<風宮 かぜのみや>
「生きた神様が住まう国」で暮らす日本人は、
大地震や火山噴火や台風等の災害と、
共に生きる宿命を背負っています。
それゆえ古来より私たちの先祖は、
「何も事が起こらない平時から」自然への感謝を欠かさず、
人と人との争いや人災によるトラブルを
極力減らすよう努力してまいりました。
「自然」や「神様」の存在が希薄になった現代では、
いつの間にか人間同士の争いばかりが積み重なり、
自然の怒りを買っているのは周知の通りです。
人間の力ではどうにもならないと神様が判断すれば、
「日本の国を守るために」
そして「日本人の精神を鍛え直すために」
甚大な自然災害を発生させる可能性も十分にあるのですね。
日本の歴史書の中には、
「神風が吹いた」という既述が頻繁に出てまいりますが、
これは決して「何の犠牲もなく」「ひとりの死者も出さず」
勝手に奇跡が起きて日本が救われたという意味ではありません。
手荒い自然災害が起こる前に、
他力ではなく自力で災害を抑える努力をすべきなのでしょう。