TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

SARS Hype

2003-04-21 19:06:07 | インポート
散歩道で久しぶりに会った犬友達に、「SARSはどうだった?」と聞かれた。

日本ではニュースといえば戦争とSARSで、テレビには大きなマスクをつけて
スーツケースをガラガラひく成田の旅行者の姿が映された。このマスクが飛ぶ
ように売れている、と記者は言っていた。

カナダへ帰る前、親はマスクをしていけと言ったが、私はしなかった。
実際に成田に着くと、誰もマスクなんてしてない。2時間ほど空港にいた間、
1人か2人見かけただけ。テレビでは、皆マスクがけでおののいているように
報道してたのに。周囲を見ると、報道関係者があちこちで取材していた。
手持ち無沙汰にしていて、マスクがけの旅行者が来るとカメラを向けていた。
このようにして「情報」がつくられるのだな、と実感。

日本の友人でSARSを非常に怖がっているのがいる。もともとバイキンに対して
大変な嫌悪感を持っている彼女は、「死亡率が4%もあるのよ!怖いわね?!」
と心配し、対応の遅れた中国に対し怒っている。
だが実際には、SARSの死者はカナダ、それもオンタリオ州に多く、その死亡率は
9.9%であり、発症源とされる中国や香港の倍以上だ。医療設備が整い保険制度が
充実した先進国での数字である。

だいたいこの病気はそんなに恐れるべきものなのか?
12日の時点でWHOは、SARS感染者は世界中でのべ2960名、うち死者は119名と
発表している。(ま、WHOの言うことなんて眉唾だが)
それに対し、CDCによれば先週一週間だけでアメリカでは890名が肺炎とインフル
エンザで死亡している。死者の数ではSARSなんてたいしたことないじゃん。
結局タダのカゼなんじゃない?カゼだってこじれたら死ぬ。とくに年寄りとか
免疫力の弱い人は。

これはいわゆるpsycho-social controlってやつだ。
ニュースの視聴率を上げ新聞の売り上げを伸ばすには、何が一番か?
マスク・消毒薬・ワクチンなど医療関係品を売りさばくには?
誰が儲け誰が金を出すのか?
そのあたりを考えると、シナリオが見えてくる。


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