TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

Nova Scotia Womenってやつは

2007-03-08 16:45:42 | インポート
夫が帰宅するなり「まさかと思ったけど、まただよ」と言う。

同僚のカナダ人が、辞職してカナダへ帰国するという。
私たちと同時期にアメリカに転勤してきた男で、わりと近所に住んでてよく
パーティーに呼んでくれた。いきなりどうして、と聞くと、「いろいろ」
としか答えなかったという。

私にはピンときた。
彼の妻は、生まれも育ちもノヴァスコシア州なのだ。
NS出身の女性は、どういうわけか非常に重いホームシックにかかりやすい。
カナダ国内でさえ、別の州に転勤になって一年もしないうちに重症のホーム
シックにかかり、妻だけNS州に帰ってしまった例がたくさんある。夫の職場
でもいままでそういうケースがいっぱいあった。夫たちはみな、離婚か辞職
かの選択を迫られ、結局は殊勝にも辞職の道をとった。失業率が高く景気が
相変わらず悪いカナダで、中年男が仕事を辞めるのは自殺行為ともいえる。
それだけ女房を愛しているということか。

今回の夫の同僚にしても、せっかく出世街道にのっているというのに(アメリカ
転勤そのものがエリートのリストに入った証拠である)全くもったいない。
あと二年我慢すれば本国へ帰る許可が出る。だが、妻はその我慢ができないのだ。
任期を満了せず帰国することはすなわち辞職だ。どうするんだろう?次の職の
めどはついているのか?

妻の方がそんなに悩んでるなんて、私も気がつかなかった。
彼ら夫婦は私たちと同年齢くらいで、しかも子供がいないので話が合った。
彼女は毎日のように買い物に出かけ、家の中は品物であふれ、充分こちらの
生活を楽しんでいるように見えたが。夫婦の間というものは、他人にははかり
知れないものだ。

ノヴァスコシアの女たちって…
あのちっぽけな州のどこにそんな引力があるのか。ま、日本の女たちが赤毛
のアンの島、プリンスエドワード島に血道をあげるのと似たようなものか。

彼女たちの夫どももたいしたもんだ。出世を棒にふるだけでなく、失業して
物乞いに落ちぶれるかもしれないのに、古女房を選ぶのだ。日本の企業戦士
(死語?)には想像もできまい。ま、どっちがいいとは言えないけどね。


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おみやげ

2007-03-08 16:09:20 | インポート
せっかくうまくいったと思ったら。

今月は夫の誕生日があるので、こっそりDVDを注文した。
うまく彼のいないときに届いたので、とりあえず見つからないように隠した。
まずあいつが見ないようなところ、ということで、マスターバスルームの
クローゼットの、生理用ナプキンとかを入れておくバスケットの下に入れて
おいた。そのうちラッピングしようと思って、である。

ところが。
今朝方、「こんなところに新しいDVDがあるぞ」と夫。
シャワーの塩素除去フィルターを交換しようとしたが、買い置きしてあるはず
のフィルターが見つからず、あちこち探していてクローゼットも調べたらしい。

ちぇ、バレちゃしゃあねえや。
それが来週の誕生日用だと白状し、早めの「お誕生日おめでとう」になった。
あ?あ。ま、いっか。

ところで、今日は初めてのマンモグラム検診。
みんな「胸をぎゅ?っと押しつぶされて痛い」とかいろいろ事前に怖がらせて
くれたが、実際にはたいしたことなかった。超音波診断の、水を1リットル
飲んでオシッコがまんするのに比べれば、どうってことない。

検査室は女性ばっかで(当たり前か…でも少数だけど男も乳癌になるんだよね)
ピンクやラベンダーを基調としたインテリアはまるでエステサロンだ。
検査を担当するのも年配の女性たちのみで、応対がとてもやさしい。こういう、
患者に対する対応の仕方、ベッドサイドマナーが医師から看護師、検査技師
に至るまで徹底して行き届いているのも、こちらの病院の特徴だ。
本当にいつも感心する。患者はすでに病気というだけで心が弱くなっている
のだから、医療従事者のちょっとした心ない応対でひどく傷つくことがある。
患者に余計な不安を与えないよう、かといって赤ん坊をあやすようなバカにした
態度はとらないよう、充分な注意を払って対応している。ここまで教育が
徹底しているのだから、目の玉が飛び出るような高額な医療費も、まあ仕方が
ないかもしれない。

検査の前、乳首の位置にシールを貼るのだが、「初めての検査の記念に、持って
帰る?おみやげよ」と言ってくれたので、お言葉に甘えてもらってきた。
もらってきたところで、果たしてどうしたものか。


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