TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

老人と犬

2004-03-17 23:08:32 | インポート
今朝起きたら、玄関先に1メートル近い雪が積もっていた。

昨夜は吹雪になる、という予報だったが、ここまで降るとはね。
早朝、まだ視界がいいうちに犬の散歩に出る。

途中、家の前でゴミを出しているお爺さん、Jimに会う。
この界隈にはTABIのファンが多いのだが、この人も子犬のころからTABIを
かわいがってくれて、私たちが通ると庭の手入れの手を休めて飛んできてくれる。

「犬はいいね、犬はかわいいよ。この子は本当にいい子だね」と、TABIの頭を
くちゃくちゃに撫でる。「また犬を飼いたいと思うんだがね。この年では
なかなか難しくてね」と、TABIの目をのぞきこみながら寂しそう。

ニューイングランド風の大きな家に、おそらく二世帯で住んでるっぽい裕福な
お爺さんだが、飼いたくても犬を飼えないのだな。今70代半ばとして、犬が
天寿を全うするまで生きるとしたら、90歳まで元気でいないとダメだ。
それに、エサやり・散歩・犬遊び。体力がないとできない。子供夫婦が自分の
かわりにやってくれるとは限らない。老人は、今日元気でも明日なにが起きるか
わからない。

「犬が欲しい!」というワガママを貫いて、結果的に犬を不幸にしてしまうのは
犬好きには耐えられない。真の犬好きは、むしろ、いま犬を飼っていない人々の
中に多いのではないか。

私たち夫婦は、幸いにも若く健康で経済力もある。犬との暮らしを楽しむことが
できるというのは、僥倖だ。老齢を迎えるというのは、いろいろな意味で
淋しいことなのだな。


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