TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

お金持ちの論理

2009-01-20 18:39:26 | インポート
昨年ピークだった原油高騰は、投機資金が原因だったというのはもう有名。

欧米の機関投資家が原油市場に資金を投入し、値をつり上げ続け、取引市場を
完全にコントロールした。Morgan Stanleyなんかコネチカットに自社の原油
貯蔵庫があるのだ。Goldman Sachsに至っては、自分で値上がりのもとを
作っておきながら、度々にわたり「今後も価格の上昇は続くだろう」なんて
見通しを発表している。それを本気にして市場にさらに資金が集中し、どんどん
値上がり…という悪循環。

こんなヤバイことしていいのか?!政府はこれに対しなんらの対処もする
つもりはないらしい。

昨年暮れ、GMを始め米自動車大手三社のCEOがワシントンDCへ押しかけ、
自動車産業への支援拡大を政府に要求した。500億ドルといえば、日本円
にしてざっと5兆円ちかい。それよりなにより、このCEOはDCへ向かう
にあたり、それぞれ自社の専用機でかけつけたのだが、その費用各々2万ドル
は政府のお金、ひいては我々の税金から出たのだ。借金のお願いにリムジン
で駆けつける乞食のようなものである。これって一体…

昨年もまた企業買収が盛んだった。大手銀行Wachoviaは経営不振に陥り、Citi
グループに身売りすると発表。が急に気が変わって今度はWells Fargoに
丸ごと買収されることに。Wellsは「この買収にあたり政府からの援助金は
一切なしですよ」なんて言ってるが、実は裏にカラクリがある。そう、買収の
直前にBush政権が国税法をWellsの都合の良いようにいじったため、Wachoviaの
負債はチャラとなり、Wellsはタダ同然でWachoviaを手に入れたことになる。

もともと業界大手のWellsはさらに巨大化したが、すごい額の税金逃れも実現。
その分、誰かが埋め合わせで払わなければいけない。それはもちろん、私たち
一般庶民である。しかもだ。Wellsは何気に手数料を上げた!「いやあ、買収
にお金かかっちゃってさ。助けてよ」ってところか。外貨変換の手数料など
以前と比べたら「えっ」というくらい不仕付けに課金してくる。

まるでWhole Foodsが Wild Oatsを買収したときのようだ。
商品の価格ががばっと上がったので驚いた。自分たちのマネーゲームのシワ寄せ
を、消費者に持ってくるなよ、と言いたい。

全く、企業トップの精神構造はわからない。


あの日に帰りたい…かな?

2009-01-20 16:00:44 | インポート
おとといは、TABIがうちに初めて来た日から9年目。

もうそんなにたったか、と愕然とする。
初期のころの日記を読み返してみると、子犬育てに孤軍奮闘していた様子が
ありありで、おかしくもあり。嗚呼、あの頃は若かった!小じわ一つ、
白髪一本なかったし!夫だって、もっと髪がふさふさ!TABIはひょいと
抱きかかえられるくらい小さな子犬だった。かわいかった?。

あの頃に帰ってみたいな…と一瞬思ったが、思い起こせば三時間おきに起こされ
睡眠不足でへろへろだった。やっぱ、今のほうがいいや。

さて、毎年恒例のリンク切れチェック。
ここ数年はサイトを閉鎖してブログへ移行する方々が多く、リンクがどんどん
少なくなり、だいぶ寂しくなってきた。みなさん、お互いの愛犬がまだ子犬
だったり若かったころからのおつきあいである。人間も年をとるが、犬は
さらに速いスピードでどんどん老いていく。毎朝飼い主を起こしに来て顔を
ぺろぺろする愛犬に、ああ今日も元気だな、と安堵したり、あとどれくらい
こんな朝を迎えられるだろうか、とふと寂しくなったり。そんな経験は、
愛犬家なら誰でも覚えがあるだろう。

今朝も雪の草原を全力疾走するTABI。
9歳の今でもアジリティのジャンパースでは、秒速5ヤードは出るし、NATCH
をとったからといって引退する気はない。むしろ競技生活をしていることで
一般のペット犬より食事に留意し、充分な運動をさせ、ストレッチやマッサージ
で常に体の状態を把握していることが、健康と活発さにつながっていると思う。

