虎っ娘ランナーのランニング日誌

マラニックバッグにタイガースメガホンをさして国道2号線を西へひた走るランナーを見かけたら・・・、それは私です。

笑いの威力

2011年04月18日 | ランニング

大阪の吉本興業の「グランド花月」で、笑いと健康について行われた実験によると、漫才、落語、新喜劇を見た直後、血液検査を行った結果、18人中14人が、NK細胞(がん細胞をやっつける細胞) 性値が上昇したらしい。
他にも自律神経がバランスよく働く、血圧の低下、リュウマチ、便秘、不眠にも効果があるという。
これを笑いの威力というそうだ。
かく言うワタクシ、虎、ラン、演劇に次ぐ隠れたインタレストが古典落語。
その話術もさることながら、ネタに息づく昔日の庶民の逞しき日常。これが大きな魅力なんだな~。

田辺寄席という地方の定席がある。
40年近くの歴史を持ち、落語ブーム以前から世話人さん達の頑張りで定石を支えてきた。
ここの代表者が幼いときからの知人というご縁で昔からちょくちょく顔を出してきた。
これが私の落語開眼の原点であるのだが・・・。

看板噺家の桂文太師匠は大のお気に入りの噺家さんだ。実に色気の或る艶っぽい噺をされる。
文太師匠は数年前に失明され、最近盲導犬との生活を含めてその事実を公表された。
視力は失っても既に落語のネタは数百も頭の中に完全にインプットされているとか。
確かに高座でのお姿はハンディキャップなど微塵も感じさせない演技力で以前と変わらず観客を魅了させてはる。
最近とみにその男っぷりも上がった気さえして私のファン度数も上昇気味である。
田辺寄席の開催小屋は長居公園から程近い。
失明しても頑張る彼の姿を見てもらいたくて、とある休日の練習会の後。
ブラインドランナーを含むラン仲間20数名を引き連れて寄席を楽しむ企画を開催した。
       

参加した面々の中には落語初体験の方や「落語」たるものを全く知らない若者もいてちょっとびっくり。
創作ネタあり古典落語ありのこの日の演目。
はてさて皆さん楽しんでいただけたのだろうか・・?
疑問詞がつくのはお開きの後、皆の感想を聞く余裕がなかったからだ。
休日は貪欲に予定を入れまくるわたくし。この日は何と「ワライ」の梯子というハードスケジュールだった。
4時前、皆への挨拶もそこそこに寄席を飛び出し、4時開演のここへ  ↓ 
                           
30分遅れで滑り込む。
落語会の後に漫才を聴きに走るという不届きモノ?

         【上方漫才大賞】
今年の新人賞は銀シャリ、奨励賞は千鳥、大賞はブラックマヨネーズ。
3コンビとも受賞後の演技では爆笑を誘っていた。
落語とは趣を異にするスピード感溢れる話芸に腹の底からまたまた笑い・・・。
たった一日で大衆演芸の醍醐味を堪能してしまった。恐らく、「NK細胞」とやらも活発に生成されたかと・・・。


この細胞を本当に必要とされている所が今、日本中に沢山ある。
ここは、是非とも笑いの伝道者の皆さまの尽力をお願いしたいと。
「笑いの威力」を実感して思った次第です・・・・・・。