<天川村 てんかわむら>
私たちが自然の中に身を投じた時点で、
命の舵を握るのは人間でなく自然のほうです。
「自然を克服しよう」などと思い上がると、
すぐにそのエゴは叩きつぶされ、
それ相応の罰を受けることになります。
山や海などの自然というのは、
他ならぬ「神様の領域」です。
ここ数年、自然に関わる人災が目につくのは、
「自分のために」自然を利用しようとする人間が、
増えているのが最大の要因でしょう。
登山やキャンプなどの機会が増えるこの時期、
「アウトドア」という言葉の響きに惑われ、
安易に神様の領域に踏み込む人は後を絶ちません。
神様の畏れを持ちながら自然と向き合うことが、
私たちには求められているのだと思います。