ぱんくず日記

日々の記録と自己分析。

急変は忘れた頃にやって来る

2014-06-15 23:57:16 | 日常
早出勤務にて早朝出勤。
曇りなのか晴れなのか微妙な空。




さっきパンパンと発砲の音が響いた。
この空の画面右下辺りに黒い煙がぽつぽつと5、6個浮かんでいるのがそれだ。
市内のあちこちで小学校の運動会やるらしい。


・・・・・


昼休み。
サッカー負けたのね。
やっぱり後半スタミナ切れしたのかな。


・・・・・


仕事終わった。
じじの病院に行く前に電気屋に行かねば。
長年愛用していたネズミがこき使い過ぎて過労死してしまったので
早急に購入しなければならない。




バス停。
いい天気であるが雲の見た目が不気味である。




植え込みの白い花が今盛りである。








地面にも別の白いのが満開。




・・・・・


新しいネズミ、無事購入した。
安いやつでいいのだどうせこき使ってまた潰すんだから一番安い原始的なのにした。
さて、腹へった。
じじの様子を見てから何か食べよう。


・・・・・


じじが急変した。
これから救急車で別の病院に搬送する。(19:44)


じじ、ERに入った。
在宅の頃じじ宅から何度も搬送された同じ病院の同じ待機室、同じソファに座って
私は同じ掛け時計の秒針を見ている。




じじ、脳MRI室に入った。
私は更に待機。


18:20頃私がじじの様子を見に行くと、じじの様子が一変していた。
じじの両目と舌が右に右に寄ったまま固定し、左側から話しかけて刺激しても両目が右に右を睨む。
頭を手でこちら側に向けてもじじの頭が右に右にと戻ってしまう。
名前を呼んでも反応無く、繰り返し話しかけて微かに頷く事はするが返答も発語も無し。
昨日とは全く状態が違っている。
看護師を呼んでいつからこうなったのか聞くと、黒縁眼鏡はじじの熱を計り38.7℃と言って
介護職員に氷を5、6個持って来させてじじの両腋窩と両鼠径と両膝関節を冷やさせた。

「昼間は何も変わりありませんでした。
 お年寄りだから熱出すとこんな風になるんじゃないですか」

調べもしないで何がわかるのかと私が切り返すと黒縁眼鏡は黙った。
この急変時に此奴や私のような看護師の推測なんか誰も必要としない。
何で無駄口ばかり叩いて動こうとしないのか。
やる事をやれよ当たり前の看護師のする当たり前の事を。
黒縁眼鏡は「夜勤の時間帯は私一人しかいないんだから」とぼやきながら詰所に行った。
これだけ枕元でがやがや騒いでもじじが我に返る様子はない。
当直医と言うものはこの病院にいないので隣の建物に住んでいる院長を呼んで診察。
黒縁眼鏡はまだぐずぐずと「前にもこんな目つきをした事があったんだから」など呆けて呟いている。
皮膚科医の院長が来た。
病室の扉を閉めて診察をする間、私は廊下で待機。
時間がどんどん過ぎて行く。
院長からじじの以前かかっていた脳外科に連絡し病状説明したところ、
脳外科では受け入れ可能というので119通報し救急搬送する事となった。
即行荷物をまとめる。
救急車が到着すると黒縁眼鏡が
「夜勤は私一人なので看護添書は今出来ませんから」と言う。
何の情報も引き継ぎもなく受け入れ先の病院に丸投げするつもりか。
普段から見ている患者の添書が何で救急車到着までに用意できないのだ。
私一人だから出来ませんなどと臆面もなく言葉に出して恥ずかしくないのか。
救急車に搬入し私も同乗して、車内から職場の上司に連絡し状況報告した。
明日の勤務変更を依頼し、承諾を得た。
搬送先の病院に到着し、じじがERに入ったのは20:00ちょっと前。
私が異変に気付いてから1時間半以上経過している。
この90分間の時間ロスは致命的かも知れない。


じじの脳で何か起こっている。
共同偏視でじじが睨んでいる右側は、患側だろうか健側だろうか。
最初の大きな脳梗塞は左中大脳動脈だった。
梗塞とは限らない、出血の可能性もある。
発症直後ならば画像に反映しないかも知れない。
舌も一緒に右に引っ張られている。


ERの看護師が知らせに来た。
バイタルを測定したら平熱だと。
一気に何個も氷で冷やしたからって38.7℃がいきなり平熱になるものか。
ERでは耳で検温し、クーリングには左右されない。
38.7℃だ熱のせいだと言い張った黒縁眼鏡の38.7℃は一体何を計ったのだ?
看護師は過去にじじを何度も搬送してお互い見かけた顔見知りで「大変ですね」と声をかけてきた。
検査結果がもし異常ない場合は自宅か元の病院に戻る事になるが交通手段はあるかと聞いて来た。
全身拘縮した寝たきりの、ストレッチャーでしか動かせない年寄りをどうやって連れて帰るのだ?
寝台タクシーを頼めるならお願いしたいと言うと看護師は「ちょっと待って」と言う。


牧師には一応連絡し、祈りに覚えて頂いた。
ここまで来てくれるというが、現時点でまだ検査結果も出ず診断付かず、
入院になるのかならないのかもまだ確定していないのでお祈りだけをお願いした。
牧師は明日から教会絡みの集会で名古屋に旅行に行くらしい。
出発前夜に疲れられては困る。




脳外科の当直医からI・C。
脳のMRI画像では脳そのものにも血管にもこれと言って新しい梗塞像の所見は見られないが
どうしますかと。
しかし現時点でもじじの両眼は右側を睨んで舌を右に右に伸ばしている。
私は昨日撮った写メを見せた。
昨日の同じ時間帯に左側から撮ったじじはカメラ目線で普通にこちらを見ている。
今の状態とは全く様相が違う。
昨日までは声掛けに反応し言葉数は少ないが会話もした。
十分意思疎通出来ていたものが今は全く出来なくなっている。
私が説明すると医師は

「そうですか。
 僕は普段のご本人を知らないからご高齢だし普段からこんな状態なのかと思いました。
 わかりました、では点滴などをしながらちょっと様子を見て行きましょうか。」


再び待機室で待つ。
ERの看護師が病棟に連絡している。


症候性てんかん疑い。
脳に新たな梗塞像は見当たらないが共同偏視あり発語ができない。
じじの入院が確定した。
病棟に上がったのは23:00少し前だったろうか。


ERで2時間待機中に低血糖で手が震えた。
自販の甘いものを2杯飲んで病棟で入院時の問診票を書き、
看護師からのアナムネーゼ聴取終わったら23:30過ぎていた。
じじはモニタリング中。
ホリゾンで眠らせ抗痙攣剤を幾つか点滴で投与している。


病院出た。
これからじじ宅に行って洗濯、保険証その他必要書類を用意する。
晩飯は、・・・いいやもうこんな時刻だし。


昨日のうちに、父の日らしい事をしておいてよかった。