TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

Cow Dogs

2009-01-13 17:06:57 | インポート
風の冷たい一日。

久しぶりに夫が日曜休みなので、近くのレストランでブランチをとる。
この住宅街にぴったりの、お気取りな店で、わざわざシェフをニューヨーク
から引き抜いたという。ロブスターとアスパラガスのオムレツが美味しかった。

そのあと、カウガールの拵えを専門に売っている店で素敵な皮ベルトを見つけ、
「今日でセールは終わりよ」と言われて買う。私には長すぎるので、あとで
詰めてもらうことに。「まあ、あなた、細いのね?。これはいてみる?うちで
一番細いジーンズだけど」と、ラメと刺繍入りのドレスパンツを出してきた。
でもブカブカ!でも良かったよ、ジーンズに300ドルは出せないし。

店を出たところで、夫が「忘れ物したから、先に行ってて」と言う。
中で店員さんと何か話しているのが見えたが、なんだかわからない。
家に着いてから、赤いカウガールのバンダナに包まれたものをくれた。
中を見ると、牛を追うのを仕事とする犬たち、カウドッグの写真集。

私が店で試着している間に見つけて、これはいい!と思って店員さんにお願い
してレジに隠してもらったのだそうだ。

本物のカウボーイたちと一緒に働く、カウドッグたちの姿が、本人もこれまた
カウボーイな写真家のカメラにとらえられている。牧羊犬より彼らは大きく、
マクナブ、カタフーラなど古き良き西部に見られる典型的な雑種に近い犬たち
ばかりである。大きなピックアップトラックの後ろにひょいと飛び乗り、
「じゃ、仕事に行ってくるから」とすましている犬たち。これぞアメリカの
西部の犬!生き生きとした顔、鍛えられた体、なんとも美しい。

美味しいココアを入れて飲みながら、夫と私とTABIとで、ページをめくって
いく。幸せな時間。ありがとうね。


時の流れ

2009-01-10 15:55:06 | インポート
思いがけなく、カナダからのお祝い。

ひとつはTABIの母親の飼い主で、夫あてにメールでお返事が来たもの。
犬スポーツとは縁のない人々だが、TABIのチャンピオンタイトルのニュース
を聞いてとても喜んでくれた。TABIの同腹の兄、SHADOWは彼らの親戚の家で
飼われているのだが、すでに足腰が弱り老犬化しつつあり、周囲に当たる
ようになってきたという。「TABIはまだ現役で競技会にも出てるなんて、
元気で良かったね」と、驚きながらもとても嬉しそうだ。

同腹といえど、どう見ても父犬は違う二頭だが、9歳にしてそんなに体調に
違いが出るものなのか。母犬のおっぱいを飲んでいたころは、二頭とも
見分けがつかないよく似たちっちゃな子犬だったのに。犬の運命って、不思議。

さらに、夕方にはカナダから国際電話があり、こちらはカナダでお世話に
なったトレーナー。「NATCHとったんだってね、すごいよ、おめでとう!」
と、自分のことのように喜んでいる。彼は、TABIが初めてカナディアン・
チャンピオンシップに出場が決まった時も、本当に自分のことのように
おおはしゃぎして喜んでくれたものだ。

昔の仲間は元気なのかな、と思っていろいろ近況を聞く。
「PIPERが死んじゃったよ」と言うのでびっくり。おちゃめなボーダーコリー
だった。卒中発作を起こして、それきりだったらしい。まだ確か7歳くらい
なのに。カナダを発つ前の競技会で姿を見たのが、最後だったか。

時の流れが年々速くなっていく。
どんどん、遠くへ行ってしまう仲間達。
思い出だけが、甘くせつなく胸に残っている。


Super Q!!

2009-01-07 18:52:07 | インポート
競技会の最終日。

スタンダード、ペア、スヌーカーの三走。
ずっとアジ漬けの最終日だし、TABIの様子を見てやる気がなさそうなら
スクラッチしてもいいかな、と思ってたが、意外と元気。雪が降ると活気が
出る子なのだ。さすがカナダ生まれ。しかし私たちは、大雪のため道路が
すごいことになってて、いつもは高速に乗って30分の競技会場だが、
飛ばせないので時間がかかることを予想し、予定より早く起きるハメに。

スタンダードは、昨日はリフューザルで泣いたが、今日はクリーン。
タイトル獲得。もうこれで満足して、お昼食べて帰ってもいいかと思ったが、
ペアがすぐ後なので走ることに。しかし、ペアのお相手が来てない!大雪な
ので車を出せず、棄権した人が多いのだ。MAXXのお相手も棄権したので、じゃあ
一緒に組もうか、とも話したが、結局クラブの方で調整して、JOYとペアに。
彼女とはチャンピオンシップでも一緒だった。俊足シェルティだ。

