虎っ娘ランナーのランニング日誌

マラニックバッグにタイガースメガホンをさして国道2号線を西へひた走るランナーを見かけたら・・・、それは私です。

大マラソン祭り

2008年02月19日 | ランニング

  『この大会は首都東京を舞台に、あらゆる人々が”走る喜び”、コース沿道で”
  応援する楽しみ”、そしてボランティアとして大会を”支える誇り”を実感できる
  「大マラソン祭りであります。』

とは、パンフレットに記載されていた東京マラソン大会会長、石原東京都知事の
お言葉。

都知事弁の通りまさに「マラソン祭り」と呼ぶに相応しいレースであったとは、参加してみての嬉しい実感である。
リピーター続出間違いなしの癖になる程素晴らしい大会だった。
大会関係者が世界有数のマラソン大会と自画自賛する事にも素直に頷ける。
昨年の反省点をクリアしての今年は天候にも恵まれて運営面でもほぼ申し分のない
体制だったように思える。
と、大会としての東京マラソンを絶賛した上で自身のへっぽこレース記を書き留めるとしよう。

一万円分楽しむ観光ランのつもりが、今季最終レースとなったこともあって万全の体勢で臨んだこのレース。
カーボと禁酒の一週間の厳しい修行を乗り越えての東京入り。
       が、
そこに待ち受けていたのは関東のラン仲間主催の前夜祭という名の大きな誘惑だった。
         

ウーロン茶で極限の我慢を重ねていた私を、悪魔のささやきが襲う。
「東京マラソンは真面目に走っちゃ駄目!楽しまなきゃ!」、と。
遂に堰を切った私の自制心。
「え~いっ!アルコールが怖くてランナーなんてやってられるかいっ!」
それまでの努力が水泡となった瞬間であった。

ってことで迎えた東京マラソン当日。
少々寒いものの絶好のマラソン日和。
石原都知事の号砲でハート型の紙吹雪が舞う中、歓喜のスタート。

沿道は大歓声。
驚くべきはこれが最後まで途切れない事。
随所で踊りや太鼓、大演奏などのイベントで走りを鼓舞してくれる。
下り基調の前半コースと言う事もあって快調な滑り出し。



が、皇居に差し掛かる8キロ地点で驚くべき光景を目にする。
皇居を周りを彩る緑の植垣。
これが現れるや否や、我先にと小用を足す男性ランナー数名。
コース上のランナーに背を向けると言う事は、必然的に宮城に向かって
「ご開○○」するという事。
何という無礼!
次のトイレスポットまで我慢できないのかっ!
と、思わず声に出すほど憤ってしまった。

気を取り直して、先を急ぐとほどなく品川付近の折り返しコースとなる。
トップランナーを見送った後は、仲間の高速ランナーのエールを受け、
自分が折り返した後は後続の仲間にエールを返す。
そういえば、この地点で宮崎県知事と擦れ違ったっけ。
大勢の人々に取り囲まれにこやかに走っておられた。

ほどなくハーフ地点。ここまでは快調。タイムも良好で密かにベスト記録を期待したり
などしていた、幸せなひととき。

   
     【快調に飛ばす頃のtacocoさん】 
      3万人の中で奇跡の遭遇をしたラン仲間Mちゃん撮影。

が、このところ30キロ前後でお決まりのように襲ってくる左脚痛。
このたびもご多分にもれず律儀にご光臨。
おまけに、沿道の応援の方が掲げる「有限実行」のプレートを「有害実行」と読むは、所属するランニングクラブの赤い幟だ!と勘違いし、「雛人形の○○」の赤い幟に手
を振るは、と視神経にまで疲れが・・・・・・。
「もはや、これまでで」と諦念。
ここからは完全に観光ファンランモードへと切り替える。
給食エイドに立ち寄りぃの、銀座や~っ、雷門や~っ。
と、はとバス気分ではしゃぎまくって、ゴールエリアのビッグサイトへと突入。

感動のゴールの瞬間。
場内アナウンスが何やら絶叫している。

「たった今、猫ひろしさんが素晴らしいタイムで戻ってまいりました~!!」

だと。
猫ひろし、走ってたんかいな。

私のゴールタイムは猫ひろしより2分ほど先んずる事の、3時間46分31秒
猫を待っていようかと思ったが身体が冷える事を懸念して、歩を進めた。

ここから、いよいよ更なる感動の「至れり尽くせりのフィニッシュゾーン」となるのだが、それは続編にて。

とにかく、この一大イベントを鶴の一声で断行されたワンマン宰相に感謝したい。
政治家としては、功罪とりどりに評価されている御仁ではあるとしても・・。

単なるマラソンレースという枠を超えて、東京が、日本が、成熟した文化国家である
事を世界に知らしめる大イベントとして昇華していくのではないかとさえ思う。
と、まあ大絶賛で締めた東京マラソン完走記。
ほんとに素晴らしい大会を堪能させていただいた。

来年は記録達成とダブルで喜び倍増計画をここに宣言する。

その為にも明日から練習&特訓の再開だ。
まずは、8個の白玉に2個の赤玉を混ぜた箱の中から、見事赤玉を引き当てる特訓から始めよう!




     磨けっ!くじ運!!

           (あの~ちょっと方向性が違うような・・・)