虎っ娘ランナーのランニング日誌

マラニックバッグにタイガースメガホンをさして国道2号線を西へひた走るランナーを見かけたら・・・、それは私です。

泉州よいとこ。

2010年02月22日 | ランニング

自己記録を出した大会は「良い大会だ!」という好印象でインプットされる。
これはランナー共通の認識ではないだろか。

ランナーtacocoさんにとって泉州国際マラソンとはそんな大会のひとつであった。
その思い出の大会に3年振りに帰ってきた。今年はブラインドランナーの伴走として。

         
「風を独占しろっ!」
スタート地点の垂れ幕にある通り、この大会はラストにあるブリッジ二つを制する者
がその勝者となる。そこに付き物の風。これをも制覇しなけらばならない。
気象状況がその成果を大きく左右するのだが、2010年に限っては絶好のラン日和。
今年に限ってはその杞憂は言い訳になりそうにない。

tacoco&Mちゃんコンビも快調にスタート。
ゴールタイム4時間一桁台を目指す相棒の希望通り、キロ5分40秒で引っ張る。
あの日あの時、自身の限界で走った世界とは全く違った視点でこの大会を眺める。
沿道の声援が引きもきらず、最後まで熱い。
鳴り響く地車太鼓の響き、声援に混じる泉州訛の暖かさ、私設エイドの数々。
あ~~、やっぱりこの大会は素晴らしかったんだ!
と、改めてしみじみと思う。懐かしさがこみ上げる。

お役目ご免のハーフ地点まで完璧なラップを刻んでロープを次の伴走者に手渡す。
「このままイーブンで行けば目標軽くクリアやからねっ!ガンバっ!」
との熱いメッセージを残して・・・。
本来ならこのままサブ伴走としてゴールまで付き合いたい!
その思いを敢えて抹殺。それは今週末に控えるとある「大事」に備えての事だ。

先回りしたゴールで待つこと1時間。だが。
他のラン仲間を全て見送った後も待ち人は現れず・・・・・・。
結果、30キロでリタイアしたとの連絡あり。う~~ん。残念無念。
私は違った角度からの泉州マラソンを十二分に楽しめて大満足だったが、
リタイアしたMちゃんはさぞ無念だったろう。
次回また鍛錬して頑張ろう。練習はいつでも付き合うからねっ。

そんな訳で、やや不完全燃焼のラン部門だったが、その分打ち上げ会では完全燃焼した。

だって打ち上げ宴会会場はとんでもない所に位置していたのだからっ!

大阪飛田新地と言う所にある居酒屋「百番」

       
幹事様曰く、昔の遊郭、しかもこの界隈で髄一だったというお店跡を改装しての
名物居酒屋だとか。
まるで映画「千と千尋の神隠し」の世界のような外観だよ、と。
全く、その解説どおりの歴史の重みを感じる凄みある建物だった。圧巻也。
               
それもそのはず建物は重要文化財指定。
宴会始めの注意事項にも。
「酔っ払って背後の襖などを破ったからには、大変な事になりますのでご注意くださいっ!!」とあった。

いつものように当然の如く盛り上がった打ち上げ宴会。
だが、そんな記憶よりも、大きなカルチャーショックを既にその道中で受けていた。
打ち上げ会場へ向かうその道は、飛田新地なる世界のど真ん中横切る道筋。
そこには私の半生では全く知らない世界が拡がっていた!!
郭の名残を留めた建物が居並ぶ。
いずれの表桟敷にも、にっこり微笑むお人形のような佳人が佇んでいる。
その隣には「千と千尋」の世界に登場した「湯婆~ぁ」がお決まりのように腰掛けて
いるではないか。
まるでタイムスリップしたようなその空間。
ここは何処?これは何?一体何の世界なの?
別にカマトトぶっているわけでも何でもなく真に仰天霹靂の数分間のウォーキング
だったのだ。
幹事&引率者様の解説でやっと納得した、異空間の掟と現状。

この歳になっての新たなインパクト体験。
この感覚こそ究極のアンチエージングかもね。
今日一日、泉州国際マラソン参加のランナーの誰よりもこの大会を満喫したと
自負しております!!