米軍や自衛隊を「殺人集団」と罵倒する大見出しが連日紙面で躍る沖縄タイムス。
そんな沖縄タイムスが黙殺したいニュースがあった。
日曜日のNHK討論番組で、共産党の藤野製作委員長が、防衛費について「人を殺す予算」と発言、他党から訂正を要求されたが、頑なに発言の取り消しを拒否していた。 その後批判の声が大きくなったので、発言撤回そして市長会長を辞任する事態になった。
自衛隊のことを人殺しと罵倒したら、辞任に追い込まれる。 沖縄タイムスとしては黙殺したニュースだろう。
共産党に本質を知るものなら藤野発言は共産党の本音が出ただけで、特に驚くことはないのだろうが、参院選前で野党共闘を組む共産党としては、選挙対策として辞任でごまかす気なのだろう。
そこで、本日の沖縄タイムスを調べてみたら、3面の最下部にこんなベタ記事が。
藤野委員長を更迭
共産「人殺し予算」謝罪
2016.6.28 22:20更新
【共産「人殺す予算」発言】
藤野保史政策委員長が辞任「深く反省しおわび」
共産党の藤野保史政策委員長は28日夜、党本部で緊急の記者会見を行い、26日のNHK番組で防衛費について「人を殺すための予算」と発言した責任を取って政策委員長の辞任を表明した。同日の持ち回りの常任幹部会で決定した。当面は小池晃書記局長が政策委員長を兼務する。
藤野氏は会見で「多くの方から厳しい批判をいただいた。わが党の方針と異なる誤った発言であり、結果として自衛隊の皆さんを傷つけるものとなった。深く反省し、国民の皆さんに心からおわび申し上げる」と述べた。その上で「発言は撤回したが、党の方針と異なる発言をしたことは政策責任者として極めて重大であり、責任として職を辞したい」と説明した。
藤野氏は与野党の政調会長らが出演した26日のNHKの討論番組で、防衛費について「人を殺すための予算だ」と発言。各党から発言を撤回するよう促されたが、番組中は応じなかった。同日夕になって「不適切であり、取り消す」とのコメントを発表した。
参院選の期間中の藤野氏の発言に対し、安倍晋三首相(自民党総裁)は街頭演説で「とんでもない侮辱だ」と反発。番組で民進党の山尾志桜里政調会長が何も発言しなかったことを挙げ、民進党にも批判の矛先を向けていた。民進党内でも「不適切だ」(岡田克也代表)との批判が起きていた。
☆
藤野氏の「暴言」には前段があった。
同じ28日、藤野氏はNHKの番組に出演する前の時間、フジテレビ系「新報道2001」に出演し、「自衛隊は憲法違反の組織だがすぐにはなくさない」との同党の主張を「矛盾」と認める場面があった。
藤野氏は、自衛隊について「違憲だが、解消するのは将来の課題だ」と強調した。
ところが出演者から「個別的自衛権を行使するときに命をかける自衛隊員がいる。その方々に対して『あなた方がやっていることは憲法違反だ』といえるのか」と追及されると、「だからこれは矛盾なんですよ」と発言した。
これを受けて、公明党の石田祝稔政調会長は自衛隊観が異なる民進党と共産党の共闘を疑問視。しかし、民進党の山尾志桜里政調会長は「憲法というルールを守る政治体制を作らなければいけない。共に戦えるところは戦っていこうということになんら恥じるところはない」と反論した。
発言「取り消し」とは言ってるが、「安保法制=戦争法」「自衛隊は憲法違反」と言ってる時点で何の反省もしてないし、謝罪にも取り消しにもなってない。
自衛隊を違憲と主張する共産党議員が「防衛予算は人殺し予算」と発言するのは、冒頭に述べたとおり共産党の本音がでたものと思うが、その発言を同じ番組に同席しそばで聞きながら、共闘しているからといって批判もしないし撤回も謝罪も求めなかった民進党の山尾は、同罪だろうが。
「共闘は野合」という批判に対して、改めて藤井発言をきちんと批判すべきである。
ちなみに山尾氏は26日のフジテレビ系「新報道2001」で、藤野氏が「自衛隊は憲法違反」とコメントし、同席者に攻撃を受けた際、「恥じることはない」などと擁護する発言をしていた。
共産・藤野保史政策委員長が「自衛隊は違憲」の矛盾認める 民進党の山尾志桜里政調会長は「恥じるところはない」と民共路線に自信 経新聞 6月26日(日)15時41分配信