港のボードウォークを散歩していて、向こうから来る犬連れを見て「あっ」と思った。
中年の男性が、フォックス・ハウンドと、ボーダーコリーとジャックラッセル
のミックスを連れている。
フォックスは高齢だしおとなしいが、ボーダー・ジャックが一癖ある。
彼女はまさにちょうど2年前に、このボードウォークでTABIを噛んで怪我させた。
子犬だったTABIは、興味深々でボーダーに近づいた。彼女は、大きさがジャックラッセルで
コートがレッドのボーダーコリー。TABIが遊んでもらいたくて、彼女の口のまわり
をペロペロとなめた時、彼女は電光石火襲いかかり、TABIの舌を噛んだ。
Fear aggression だ。彼女は他の犬が恐いのだ。近寄られるのが嫌なのだ。
普通の犬のように、唇をめくったり唸り声を出したりして威嚇することもできないくらい
臆病。でも恐怖感が限界に達した時、反撃に転じる。それも、予告なしの攻撃。
ボードウォークにボタボタボタ!とたれた血を見て、周りの観光客が Oh my! と
声を上げた。舌は、菜ばしを突き通したようにブスブス!と穴が開いていた。
私はティッシュでTABIの切れた唇の血をぬぐった。2頭と飼い主の姿は消えていた。
私もTABIも、これを忘れていない。今日また会うなんて!
夫はケロリと忘れ、のん気に飼い主と話している。(やっぱこいつアホ…)
TABIは、フォックスとは普通にニオイをかぎあって挨拶したが、ボーダー・ジャック
が近づくと体を緊張し微動だにしない。白目を出して相手の動きを追う。
リードを持っているのは夫だ。(行こうよ!)と合図しても気付かない。
私は静止し、イザという時は夫を突き飛ばしてTABIの尻尾の付け根をつかみ、手元に
引きずれるようスタンスをとった。
恐れていたのは、TABIが噛まれることではない。今度は、TABIの方が自己防衛の
ために相手を攻撃する可能性がある。そしてそれが激しい喧嘩に発展する。
ボーダーはまた予告なく、突然歯をむいて飛びつこうとした。が、TABIは素早く
かわして飛びのいた。「行こうTABI!」と私はTABIを連れて歩き出した。
良かった、何事もなくて…
可哀相なボーダー。
飼い主はこの2年間、彼女の行動を矯正する努力を何もしなかったのか。
中年の男性が、フォックス・ハウンドと、ボーダーコリーとジャックラッセル
のミックスを連れている。
フォックスは高齢だしおとなしいが、ボーダー・ジャックが一癖ある。
彼女はまさにちょうど2年前に、このボードウォークでTABIを噛んで怪我させた。
子犬だったTABIは、興味深々でボーダーに近づいた。彼女は、大きさがジャックラッセルで
コートがレッドのボーダーコリー。TABIが遊んでもらいたくて、彼女の口のまわり
をペロペロとなめた時、彼女は電光石火襲いかかり、TABIの舌を噛んだ。
Fear aggression だ。彼女は他の犬が恐いのだ。近寄られるのが嫌なのだ。
普通の犬のように、唇をめくったり唸り声を出したりして威嚇することもできないくらい
臆病。でも恐怖感が限界に達した時、反撃に転じる。それも、予告なしの攻撃。
ボードウォークにボタボタボタ!とたれた血を見て、周りの観光客が Oh my! と
声を上げた。舌は、菜ばしを突き通したようにブスブス!と穴が開いていた。
私はティッシュでTABIの切れた唇の血をぬぐった。2頭と飼い主の姿は消えていた。
私もTABIも、これを忘れていない。今日また会うなんて!
夫はケロリと忘れ、のん気に飼い主と話している。(やっぱこいつアホ…)
TABIは、フォックスとは普通にニオイをかぎあって挨拶したが、ボーダー・ジャック
が近づくと体を緊張し微動だにしない。白目を出して相手の動きを追う。
リードを持っているのは夫だ。(行こうよ!)と合図しても気付かない。
私は静止し、イザという時は夫を突き飛ばしてTABIの尻尾の付け根をつかみ、手元に
引きずれるようスタンスをとった。
恐れていたのは、TABIが噛まれることではない。今度は、TABIの方が自己防衛の
ために相手を攻撃する可能性がある。そしてそれが激しい喧嘩に発展する。
ボーダーはまた予告なく、突然歯をむいて飛びつこうとした。が、TABIは素早く
かわして飛びのいた。「行こうTABI!」と私はTABIを連れて歩き出した。
良かった、何事もなくて…
可哀相なボーダー。
飼い主はこの2年間、彼女の行動を矯正する努力を何もしなかったのか。