俊足はいいが、彼女はバーを落とし、しかもアップ・コンタクトをとってしまった。
TABIはクリーンだったが、こりゃNQだな、と思いつつ結果を見たら、Q!
しかも二位!ペアの判定は、フォルトとタイムなのだそうだ。10点もの
フォルトをとったが、コースタイムを16秒も下回ったので、結局Qした。
やっぱり、あきらめずに結果は見てみるものである。

スヌーカーは、私たちはもうSQを狙うしかない。Lindseyが「7X3をやらなきゃ
SQはとれないよ」と言うので、挑戦する。オープニングはうまくいったが、
途中で戦略を変えたのでもたついて、クロージングは最後の7点を逃して、
結局総合44点しかとれなかった。QはQだが、またSQはダメか、と思いつつ
結果を見に行ったら、なんとSQ!最高点51点をとったものはいなく、44点
が最高だった。SQは全体の15%。やった!すごい嬉しい。

今回は、世界大会常連の大御所が来てなかったのも私たちにとってラッキー
だった。彼女がいたら、誰もSQなんてとれない。Tiger Woodsが町内ゴルフ
コンペに出るようなものだ。

思いがけない三回連続ホームラン。たくさんリボンをいただき、カフェテリア
の夫婦にTABIは「うちにいる雑種犬にそっくりだわ」とかわいがってもらって
ハンバーガーとソーセージをタダで食べさせてもらい、なんともラッキーな
一日であった。


ALLEY

2009-01-06 18:04:13 | インポート
今日から三日間、また競技会である。

大晦日と元日は私たちのクラブが主催したやつだったが、今度のは別のクラブ
のだ。五日間、アジリティ漬け!全く、犬キチならではの正月だ。

そんでもって今朝行ってみれば、昨日「またね?」と手を振ってわかれた
連中が来てる!彼らも五日間のアジ漬けなのだ。よくもまあ、体力と経済力
が続くものである。

私たちは今日は、一走しか申し込まなかった。ギャンブラーだけだ。
あとQ一つでタイトルだ。USDAAのギャンブラーのディスタンスは、NADACの
Chancesに比べたらどうってことないので、オープニングからいかにスムーズ
にクロージングへつなげるかがポイントだ。しかし今日は、運悪くトンネルの
中でブザーが鳴ってしまった。そこから大回りして12本ウィーブとジャンプ
三つ。最後のジャンプの手前でブザー。嗚呼!一秒の半分くらいの差でNQ。

さて、前回夫がJanのラップトップを修理してあげると約束したので、彼女は
早速持ってきた。一旦見てみると時間がかかりそうなので、夫はうちに持って
帰って修理することになった。私たちはギャンブラーが終わってすぐに家に
帰り、Janはまだチームが残っているので終わってから我が家に寄ることに。

三時くらいには来る予定だったが、彼女の携帯から電話が入り、「まだかかり
そうなのよ」と言う。おそらく夕方遅くなると予想し、彼女にうちで夕食を
食べていってもらうことにした。といってもここのところ競技会で忙しく
たいしたものは用意できないので、コーンチップとワカモレ、グリルした野菜
を載せた手作りピザ、クラブの会長からチャンプ祝いにもらったビール。

はたして彼女は7時過ぎに到着。夕食を食べながら、定年後はデイトレード
を趣味にしている彼女からいろんな説明を聞く。私は今夜はTABIの夕食に
七面鳥の内臓肉を料理したのだが、Janの愛犬ALLEYはその匂いに目をキラキラ
させ、キッチンから外へ出ない。「この子の夕食はホテルに置いてあるから」
とJanは言ったが、かわいそうなのでちょこっとレバーと心臓をカットして
小皿に乗せてあげた。すると、すごい勢いで食べ、もっとくれ!と言わんばかり。

もうこれで、彼女は私に首っ丈になってしまった。かわいい。


初日の出

2009-01-06 17:29:05 | インポート
今朝は超早起きして、初日の出を拝んでくる。

昔、実家で父に無理やり起こされて初日の出を見に行った時は、寒いし眠いし
ちっとも有り難くなかった。しかし、今回は山に登って初日の出を見たいと
夫と意見が一致し、寝ぼけたTABIを車に乗せて出かけた。

夫がネットで日の出の時間をちゃんと調べてから出たのに、高速に乗った
時点でもう空が明るい。間に合わないじゃん!そこで当初の予定を変え、
山の途中で観測することにした。

車から出ると、空気は切るように冷たい。
夫は、地平線から太陽が昇ってくるところをビデオで撮りたかったらしいが、
ちょっと明るすぎた。標高が高いせいか、ものすごいまぶしい。
TABIが大はしゃぎでそのへんを走り回っている間、私は何枚かデジカメで
日の出を撮った。

それから競技会場へと向かったときには、太陽はすでにすっかり昇ったあと
であった。でもま、一応初日の出を拝んだことになると思う。
今年は何か良いことがあるだろうか。