虎っ娘ランナーのランニング日誌

マラニックバッグにタイガースメガホンをさして国道2号線を西へひた走るランナーを見かけたら・・・、それは私です。

村岡/苦闘編

2012年10月01日 | ランニング

村岡ダブルフルウルトラマラソン88キロはやはりattractiveでterribleな世界であった。

台風17号の直撃情報が飛び交う中、不安要素だらけの身体を抱えて前日に村岡入り。
身体の不安要素とは・・・・。
天王山マラニックで捻った右足の痛みと、1週間前に左腕の激痛から発覚した帯状疱疹。
病院で処方された薬の服用で腕の激痛は緩和したが疱疹は触れるとまだかなり痛い。

当日は朝から予報どおりの大雨。
晴れ女tacocoは10時間以上も滝雨に打たれ続け、この日1日でこれまでの恩恵分の雨を被った。きっと以後の大会はすべて晴れるであろう。
午前5時不安満載でのスタート。
       
                          
久しぶりのウルトラでしかも登り総距離2550mという超過酷な道のり。
果たして完走できるのか甚だ不安である。
平地が全くない大会だという。登って下ってを繰り返すこと20キロ。
早くも緊急事態発生。
実は前夜、雨中の走行を予想してどうせ汚れるだろうと。
靴下をラン専用のお高いお値段の物から100均まがいの安物に変更していた。
このけち臭い根性が仇となった。
激しい下りの衝撃で安物靴下は早くも決壊。
破れた部分から皮膚が靴擦れを起こし始めた。
「せこい」自分を呪いながらエイドで靴、靴下を脱いで絆創膏で応急処置をする。
が靴擦れは悪化する一方。靴下履き替えた~い!叫びながら走っていたらば。
まさに天啓か。
今回ドライバー&応援役をしてくれたラン仲間J氏の姿が!
しかもそばには車が!車にはマイバッグがあるっ!
J氏が神様に見えた。バッグから靴下を探して着替え。助かった~!
命の恩人Jさんに大感謝。
これで安心して眼前に聳え立つ大会屈指の難所、蘇武岳に挑戦できる。
標高1000M。10キロ以上のえげつない登りが続くという。
トップランナーたちはこんなとこも疾走して登るんやろな~、
と他人事のように半分は歩いてやっつける。
持ち時間14時間なのにここだけで1時間半も費やしてしまった。
その分、下りをぶっ飛ばして挽回する。
以降続く山々をこんな感じでやっつけていたら50キロ過ぎて今度は右膝が決壊した。
「もう、走りたくない」と駄々をこねる膝にエアーサロンパスで口封じ。
「グダグダ言わんと走りやがれっ!」。徐行運転で再発進。
      
 【ラン仲間T氏撮影。この頃は既に膝が決壊して笑顔の裏で内心青ざめていたっけ】
以後30キロはいつ往生するかわからない膝を抱えてひやひやの道中だった。
例の疱疹様も何やら怒っている。Tシャツで擦れて痛いのよ~!と。
「そんなのこの際関係ない~。」
諸部署からの数々の不満を受け止めながらラスト5キロ。
♪鍛~え~た、その身体~、溢れ~る、気迫ぅ~♪
心の師匠金本さんの応援ソングに支えられて覚悟のラストスパート!!
お陰さまで制限時間に1時間半の余裕で涙のフィニッシュ!
完走できれば本望の面目躍如。
ほろ苦くも楽しき大会、村岡記@terrible編。
初の88キロ制覇で村岡フェチは更に深まり。
次回記事では「村おかん」と名乗って村岡記@attractive編をアップする予定。