競技をしていることの利点のもう一つは、競技友達がこれまた非常に情報が
豊富で知識が深い人が多く、勉強になることだ。競技者に獣医がたくさんいるが、
さらにこの地域は幸運にも北米トップクラスの競技者がずらり。彼らは趣味で
アジをやってるのでなくビジネスなので、当然犬の管理はプロである。
どのサプリがいいとかどこの専門医がベストとか、すぐにわかる。

転勤でたまたまここへ移ったわけだが、結果的にはTABIにも私たちにも
願ったりかなったりの犬スポーツ生活となった。こんな幸運に恵まれたことに、
感謝しなければ。


今月の座布団十枚

2009-01-17 06:49:05 | インポート
Wow! Talk about inpulse control!
http://www.youtube.com/watch?v=ysIlOyd7DbY

この子は有名なSkidbootの二代目らしいが、ケルピーというのは全く頭が鋭い。

私は、誰かさんのコメントが気に入った。
If your animal needs to be on a leash in public it isn't really well trained enough to be in public.
(Animals in the process of receiving further training excepted)

全くもってそのとおりだと思う。
こういうことを公に言うとすごいバッシングだけどね。
だから私は、leash lawsのないワイオミングに行くとくつろぐのだ。
賢い犬と、常識のある人々の住むところ。


だから美人コンテストは

2009-01-16 15:45:55 | インポート
体に良くないのよ。
http://www.dailymail.co.uk/news/article-1114766/Iconic-British-Bulldog-scrapped-Kennel-Club-overhauls-breeding-rules.html

英国のケネルクラブが、ショーの審査基準を大幅に変えると発表したらしい。
とくに英国を代表する犬、ブルドッグの基準がかなり違う。それで、ブリーダー
たちから大変なブーイングだ。KCは「ルックス重視で繁殖し続けたため
遺伝的疾患の多い犬が増えたので、これからは健康重視でいく」って言って
いるが、BBCがスポンサーを降りたのが痛かった、というのがホンネ。

アジリティ仲間で獣医のLizが言ってたけど、ブルの子犬は高く売れるので
繁殖したい、という人がたくさんいるんだそうだ。そういう人には、「あら
そう、がんばってね。ブルの飼育にはお金がかかるから」と説明してやると
みんな肩を落として帰っていくそうな(笑)

もともとは闘牛用に繁殖された犬であったが、ルックス重視でどんどん奇形化
したため、今ではとてもじゃないが闘牛どころか日中の散歩でさえ注意しないと
熱射病であぶない犬になってしまった。カナダのドッグショーでも、ショー
会場で暑さで死んでしまったブルがいた。シワの多いのが好まれるが、
そのために呼吸障害が起こりやすく、寿命も十年に満たない。

ブルの胎児は母の胎内ですでにあの頭ができるそうで、当然、頭が大きすぎて
ひっかかって出てこないので帝王切開になる。しかし短頭の犬は麻酔に弱く、
手術中に死亡することが少なくない。うまくいったとしても、術後に肺炎で
死ぬ母犬が多いという。Lizは言った。「すごい苦労してお金かけても
母子ともにうまくいくケースは少ないのよ。だからブルの子犬は高いの。
お小遣い稼ぎに繁殖するつもりなら、割に合わない」

それでもブリーダーたちはやり方を変えないだろうな。
記事中にもあるが、大体KCのジャッジ自身がブリーダーなんだから、基準
を改めたところで盗人に取り締まりをさせるようなものだ。

笑ったのが、「肥満のラブラドールもダメ」という一文(爆)
それを言ったら、みんな…


Gravity Is My Enemy

2009-01-14 14:20:13 | インポート
運命とは。

とくに見たいものもないのでブラウズしてて偶然見つけ、そのまま30分。
三十年以上前のドキュメンタリー。子供のときに木から落ち、それがもとで
首から下が麻痺してしまった青年が、口に筆をくわえて描くことを学び、
ものにした作品の数々。

車椅子ごと乗れる特殊なバンに乗って、両親や妹と自分の個展に出かける彼。
車に残る彼を見た人が、問いかける。「どうしてマネキンを乗せてるの?」
「あれはマネキンじゃなくて、私の兄よ」と答える妹。

この人とその家族は今、どうしているのだろう?