TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

いまどきの親

2016-07-13 17:37:02 | カナダ話題
TABIを連れてお散歩の途中、ご近所さんとこで立ち話。

六十代後半のEmilyは、「退院したばかりで、まだ歩くとふらふらするの」と、痛々しい腕の点滴の青あざを見せてくれた。先週、夜中に心臓発作を起こして救急車で地元の総合病院へ。緊急手術が必要となり、専門医のいる大きな都市の大病院へヘリコプターで搬送。幸いにも手術は成功し、つい昨日無事に退院したのだそうだ。

「そんなこんなで先週末は私が入院してたから、Rob(彼女の夫)はうちで一人で孫たちの子守して大変だったのよ」

なんと先週末、息子夫婦が「夫婦で旅行に行くから」と子供三人と飼い犬(大型犬二頭)を置いていったのだそう。そういえば、土曜の朝に犬がワンワン吠えてたのを覚えてる。私は口には出さなかったが、「ええ~~~!!親が倒れてステントを四つも入れる手術して生死の境をさまよった翌日に、息子夫婦はしらっとして旅行に出たわけ?!」と、びっくり。

その息子夫婦は見たことあるが、二人とも三十代後半から四十代の、年齢的には分別あるオトナ。Emilyはいつも「二人とも優秀な成績で大学を出てビジネスで成功してるから、孫たちもみんな頭がいいのよ」と自慢している。頭はいいのかもしれないけど、常識のほうがちょっと。。。

しかも、だ。
彼らは今週末もまた「ボートを買ったから、夫婦でクルージングに出るから」と言って子守と犬の世話を頼んできたという。Emilyは、「私まだ腕がよく動かないから、犬の散歩や一番下の孫のおむつの世話ができないかも」と心配している。さすがに私も、「まだ無理よ~。今回は断って、ゆっくり養生したほうがいいんじゃない?」と言った。

私のような古い人間にとってはあきれる話だが、しかしこの類の話は最近よく聞く。このごろのお年寄りは若く見えるし元気なので、息子夫婦や娘夫婦はいい歳をして親におんぶに抱っこして全く平気なのだ。自分たちの家のローンを親に払ってもらってたり、子供たちの大学の学費まですっかり世話になってる人がいる。いつになったら親離れするのか、皆目見当がつかない。

まあね、中年となった子供たちにやりたい放題させているおじいちゃん、おばあちゃんのほうもどうかと思うが。


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