たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

富士登山

2015-08-07 11:29:30 | 自然災害・参拝マナー

<北口本宮冨士浅間神社 きたぐちほんぐうふじせんげんじんじゃ>

 

吉田の火祭りで知られる

山梨県・富士吉田市の北口本宮冨士浅間神社は、

富士山麓に点在する富士信仰の拠点のひとつです。

日本のシンボルとして世界中に名高い富士山ですが、

北口本宮富士浅間神社の雰囲気は、

まさに「修験そのもの」でして、

鳥居をくぐり参道に入った瞬間、

富士山が修験道の聖地であることを強く意識させられます。

 

近年の登山ブーム、さらには世界遺産登録の影響で、

富士山にはたくさんの登山客が押し寄せています。

ただその昔は、修験道の祖と呼ばれる役行者が、

「修業のために」富士山へと登ったように、

本来は一般人が気軽に踏み込める山ではありません。

 

霊山と呼ばれる山の中には、ほんの数年前まで

「立ち入ることが禁じられていた場所」が数多く存在し、

絶対に犯してはいけない神域が、人間側の思惑により、

次々と一般解放されているのが実情です。

山(神様)は登るものでも、頂上を目指すものでもなく、

下から仰ぎ崇拝するのが正しい形なのでしょう。