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寡黙堂ひとりごと

詩吟と漢詩・漢文が趣味です。火曜日と木曜日が詩吟の日です花も酒も好きな無口な男です。

十八史略 酈食其(れいいき) 1

2009-09-05 11:58:32 | Weblog
白文
高陽人酈食其、謂沛公麾下騎士曰、吾聞沛公慢而易人、多大略。此眞吾所願從游。騎士曰、沛公不好儒。客冠儒冠来者、沛公輒解其冠、溲溺其中。未可以儒生説也。食其令騎士第入言之曰、人皆謂食其狂生。生自謂我非狂生。
訓読文
高陽の人酈食其(れいいき)沛公の麾下の騎士に謂って曰く、吾聞く、沛公慢(まん)にして人を易(あなど)り、大略多しと。此れ真に吾が従游を願う所なり、と。騎士曰く、沛公、儒を好まず。客の儒冠を冠して来る者は、沛公輒(すなわ)ち其の冠を解き、その中に溲溺(しゅうじょう)す。未だ儒生を以て説く可からざるなり、と。食其、騎士をして第(ただ)入って之に言わしめて曰く、人は皆、食其(いき)を狂生なりと謂う。生は自ら謂う、我は狂生に非ず、と。

高陽 河南省の地名  麾下 旗本  大略 遠大な計略  従游 付き従ってゆく  溲溺 小便  第 ともあれの意

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