たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

太陽拝

2015-08-06 11:21:45 | 神道・祖霊崇拝・祭り

<那智勝浦市 なちかつうらし>

 

神道では太陽に向かって礼拝することを、

「太陽拝」と申します。

太陽を拝むといいますと、

「太陽のパワーをいただく」とカン違いしがちですが、

本来は「太陽からいただいている恵みに感謝する」のが筋。

日本という国は、太陽神である天照太御神をお祀りし、

太陽信仰そのものを日常生活の一部としている民族です。

古来より日本人は太陽が「神そのもの」

であることに気づいていたのでしょう。

 

ちなみに「宴(うたげ)」という漢字には、

家の中に「日」の文字が入っていますが、

宴につきもののお酒も音楽も舞も、

元をたどればすべて神様に捧げるもの。

つまり日の神である天照太御神を家にお迎えし、

おもてなしすることが「宴」なのですね。

お盆を迎えるこの時期、家族と楽しく食事をしたり、

みんなと和気あいあいと過ごしたりすることは、

太陽信仰のひとつの形といえるのかもしれません。