TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

毒を食らわば

2006-11-26 06:57:22 | インポート
毎年長くなりつつある毒物リスト。

「犬にこれを食べさせてはダメ」リストのこと。
今、犬リストで話題になっているのはアボカド。
人間ではアボカドにアレルギー反応を起こす人がいるが、犬にも悪いなんて
今まで誰も知らなかった。だって、皮膚の弱い犬のためにアボカドを原料に
入れたドッグフードだってある。うちのTABIは食べないが、アボカドを好んで
食べる犬もいる。

いつも思うんだけど、本当に毒なの?
ここ数年ではないか、レーズン、チョコレート、キシリトールなどが毒性あり
と騒がれるようになったのは。大昔のトレーニング教本など読むと、訓練用の
オヤツにレーズンを使ってたりする。数年前に二頭のジャックラッセルが
レーズンの食べすぎで死ぬまで、ドッグショー歴何十年のベテランだって
毒だなんて知らなかった。大体、なんだって量を過ごせば体に悪いに決まってる。
酒だって適量なら百薬の長だが、飲みすぎれば急性アルコール中毒で死に至る。

それに、メキシコの貧民街でゴミをあさっている野良犬たち、彼らに選択の
余地はない。食えるものはなんだって食っているはず。ま、食あたりで命を
落とす犬もいるだろうが、そういうことで人口調整してるわけだ。結局、
なにを食っても平気な遺伝子を持つゴキブリみたいな犬が、生き残る世界。
そーゆー犬に「こらこら、アボカドは毒なのよ」と言ってみたところで、
それしか食うものが残ってないとしたら、感謝されるかどうか。

子供のころに従姉からもらって読んだ、尾崎一雄の「虫のいろいろ」を思い出す。
ナントカいう蜂は、理論的に絶対飛べない構造になっているという。しかし、
他の蜂と同じように自由に飛び回っている。自分が飛べないなんて、気づかずに
一生を終えてしまうのだ。

毒だと思ってたくさん食べれば中毒になるかもしれないが、それと知らずに
ちょこっと口にしただけならば、たいていの丈夫な犬は何事もなく過ごすのでは
ないか。なにごとも、moderationが大切だと思う。


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