「大爆笑の福井駅前マラソン黄昏１８切符珍道中」
本来なら福井支部に感謝の思いを込めて、真っ先にこの記事をアップしなければならないのだが・・・。それは後日の宿題に。
だって、昨夜のドラマの記憶で今もまだ夢見心地でいるのだから。
２００９．４．７。
リニューアルなった甲子園球場のお披露目ナイトゲーム。
足を踏み入れるや、ライナービジョン、全長２５０ｍのリボン状ＬＥＤビジョンに仰天。
トイレに立つにもサーカス並みの綱渡り術が必要だった狭さを誇る外野席も
荷物置き場が付くなどゆとりのシートに大幅改善されている。
ショップを探検してみる。
記念撮影用の等身大のパネルが並んでいる選手弁当売り場。
煙地獄だった喫煙スペースも見事に隔離分煙化され。Ｇｏｏｄ Ｊｏｂ！
ＨＲボールが着弾するとそれまでの飲食費代がすべて無料になるというバックネット裏の話題のカフェ、ココナッツガーデンもこっそり視察できた。
【隔離された喫煙ルーム】 【ココナッツガーデン】 ｂｙ 携帯画像。
baseball stadium として生まれ変わった甲子園球場は、概ね合格点！
これで、今夜のメインミッションである「新球場の視察」はほぼ完璧に達成できた。
だからさっ。勝ち負けは、どっちでもええやん。今夜さ～。なっ。なっ？みんな。
と、言い合いながら必死に自分たちに言い訳ていた。
そう、７回のあの悪夢の広島ビッグイニングの頃は。
ブラウン監督の退場劇やら久保投手のセリーグデビューやら岡崎君のデビューや
ら、メンチの突然変異やら、ジェフの乱調やらと。
話題に事欠かない「新球場杮落し公演」だったのだが・・・・・・・。
この方の神のひと振りですべてがぶっ飛んでしまった。
７回表でその差６点。
誰も決して諦めたわけではないが、そう簡単に奇跡やドラマが起こるとは思ってはいない。じわじわと点差を詰める虎戦士達。
奇跡が現実味を帯びてきても、また１点差に泣くのかな？と、心は半信半疑。
しかし、舞台は主役の登場を待ってセッティングされてしまった！
１点差。９回裏、２アウトランナー１、２塁。
こんなプレッシャーってあるだろうか。
観ている私たちファンでさえ、重圧に押しつぶされそうだった。
金本さんがバッターボックスに登場した時点でシートにへたり込むわたし。
祈るようにかざされた両手の隙間からそっと試合をうかがう。
ボールカウントが重なるにつれて息苦しさが極まる。
胸の鼓動は早鐘の如く、全身の血流が波打っている。
ついにボールカウント２エンド３。
息苦しいほどの緊張感、酸素吸入器が欲しい。
打席の金本さんの緊張は如何ばかりだろう。
でもこの方の集中力は切れなかった。
厳しい護摩行の修行はこんなシチュエーションの為にあるんだろう。
歌舞伎の荒事立ち回りような凄味を帯びる打席。
益々神懸かってゆかれるこの方。
まるで吽形の仁王像の如く。
観戦史上ベスト３に入る名試合を見ての余韻に酔ったのは良いが、
実は私はこの日。
デジカメを落としている！
携帯のしょぼい画像しかアップされていないのはその為だ・・・・。
全く人生うまく帳尻が合うようにできている。