと説明していたら、
「明日連れて行って」
幼いころから、水芭蕉と谷地坊主に異様な執念を燃やしている娘。
昔、水芭蕉を見るために、わざわざ網走まで行かされたことを思い出した。それに比べれば、釧路郊外までは30分程。とりあえず、カメラの完全充電を完了。

駐車場には、昨日より車が多いようだ。
今日はカメラだけを持って余計な荷物を置いていくことにした。
遊歩道を100m程入った途端、谷地坊主の群れがお出迎え。娘は、昨日の私と同様にコンデジを構えては嬉々として撮りまくっている。



家内もコンデジ持参で撮っては進みを繰り返している。
「こんにちは～」とすれ違ったおじさんの腰に熊避けの鈴。少しだけ怖くなる。
気が付くと、家内はどんどん先へ進み、娘は止まったまま動かない。私は、遊歩道を行ったり来たりで疲れまくる。

「ここでカメラを使いすぎると展望台でバッテリー切れになるよ」と娘に注意。
娘は、納得して歩き始めるのだが、すぐに足が止まって撮影を繰り返す。
私より年上と思しきオジサンが軽快な足取りで追い越していく。

娘を引っ張るように歩いて行くと、先ほどのオジサンが家内をナンパ ?・・(笑)
二人で道端を指さして笑顔で話している。山菜の説明をしているようだ。
そこからは、時々 山菜オジサンの説明を聞きながら4人でのウォーキング。
離れたり、塊になって説明を聞いたりの繰り返し。
オジサマ キラーの娘が すっかり打ち解けて仲良くなっている。筋肉痛で来たくなかったのに引っ張り出された私は、既に不要のようだ。
家内も、家では見せたことのない笑顔で愛嬌を振り撒いている。山菜オジサンは戸惑いながらも嬉しそう。
俺は・・・・・俺は・・・・・ただ 歩いている。



さて、ついに最後の急坂ポイント。山菜オジサンは、先頭で上がって行く。
私も負けてはいられない。昨日と同様30段ずつでヒーヒー休憩方式だ。
上を見るとオジサンも少し先でヒーヒー休憩中。
下からは、女たちが休憩もとらずに少しずつ迫ってくる。
必死に山菜オジサンに迫り、女たちの追撃をかわすヒーヒー戦が展開する。

少しだけ平坦になった所にあるベンチに山菜オジサンが座ったので、横のベンチに私もへたり込む。聞くところによると、オジサンもこの急坂は初めて上がるらしい。いつもは坂の下で折り返しているとのこと。ヒーヒーと苦しそうだ。

最後の階段を上がると展望台はすぐ先だ。ヒーヒー隊が最後の力を振り絞る。



展望台の周りは木が無いので見晴しが良い。



考えてみると、この展望台を作るために何度も材料の木を持って上り下りした人がいるのだ。偉いものだ。
オオッ、何と「ノロッコ号」までやってきた。我々への頑張った大賞だ。



マシンガンの如くバシャバシャ撮りまくる。

後は、お互いの記念撮影。
山菜オジサンが我々三人を撮ってくれた。
配置は、私が後ろで、前に女二人。私の短い足と出ている腹を隠す役割だ。
顔も私だけが小顔に写る。映した画像を確認して娘がビックリ。
「ホントだ。お父さんだけ小顔に見える」
「これが技だ、テクニックなのだ」・・・・・胸 (腹) を張る私。

さて、下りはヒーヒー云わない代わりに身体へのショックを抑えるように歩かなければ、腰と膝を痛める。忍びの歩き方だ。
山菜オジサンは、先頭でどんどん下って行く。家内も続いて急な階段をスタスタ下りていく。

「皆、早すぎる～」と娘。
「コツがあるんだ、体に付いている振り子の揺れに上手く合わせると良いよ」
「体に振り子なんか 無いよ」
「あのオジサンとお父さんには ある」
「・・・・・イヤラシイ。。。。。お母さんだって下りるの早いよ」
「お母さんは、子供を沢山生んだから 股が割けている」
「・・・・・ ・・・・・ ・・・・・」