たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

神風が吹く前に

2015-08-28 11:58:58 | 自然災害・参拝マナー

<風宮 かぜのみや>

 

「生きた神様が住まう国」で暮らす日本人は、

大地震や火山噴火や台風等の災害と、

共に生きる宿命を背負っています。

それゆえ古来より私たちの先祖は、

「何も事が起こらない平時から」自然への感謝を欠かさず、

人と人との争いや人災によるトラブルを

極力減らすよう努力してまいりました。

 

「自然」や「神様」の存在が希薄になった現代では、

いつの間にか人間同士の争いばかりが積み重なり、

自然の怒りを買っているのは周知の通りです。

人間の力ではどうにもならないと神様が判断すれば、

「日本の国を守るために」

そして「日本人の精神を鍛え直すために」

甚大な自然災害を発生させる可能性も十分にあるのですね。

 

日本の歴史書の中には、

「神風が吹いた」という既述が頻繁に出てまいりますが、

これは決して「何の犠牲もなく」「ひとりの死者も出さず」

勝手に奇跡が起きて日本が救われたという意味ではありません。

手荒い自然災害が起こる前に、

他力ではなく自力で災害を抑える努力をすべきなのでしょう。