たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

異端のもの

2015-08-09 16:38:38 | 歴史・神話・旅・風景

<榛名神社 はるなじんじゃ>

 

日本人という民族は、

古くから「異端のもの」を

柔軟に取り入れてきました。

6世紀半ばに日本に伝来した仏教は、

神社や日本土着の神々を取り込み、

神社境内に神宮寺を建立したり、

神仏を上手に融合したりしながら、

日本人の信仰心の中に根づいていきます。

 

全国各地の神社には、

楼門や仏像のご神体など、

「神仏習合(しんぶつしゅうごう)」 の

名残があちこちに見られ、

また私たちの日常生活においても、

神道と仏教とが一緒くたになったような

行事やしきたりが数多く残っています。

 

こういった異なる宗教の混交は、

世界各地で見られる現象ではありますが、

日本人という民族の優れた点は、

それを独自の文化として、

予想外の方向へ発展させてきたことです。

私たちが普段何気なく行っている

先祖供養の習慣やお彼岸やお盆のお墓参りも、

実は仏教ではなく神道の神事が元になっています。