明日から北海道にも緊急事態宣言が発令される。
それで、必死になって借りていた本を読破し、返却のために図書館分館へ。
かなり飛ばし読みをしたけれど、まぁ大体のあらすじは分かった(笑)
こんな読み方をされて著者はありがた迷惑だろうけれど、これも新コロナのせいだと責任転嫁。
相変わらず、図書館には爺ちゃんが多い。
爺ちゃんは家にいても、居る場所が無いのだろう。

給料を入れていた時は、それなりに大切にされ威張っていられたのだろうが、地位や給料を失った途端、家庭内では邪魔者に転落するのだ、きっと。
夫唱婦随の世界がひっくり返り、行き場を失った放浪の爺ちゃんは、金があればパチンコへでも行くのだろうけれど、そうでなければ行く先は公園か釣りか図書館。
私の場合は、まだ良い方だ。
それ程大切にはされないが居間のソファーは私がほぼ独占できているし、この前買い替えたベッドが、これがまた凄く寝心地が良い。

昔、F製ベッド以外は二級品と云われていたが、今はその伝説も薄れここにも目立たない日本の進化を感じる。
優しく身体を包み込む適度な柔らかさと硬さに癒される。
もう数回寝ているのに、毎夜ベッドに腰掛ける度にフワリと沈み込む柔らかさに嬉しさがこみ上げる。
まだ身体が弾力を記憶していないからだ。
爺ちゃんは静かにその喜びを噛みしめる。
独り寝だって良い。いや、むしろ独り寝の方が良い。
早速、借りてきた本を開き、放出したばかりの自分の新鮮な香りを思いっきり楽しんだ。