<氏神 うじがみ>
日本の自然の中には「神様」が宿っており、
木々の一本一本、花の一輪一輪、
そして水の粒子一粒に至るまで、
人を育み成長させてくれる因子を保有しています。
ゆえに、素直な気持ちで自然と向き合えば、
健やかな心身を維持できますし、
逆に邪な気持ちで自然を痛めつければ、
心身につらい反射が訪れるのは必然でしょう。
日本を訪れた海外の芸術家や文学人や研究者の多くが、
「日本人の自然観は特殊である」 という感想を抱くそうです。
日本人の遺伝子の中に組み込まれている自然を敬う気持ちには、
森や山や川や海を「生命が宿るモノ」に変える力があります。
自然という対象は単に、「無料で食べ物を生産する工場」ではなく、
「人間を守り生かそう」とする強い意志を持った生き物なのですね。
「自然=命が宿る生物」という認識が薄れれば、
必ず大きな災害が起こり食料は枯渇します。
未来ある子どもの命を守るためにも、
まずは私たちひとりひとりが、
自然への敬意を取り戻さなければいけません。