TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

Just Eat It

2015-05-27 15:15:36 | カナダ話題
カナダの廃棄食品ドキュメンタリー。

バンクーバーに住む一組のカップルが、廃棄食品だけを食べて半年間暮らしてゆくという実験を試みる。地元スーパーのゴミ集積に捨てられた食品(まだ賞味期限は切れてないし、十分食べられるもの)をひろったり、形が悪くて売れない野菜を農家からもらったりと、あらゆる努力をして食品を調達。

そしてわかったことは、ものすごい量の食品が毎日ゴミとして廃棄されているという事実だ。この地球上で生産される食べ物の半分までもが、人々の口に入ることなくゴミになる。大きさや形が完璧でないという理由だけで廃棄された果物が、山のように積まれるるシーンは圧巻。私なら、これをもらってきてジャムを作るだろう。

ゴミを食べる、というとまるでホームレスかなにかのような切羽詰った状況を想像するが、実際に彼らがひろい集めた食品の全てがなんの問題もなく食べられるものばかり。中には普段なら手が出ないようなゼイタクな食材もあり、彼らの冷蔵庫や食料棚は様々な食品でいっぱい。友達を招いてパーティーをひらくほど。彼らの食事を見る限り、とてもひろった食材から作ったとは思えない。

もちろんひろったものだけではどうしても足りない分は買い足したらしいが、その分はなんと半年間でたったの200ドル。ひろった食材の総額は、その百倍をはるかに越える。

ドキュメンタリーは、ビュッフェなどで食べ散らすことが当たり前になっている現代人の習慣も紹介する。私もパーティーでいつも思うが、自分が食べきれるだけとればいいのに、みんな余計に皿に盛ってはそっくり残すのだ。お酒類もタダだと思ってるからか、シャンパンなんかも一口飲んでテーブルに置いてそのまま。こういう人たちの親は、どういう躾をしたのだろう?「お米の一粒一粒に、お米の神様がいるんだよ。ご飯は残さず食べなさい」と祖母から教えられた私には、とても真似のできないもったいない行為である。

こんなムダをする一方で、満足な食事もできない貧困層が存在する。世の中、まことに不均衡はなはだしい。


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