TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

サボテンとの戦い

2005-09-26 11:41:19 | インポート
今日は一日、ATTSテストのボランティア。

ATTSはアメリカで唯一の、犬の気性をテストし証明書を発行する団体だ。
CGCやパピーテストみたいなものかと思ったらそうじゃなく、犬種により全く
評価の仕方や点数が異なる。3人のテスターにジャッジを加えた専門家による
総合評価で、合格・不合格が決まる。ブリーダーたちはこのテストの結果を
参考に、どの犬をブリードするか決めるのだそうだ。

例えば、GSDやロッティ、ドーベルマンなど番犬気質の犬は、怪しい男が近づいて
きたら吠えたり威嚇して飼い主を守る行動をとることが期待される。おじけて
飼い主の影にかくれたり、何の反応も示さないのは失格となる。反対に、
ゴールデンなら威嚇行動をおこすような犬はブリードラインからはずさなければ
ならない。

私は、石ころを入れた金属製のバケツを振ってガラガラ大きな音をたてる役
を担当。夫は、短銃を発砲(もちろん空砲)して犬を驚かす役。他にも、
酔っ払い男の役とかいろいろみんな芸達者で、見てるだけでもおもしろい。

基本的に、犬を脅かしたりいやな気分にさせることが目的なのではなく、
ショックを受けたあとに犬が回復するかどうか、自信をとりもどせるかどうか
を見るテストなのだ。

場所は、クラブメンバーの自宅の庭。郊外で馬を飼っているような場所なので
とてつもなく広く、ここならアジリティのファンマッチができるじゃん、と
思ったが、実はこういう田舎の庭というのはサボテンの繁殖地でもある。
サボテンのトゲを足にさしちゃってびっこをひく犬が続出したため、中断して
みんなでサボテン掘り。またこのサボテンが、梅干大で小さくて見にくく、
草の中にかくれている。小さいくせにトゲが滅法するどく、私も掘りながら
指や足にさしちゃって痛いのなんの。

そんなハプニングもあったが、テストを間近に見ることができて貴重な体験
だった。繁殖用の犬がほとんどのため、タマ抜きしてないオスが多い。こんなに
犬の睾丸を見るのは、ドッグショーかATTSくらいだ(笑)