北海道でノンビリと

タブタブの何処かへ行こう を改題しました。
何処かへ行く機会も減ってきたので 北海道を楽しもうと思ったからです

京都のバスの優しさに触れて

2018-05-26 17:12:07 | 旅行
知らない町でバスに乗るのは勇気がいる。
電車と違って何処へ連れていかれるか判らないような気がするからだ。

でも京都は私にとっては学生時代を過ごした第二の故郷。土地勘もあるのでバス停でルートを確認して気軽にヒョイと乗ることができる。

何度か乗っているうちに京都のバスは人に優しいことに気が付いた。

最初は路肩の方が低いのかと思っていたら、何と停車するたびに乗り降りしやすいようにと乗降口のある側がスッと下がるのだ。
ドアを閉じるとムクムクと立ち上がり床が元に戻る。

凄い仕組みだと田舎者の私はそれだけで驚いた。

いやいや、それは序の口で多分各バスにGPSが付いているのだろう。バス停にいても「まもなくきます」表示がされるのだ。



そして出来るだけ定刻通りに走らせようとする運転手さんの努力。多分少し余裕のあるダイヤなのだろう。時間調整のためにバス停で1~2分動かずにいることがある。

そして車内には車椅子のマーク。



車椅子の人がどうやって乗り降りするのだろうと不思議に思っていたら、何と運転手さんが停車と同時に飛び降りて乗降口にスロープを設置し、車椅子マークの付いていた場所の椅子を畳むとアッという間に車椅子を車内に入れて固定した。

この優しさに感激屋の私は目頭が熱くなった。

お年寄りに優先席を譲る光景なんか日常茶飯事だが、体の不自由な方が乗ってきたときには運転手さんからも優しい言葉が車内に流れるんだ。



「身体の不自由な方が乗車されますので、どなたか席を譲ってあげて下さい」

歩き疲れていた私でもヒョイと立ち上がろうとしたのだけれど、私よりも優しい方が気軽に席を譲ったので、サングラスの底でまた目頭を熱くした。