<那智勝浦市 なちかつうらし>
神道では太陽に向かって礼拝することを、
「太陽拝」と申します。
太陽を拝むといいますと、
「太陽のパワーをいただく」とカン違いしがちですが、
本来は「太陽からいただいている恵みに感謝する」のが筋。
日本という国は、太陽神である天照太御神をお祀りし、
太陽信仰そのものを日常生活の一部としている民族です。
古来より日本人は太陽が「神そのもの」
であることに気づいていたのでしょう。
ちなみに「宴(うたげ)」という漢字には、
家の中に「日」の文字が入っていますが、
宴につきもののお酒も音楽も舞も、
元をたどればすべて神様に捧げるもの。
つまり日の神である天照太御神を家にお迎えし、
おもてなしすることが「宴」なのですね。
お盆を迎えるこの時期、家族と楽しく食事をしたり、
みんなと和気あいあいと過ごしたりすることは、
太陽信仰のひとつの形といえるのかもしれません。